作品一覧

  • 活断層のリアル 京大元総長が語る入門講義
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    1巻1,200円 (税込)
    微小地震が増加している糸魚川―静岡構造線断層帯、東京でマグニチュード七・四の大地震を起こすリスクがゼロではない立川断層、豊かな水文化を生み出した京都の断層帯……。本書では阪神・淡路大震災や熊本地震などについて事前に警鐘を鳴らしていた京大元総長が、活断層の現状と基本知識を平易に解説。口絵にはカラーで日本全国の活断層の地図を掲載する。活断層は怖いという概念が一般的になっていると思われるが、実は活断層のおかげで私たちは豊かな暮らしをしている面もある。本書では、活断層のそのような一面も紹介する。活断層が動いて大地が大きく揺れるのは10秒ほど。一つの活断層がまた動くのは1000年以上先。10秒の揺れを乗り切れば、あとは活断層の恩恵を受けて暮らせるのである。防災を担当する役所の方が著者の話を聞いて、「1000年楽しく10秒怖い活断層」と書いて掲げたことがあるそうだ。本書ではそのほか、活断層の見つけ方、地震の備え、地震の予報などについても語る。 【本書の主なトピックス】●阪神・淡路大震災の前に存在した「まぼろしの報告書」 ●原子力発電所と活断層 ●活断層の調査方法 ●活断層のない地域 ●海底の活断層――とびきり異質な南鳥島 ●中国海城地震の予報成功から50年(1975年、中国・遼寧省でM7.3の大地震が発生。地震の前兆をつかみ、住民が避難活動を行ったことで、人的被害を抑えることができた) ●安全と安心で豊かな暮らしを
  • 季語を食べる 地球の恵みを科学する
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    1巻2,200円 (税込)
    本書は「食べる」ことに関連した100の季語に注目し、地球科学者としての視点から、食材となる動植物の生態、産地・生息の風土、生命の元となる海や土壌の地球規模の循環をはじめ、食物史、健康への効能、地元に根ざした企業、調理の様子、ときに原産の異国事情にまで筆を走らせる、文理の枠を超えた異色のエッセイです。句作に新鮮な視点を提供するほか、四季の移ろいを感じ、日本の食文化を考えたい方におすすめ。各項目末に掲載する秀句で余韻を味わってください。
  • 四季の地球科学 日本列島の時空を歩く
    4.5
    1巻836円 (税込)
    地震と噴火は日本列島を生み出し、今も刻々とその相貌を変えている。気候変動が進行する現代に、四季の変化をもたらす天の運行、大地の動き、生態系の成立ちを考えてみよう。大地の生い立ちを現場で学ぶ、日本と世界のジオパークも紹介。日本列島が生まれ育った数億年の時空を歩き、各地に提供される恵みとともに愉しむ。

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ユーザーレビュー

  • 四季の地球科学 日本列島の時空を歩く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    地球の成り立ちについて知ることが出来ただけでなく、日本の地質的に面白いところも多く分かった。また、身近なところに地質的に面白いところがあると知ったので見に行きたい。ジオパークにも行ってみたい。今は山口に行きたい。

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    2019年06月18日
  • 四季の地球科学 日本列島の時空を歩く

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やさしさがとても伝わる新書です。
    新書というジャンルではなかなか珍しい本だと思います。

    著者は地球、というものを愛しています。
    そして日本が持っている環境の特異性も愛しています。
    恐らく、日本にいても知らない日本の姿を
    この本でたくさん見ることができるでしょう。

    一応地震に関して出てきますが
    予知、という観点では出てきません。
    やがて起きるであろう災害をあらかじめ備えて
    対処する、という観点から災害専門の
    省庁の設置を求めています。
    (いまだにかなっていないうえに、今回ね…)

    優しい中にも、厳しさもあります。
    人の勝手により環境が豹変し、
    人が消えるであろうということに
    警鐘を促していま

    0
    2018年09月12日
  • 四季の地球科学 日本列島の時空を歩く

    Posted by ブクログ

    日本のジオパークについてのガイドブックのような内容を期待していたが・・・
    そもそも、ジオパークになっているところは、国内ではまだ少ないようだ。
    そのことも、本書によって分かったことだけれども。

    ある世代以上の学者というか、知識人って、自分の専攻が何であれ、俳句の一つも嗜むものという意識を持っている人が多いのかな。
    私のかつての指導教授も、書簡に必ず一句添えてあった。
    この人も、理学者(地球科学)でありながら、俳句を嗜む人のようだ。
    「四季の」という辺りで分かるように、「風物詩」としての自然と、学問の対象である自然とを接合する企てに貫かれた本だった。

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    2013年01月16日
  • 四季の地球科学 日本列島の時空を歩く

    Posted by ブクログ

    理系が文系を書くとこんな風になるんですね。とてもおもしろかった。途中で、自分がどの分野の書物を読んでいるのか迷うような錯覚に教われましたが・・・・・。
    百科全書的な著者の「おはなし」が教養となりました。
    「へぇー」と思わせてくれるところがたくさんありました。

    0
    2012年08月19日

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