まるでSFのよう。
近い将来現実になるのなら、一体世の中はどう変わっているのだろう。
イーロン・マスクの破天荒さは止まることを知らない。
Tesla、SpaceX、ソーラーシティ、ボーリング・カンパニー。
そしてこの本で紹介されている「ニューラリンク」2016年7月に立ち上げた、BMI(Brain
...続きを読む Machine Interface)の開発を目的とした企業だ。
BMIとは、脳とコンピュータをネット接続して通信するテクノロジーの総称。
ニューラリンクのYouTubeで、BMIデバイスを装着かした猿がゲームをする動画が公開された。
脳波で卓球のゲームする猿である。
猿の脳にはN1リンクと名付けられたBMIが直接埋め込まれている。(脳インプラント)
このN1リンクが脳の活動を読み取り、記録した情報をBluetoothで解読用コンピュータにワイヤレス送信する。
猿が餌欲しさに手でレバーを動かすとき、脳内に電位の変化が生じる。(ニューロン(脳神経細胞)の発火)
猿の手の動きと発火パターンをデータ解析し、予測する。
猿の意図を、デジタル的に吸収する。
レバー本体を手で操作しなくても、脳波を解読する装置からの出力だけでゲームは進行する。
イーロン・マスクは、これを人間に、というIoB(Internet of Bodies)ビジネスを進めている。
IoT(Internet of Things )物とインターネットなら、IoBは身体(脳)とインターネットである。
彼は、AIが自己増殖して脅威になる世界と、地球温暖化を敵視している。
そこで、人間がAIに勝つために、脳とAIを合体させるのだ。
IoB技術に関してはイーロン・マスクだけではなく、Facebook(Meta)のマーク・ザッカーバーグも、世界初のテレパシー・ネットワーク構築を計画しているらしい。
具体的には、脳とコンピュータを結びつける研究で、毎秒100ワード考えただけでタイプできる帽子を開発した。
Googleのエンジニアリング部門の責任者レイ・カーツワイル博士は「永遠の命を目指す」と宣言。「2029年までにコンピュータは人間の知性を超える」と予測している。
「2045年シンギュラリティ論」というのがあるらしいが、それよりも16年早くAIの世界が大転換期を迎えるという。
ソフトバンクグループの孫正義は、「シンギュラリティは2047年」と予測している。その結果、人間の脳はクラウドと接続することになり、人間の能力は飛躍的に進化を遂げる。
BMIによって、ロボットとの対話も人間同士のコミュニケーションもテレパシーで可能となる。
SF好きな私は、読んでて面白かったが、現実に起こるかもしれない世界だと思うと、恐くもあるような、、、。
テレパシーができるようになれば、頭で考えたことが筒抜けじゃないか。
劉慈欣の小説「三体」では、三体人は「嘘」の概念がなかった。すべて考えが筒抜けだからだ。
それに対し、嘘をつける地球人の考えは読み取れない。
テレパシーが実現すると、口がいらなくなる。
人間はグレイのような風貌に進化するのだろうか。
想像すると楽しいですね。
攻殻機動隊でもBMIでテレパシー、してましたよね、、、汗
こんなふうに色々な小説やアニメの内容が現実のものとなってくる世界なんて、すごくワクワクしますね。