川勝徳重の作品一覧
「川勝徳重」の「アントロポセンの犬泥棒」「電話・睡眠・音楽」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
ホナミといふむすめ
作家の藤枝静夫の芥川賞候補作「痩我慢の説」の漫画化(そのときに受賞したのは石原慎太郎の「太陽の季節」)。
原作付きだけど、多分にこの漫画家の作家性が出てをり、作者の脚色は効果を挙げて、藤枝静夫の幻想性がまざった独特の味となってゐる。
第一にホナミといふ姪が天真爛漫、魅力的で、印象が際立つ。なんだか憎めないあかるさだ。加へて藤枝静夫とおぼしい人物とその妻の偏屈さが、これからの時代性を示唆して悪くない。
あとがきで作者が藤枝静夫の作品を紹介してゐて、そのなかに大江健三郎の『取り替え子』のはなしが出てくる。私は好感をいだいた。次作が気になる漫画家だと感じた。
お値段は高いが高品質
作家さん一人一人がそれぞれ自分が1番面白いと思う話を描いてみましたという感じで、個々の作品の質はやたら高いです。漫画のボリュームもありますしイラストも多いですしこれでこのお値段なら2巻も読みたいですね、本来ならレビュー読む人の為に不満点も述べるのですが、これに関してはちょっと不満点が出てこないです。
Posted by ブクログ
あとがきの情報量がすごい、ガロも知らないので1年かけて出直します。収録作では仏に対峙する老爺の画が鮮烈で一番印象的だった
《もしも新しいマンガ表現というものがあるのならば一九七〇年前後の『ガロ』からもう一度やり直さなければいけない、そのあとのマンガは、何か間違ってしまったとずっと思っています。》
《すると、先生は色々な作家がいたけれど残った人は少ないね、とおっしゃいました。どんな方が残られましたか?と尋ねたら「東京に実家がある人」と即答されました。…それ以来、東京をどのように描いているかを意識してマンガを読むようになりました。》
《私たちが、私たち自身のリアリズムを獲得して、絶えずそれを更新す