作品一覧

  • スプーンと元素周期表
    3.9
    1巻1,100円 (税込)
    紅茶に溶ける金属スプーンがある? ネオン管が光るのはなぜ? 戦闘機に最適な金属は? 万物を構成するたった一〇〇種余りの元素がもたらす不思議な自然現象。その謎解きに奔走する古今東西の科学者、科学技術の光と影など、元素周期表にまつわる人とモノの歴史を繙くポピュラー・サイエンス。解説/左巻健男

ユーザーレビュー

  • スプーンと元素周期表

    Posted by ブクログ

    面白かったー。
    こういう科学エッセイ大好き。
    興味深い話はたくさんあったが、一番驚いたのは天然核分裂反応炉のオクロの話。
    ウランと水と藍藻類だけで稼働していたというのだ。
    びっくり。
    そんなこと初めて聞いた。
    藻類が過剰な酸素を作り、水が強い酸性になり、ウラン235を溶け込ませ、藻類が水をろ過してウランを特定の場所に集中させ、臨界量に達した。
    ただ、それだけではウランが核分裂を起こしても連鎖反応は起こさない。
    水があることで中性子の速度が落ち、連鎖反応が起きたのだ。
    そのため、核分裂が発生すると高熱になり、水が蒸発し核分裂がストップ、冷えて水がたまると再度核分裂が発生、とのサイクルが発生してい

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    2023年06月05日
  • スプーンと元素周期表

    Posted by ブクログ

    元素周期表と個性豊かな元素たちを、その歴史と多様なエピソードをもって紹介する本。
    やや厚め(500p弱)の文庫本にこれでもかと様々なエピソードが詰め込まれ、飽きることがない。

    高校の化学がつまらなかった人にも楽しく読める一冊。
    世界の理解と興味を促進してくれること請け合い。

    「本書には元素や周期表を切り口に『こんなことまで読み取れるのか』と驚かされる。
     特に、人間臭い話が多い。
     著者も指摘しているとおり、周期表は科学の成果であると同時に人間の営みの結果なのだ。」
    ―――訳者あとがきより

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    2017年08月16日
  • スプーンと元素周期表

    Posted by ブクログ

    結構な分量のある本だけど、読む手が止まらず、気付いたら読み終わっていました。
    単純な元素の性質についての話だけではなく、その元素発見の背景にあった人間ドラマ(苦労や名声をかけた争い)やその元素を巡るいざこざ、失敗譚など、あらゆる角度から元素という物を眺めるような構成になっており、非常に楽しめました。

    訳者あとがきからの下記引用を見るだけで、ワクワクしてきませんか?
    "どんな話が飛び出すか少しばかり紹介すると、第1部では学校で習わないような周期表の見方、いちばん長い英単語、ケイ素系生物の可能性、ノーベル賞を横取りしようとした物理学者、七つの元素名の由来となった場所・・・、第2部では地

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    2016年02月18日
  • スプーンと元素周期表

    Posted by ブクログ

    局所的に面白い話がいろいろ書いてあるけど、全体は見通しが悪くてちょっと読みにくい。それこそ「化学」というイメージなんだ。

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    2018年10月14日
  • スプーンと元素周期表

    Posted by ブクログ

    周期表の各元素に纏わるこれでもかというエピソード。その中で関連する歴史的事件や人物、社会背景を交えて語る。いわば、元素を主人公にした物語。

    文系のぼくにとって、化学はどちらかというと苦手科目。高校の時、必死に覚えた周期表。この本を読んだあとでは違った感覚で眺めることができる。
    味気ない周期表がただの記号の差列ではなく、人類の歴史と密接に関わる壮大なドラマであることを体感した。

    400ページを超える大著。ぼくにとっては消化不良の面あるため、ときを置いて再読しよう。
    100種類以上ある元素。元素を構成するのは、陽子、中性子、電子。元素の違いはこの数。どうして数が違うだけでこんなにも元素の特性に

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    2025年07月01日

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