作品一覧

  • 江戸の犯罪録 長崎奉行「犯科帳」を読む
    4.4
    1巻1,265円 (税込)
    江戸時代の「大都会」長崎。200年、全145冊の記録が明らかにする時代の素顔! 抜荷発覚を恐れて自害した犯人の死体を塩漬けで保存。死骸を磔/心中相手を刺殺するも自分は死にきれず、自首して斬首に/奉行所から障子を盗み出したところを見つかり死罪/漁師のはえ縄が引き上げた銀子から抜荷が発覚。犯人は全員死罪/偽銀作りで親が死罪・獄門。子どもは縁座で遠島/遠島先で人を殺して死罪/1人の女が3人の男と密通。女を巡って刃傷沙汰を起こした男2人は刎首獄門、もう1人の男は陰茎切、女は鼻そぎ/密通相手の男を斬殺した夫はお咎めなし。密通した妻は死罪。
  • 江戸幕府と国防
    3.7
    1巻1,485円 (税込)
    三代将軍家光以降、鎖国政策をとってからは、18世紀後半まで異国からの脅威は日本になかったと思われているかもしれません。が実際はさにあらず。鎖国時代にも、通商を求める葡国や英国船の来航があったのです。全国的に沿岸警備体制は維持され、とくに長崎は軍事力を背景とした防衛システムがありました。実は江戸時代を通じて、異国船問題は幕府レベルの重要な問題でありつづけたのです。幕府の国防を史資料で解き明かします。

ユーザーレビュー

  • 江戸の犯罪録 長崎奉行「犯科帳」を読む

    Posted by ブクログ

    こちらも全く専門外ですが、不倫への刑罰のきつさ、乱心者の狼藉については監督する家族が代わりに処罰を受けることなどから当時の家族観が見れるのが面白い。

    0
    2025年11月22日
  • 江戸の犯罪録 長崎奉行「犯科帳」を読む

    Posted by ブクログ

    長い間に亘って綴られていたという貴重な史料を読み込んで判る内容が紹介されている一冊で、なかなかに興味深かった。出先の書店で見掛けて入手し、ゆっくりと読んだ。
    江戸時代の長崎には長崎奉行所という官署が在った。江戸時代には幕府が直轄した各地の主要な都市での仕事を行う「遠国奉行」と総称される奉行が任命され、その奉行が現地に入って仕事をする場所が奉行所だった。
    この時代の奉行所では、警察、刑事裁判も含めて地域の様々な事柄に纏わる業務が行われていた。奉行所というのは、現代で言えば、地方の様々な役目の役所や官署を幾つも兼ね備えたような機関であったのだ。その割には奉行所の機構は小規模なのだが、その辺は町に色

    0
    2025年02月28日
  • 江戸の犯罪録 長崎奉行「犯科帳」を読む

    Posted by ブクログ

    長崎奉行所の裁きの記録「犯科帳」。
    江戸時代における社会の実情と犯罪について、
    長崎という場所での特異性をも含め、分析し、紹介する。
    序章 江戸時代の「リアル」を知る
    第一章 長崎における「罪と罰」
    第二章 人間模様さまざま――酒、男女の仲、喧嘩口論
    第三章 犯罪者たちの素顔
    第四章 法をくぐり抜けようとする者たち――「抜荷」を事例に
    第五章 「隔離」された人びと
    終章 「犯科帳」とはどんな史料か
    ・おわりに ・主要参考文献・参考資料 ・あとがき
    ・巻末地図「江戸時代の長崎」

    事実は小説よりも奇なり。
    長崎奉行所の202年間の「犯科帳」145冊から見える
    裁きの記録は、江戸時代の、長崎という

    0
    2024年12月01日
  • 江戸幕府と国防

    Posted by ブクログ

    「自国は鎖国中である」と宣言すれば鎖国という状態を維持できるわけではなく、南蛮船、唐船、ロシア船などの来航に、繊細かつ臨機応変な対応があってこそ維持できたことがわかる。外交スタンスとして学ぶべきところが多いのではないだろうか?

    0
    2013年04月17日
  • 江戸の犯罪録 長崎奉行「犯科帳」を読む

    Posted by ブクログ

    鬼平犯科帳でおなじみの「犯科帳」
    それ自体は歴史資料なので結構読みにくいもの。それを時系列でまとめて読ませてくれる本。

    長崎という貿易都市の土地柄か、抜け荷に関わる犯罪が多い。
    また、万人平等の時代ではもちろんないので、罪の軽重はお上に脅威を与えたかどうかという感じ。お上的にどうでもいい犯罪はわりと軽い刑である。
    でも、男女間のゴタゴタは厳しくいきがち。

    0
    2025年10月30日

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