森安孝夫の作品一覧
「森安孝夫」の「興亡の世界史 シルクロードと唐帝国」「シルクロード世界史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「森安孝夫」の「興亡の世界史 シルクロードと唐帝国」「シルクロード世界史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「シルクロード」というタイトルから、往年の手垢のついた世界観の本でないといいなあ…と一抹の不安を覚えながら手に取った。
しかし、読み始めると不安は消し飛んだ。
まず、序章世界史を学ぶ理由が素晴らしい。ロマンや教養、といった美辞麗句ではなく、歴史を必要とするのは権力者、それを下支えする権威、宗教に触れていく。究極的には権力は暴力装置が源泉であり、経済力で購入可能でありまた維持が必要、などかなりドライでクールな世界認識を提示される。また、歴史学の在り方と著者のスタンスも示されるが、それは一転して熱い思いがこもっている。
また著者は独自の世界史の区分けを以下のとおり提示する。
世界史の八段階(
Posted by ブクログ
自らが研究してきた、とりわけソグド人が果たしてきた役割の大きさを強調している。加えて、西洋中心史観への強烈な反発を前面に出している。だから、一般向けに、あるいは教科書的に通説に従い微温的な見解でまとめた歴史本が多い中で、個性の強い本である。(トンデモ本ではない)
ただし自説であるところは明記して、しかも簡潔に根拠も示しているから、他の論述と容易に区別できる。
他の研究者の営みを乗り越えて先に進むところをを垣間見ることができる楽しさがあって、あちこち付箋だらけになった。とはいえ近頃の、波風を立てることを嫌がる若い人たちからすると刺激的すぎるかもしれない。
Posted by ブクログ
「興亡の世界史」シリーズの『シルクロードと唐帝国』において、決して多くはない騎馬遊牧民側の史料も縦横に読み解き、中華史観を一掃する歴史の捉え方を提示した著者による、新たな一般向け概説書である。
現在の学会の水準では通説化しているのかもしれないが、非常に刺激的な見方や見解が随所に展開され、また新たな資料群が紹介されるなど、ページを繰るのが楽しかった。
著者はウォーラステインの「近代世界システム論」に倣って、「前近代ユーラシア世界システム論」を提唱する。それは、ユーラシア北半分の遊牧国家が騎馬軍団の軍事力に依拠して南の農耕国家から資源・財物を恒常的に吸収し、その再分配システムを構築し、国