作品一覧

  • 中国古代の「謡」と「予言」(東洋学叢書)
    値引きあり
    -
    1巻3,657円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 謡を通して中国古代社会の予言がいかに大きな意味をもち、それが現実の政治と社会への鋭い批判であったかを明らかにした初の本格的業績。 【目次より】 第一章 「謡」とは何か 第一節 「謡」の研究史 第二節 「謡」の起源とその定義 第三節 「謡」の政治的・社会的意味 第四節 「謡」と「予言」 第二章 前漢初期の「歌」とその予言性 第一節 呂后をめぐって 第二節 「淮南民歌」について 第三節 「穎川兒歌」について 第四節 「淮南民歌」と「穎川兒歌」の深層 准南王安と田紛、王太后、そして武帝 第五節 前漢初期の「歌」の「予言」 『漢書』の解釈 第三章 前漢の「謡」と「予言」 第一節 娃弘と夏侯勝の「予言」について 第二節 元帝の時の「謡」 第三節 成帝の時の「謡」 第四節 前漢末の「謡」 王非をめぐって 第四章 後漢の「謡」と「予言」 第一節 順帝の時の「謡」 第二節 桓帝の時の「謡」 第三節 鴬錮の禍をめぐる「謡」 第四節 後漢末の「謡」 第五章 「童謡」と焚惑 第一節 焚惑 第二節 「童謡」と焚惑 第六章 古代中国の予言 第一節 詳瑞と災異 第二節 予言「秦を亡ぼす者は胡なり」について 第三節 予言「始皇帝死して地分かれん」と予言「今年、祖龍死せん」について 第四節 「予言」の後 第五節 「予言」の政治性と「謡」 注 あとがき 漢代外戚関係網 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 串田 久治 1950年生まれ。中国文学者。桃山学院大学教授。 愛媛大学法文学部中国文学科卒、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程中退。文学博士。 著書に、『天安門落書』『儒教の知恵』『天変地異はどう語られてきたか』『中國古代の「謠」と「予言」』『儒教の知恵 矛盾の中に生きる』『無用の用』『王朝滅亡の予言歌』などがある。
  • 儒教の知恵 矛盾の中に生きる
    3.5
    儒教は、統治の基礎を個人の知的修養にもとづく秩序正しい家庭に置いていたため、近代に至るまで、為政者によって盛んに利用されてきた。それゆえ、個人を犠牲にし、家族よりも国家を優先させられた不幸な事例も多い。しかし、儒教は、同時に自然に根ざした人生の指針をわれわれに提示している。本書は、あまたある古典中の逸話を引きながら、矛盾に満ちた現実社会で生き抜く知恵を紹介するものである。

ユーザーレビュー

  • 儒教の知恵 矛盾の中に生きる

    Posted by ブクログ

    儒教における社会の風習・習慣・人生観・家族観・政治観の説明。儒教が他の宗教と異なるのは、理想を掲げつつも現実社会に即した柔軟性を持つところである。人間性の高みを目指しつつも、決して仙人のような完全性を要求しない。だから儒教は宗教ではなく、実践道徳と言った方がいいかもしれない。

    0
    2012年04月29日
  • 儒教の知恵 矛盾の中に生きる

    Posted by ブクログ

    儒教の中のさまざまな思想やエピソードをわかりやすく解説しながら、教条主義的な態度からもっとも遠く離れた、現実のなかに生きて働く知恵を解説している本です。

    儒教といえば封建的な道徳思想というイメージがつきまとっていますが、本書はそのイメージを覆すようなさまざまな事例を紹介しています。たとえば離婚の条件である「七去」は、女性を抑圧するもののように考えられますが、著者は離婚が認められない場合を規定した「三不去」という条件も存在していたことを紹介します。そして、男尊女卑の社会思想の背後にある現実主義的な側面に、読者の目を向けさせようとしています。

    複雑な現実のなかで活かされてきた儒教の奥深さを知る

    0
    2017年11月29日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!