作品一覧

  • 実際に介護した人は葬式では泣かない
    4.3
    1巻1,870円 (税込)
    2025年には、人口のボリュームゾーンである団塊の世代が全員後期高齢者となり、高齢者の5人に1人が認知症になると言われているにもかかわらず、2026年には介護職員が約26万人不足するとの推計結果を厚生労働省が公表した。では、彼らの面倒は一体誰が見るのか? 記憶のメモリーが1分も保たず、感情のコントロールが利かなくなり、理解力や判断力も低下。足腰は弱り、自立生活が困難になっている高齢者の面倒を10年20年とみつづけなければならない家族の心身および経済的負担を考えたら、子ども世代、孫世代までも巻き込み家族全員が共倒れになりかねない。前作『寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ』では、やっとの思いで介護施設に入所させたはいいが、想定外の事件が次々に勃発し、著者はストレスによる顔面神経痛や耳鳴りに悩まされる毎日。両親と子どものいない叔母夫婦の、4人まとめての介護はその後どうなったのか。前作同様きれいごと一切なし、介護の実態を赤裸々に綴る。いま、まさに介護に苦労している人々の心の叫びを代弁し、「早くお迎えが来て下さい」と祈ってしまうのはあなただけじゃない、あなたは悪くない、と介護者の気持ちを軽くしてくれるエッセイ。「大介護時代」必読の1冊。
  • 寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ
    4.4
    1巻1,485円 (税込)
    「私のほうが先に死んでまうやろ!」 常識も理屈も通用しない高齢者4人を世話する日々を描いたむき出しの介護エッセイ。 故郷にUターン移住した先に待っていたのは、 92歳の老父と90歳の老母、そして子どものいない88歳の叔父叔母夫婦との何ともやっかいな生活。 わがまま、逆ギレ、能天気、人任せ……四者四様の様相を呈して立ちはだかる4人に、 「これは修行か! はたまた罰ゲームか!」 顔を歪めながらも奮闘する日々。 「ピンピンコロリ!」なんて逝き方は夢のまた夢。 合わせて360歳、平均年齢90歳の彼らに将来の自分の姿を重ね、 「私たちは、どう老いるか」 恐怖を伴った問いが頭から離れない――。 介護を経験した人であれば首がもげるほど共感できる 家族愛もきれいごとも一切通用しない本当の介護を描くせきららエッセイ。
  • 翼をください
    3.7
    1巻1,232円 (税込)
    新卒でアパレルメーカーに就職した瑞穂。声と体がデカいだけが取り柄と揶揄されながらも、花形部署の営業部に唯一の女性社員として配属される。しかし待ち受けていたのは体育会系の組織体質や伸び悩む営業成績、部内の派閥争い、会社の不祥事……。社会人の厳しさに何度もくじけそうになるが、そのたびに助けられるのも、また同期や憧れの企画部長・上山、常に瑞穂を励ます商品管理部の山崎だった。彼らは皆、大切な亡き人の言葉によって背中を押され、辛いことがあっても毎日働いている。日々の中で、それを知る瑞穂もまた――。読めば、「月曜日からまた頑張ろう!」と思える応援小説。
  • アレー! 行け、ニッポンの女たち
    4.0
    1巻1,155円 (税込)
    「女性が輝く社会」なんて、きれいごとのお題目。 男女雇用機会均等法が制定されてから30年も経つのに、ちっとも生きやすくならない世の中で、すり減り疲れ切った女たちが、ある出会いを縁に、ランニングの楽しさ、他人(ひと)を応援することの素晴らしさを知り、人生に立ち向かうエネルギーをつかんでいく。2016年、最も元気が出る小説。読めば、あなたもきっと走りたくなる。そして、大声で応援したくなる。
  • 彼女が私を惑わせる
    4.0
    1巻803円 (税込)
    専業主婦の榎本佐和子は、フードコーディネーターの友人からバイトを頼まれる。手伝いを続けるうちに編集者から声をかけられ、主婦向け生活実用誌のレシピコーナーに出演。これをきっかけに、料理研究家としてデビューする。いきなり有名人となり、暮らしぶりや態度が変化していく彼女の存在に家族や友人は心をざわつかせる。女性の微妙な気持ちが交差する連作短編集。 ※本作品は2017年10月に小社より単行本として刊行された『ざわつく女心は上の空』を文庫化に際し改題し、加筆修正をしたものです。
  • それでも、僕は前に進むことにした
    3.5
    1巻726円 (税込)
    勘太郎は広告制作会社で働く若手社員。ある日、「網膜色素変性症」という難病だと診断される。現状、根本的な治療法はなく、数年から数十年掛けて緩やかに視野が狭くなっていくという。よりによって目を仕事で使う俺がなぜ……。病気に立ち向かいながら、それでも目標に立ち向かい、自分を見つめ直して生きる主人公の姿に元気をもらえる成長物語。
  • 負けるな、届け!
    4.1
    1巻712円 (税込)
    「社長があなたを嫌っているから」と、25年勤続にもかかわらずいきなりリストラされたかすみ。プライドはずたずた、崖っぷちに立たされたかすみが這い上がるきっかけは、東京マラソンの沿道で縁もゆかりもないランナーたちを応援する友人の姿だった――。独身アラフィフ、無口な夫との生活に飽き飽きしている専業主婦、社内で「客寄せパンダ」的にしか振る舞えない中堅女性社員。それぞれが「人を応援すること」を通し人生を見つめ直していく連作短篇集。読めば元気が出る、疲れた心に贈る栄養剤小説! ※本電子書籍は2016年2月に講談社より刊行された『アレー! 行け、ニッポンの女たち』を加筆修正して改題、文庫化したものです。

ユーザーレビュー

  • 実際に介護した人は葬式では泣かない

    Posted by ブクログ

    今まで読んだ介護系の本とは違った終わり方で
    「そうするのか!」と驚いたけれど「そうしてもいいんだ!」ってスッキリ笑
    「老母からの呪縛」に絡め取られている娘さんには突き刺さるであろう一冊だと思います。

    0
    2025年09月12日
  • 負けるな、届け!

    Posted by ブクログ

    誰かが走っている姿を見て、自分も!ってなるのはあるあるww
    私もねぇー10年以上のランナーなんですが、始まりは雨の中必死に走るランナーの姿を見て来年はやってみようってなって、それから熱が覚め、3年越しで友人を誘ってランの道へ
    自分はコツコツコツコツするのが好きみたい
    読書も同じ、ちょっとずつでも前に進めるのが

    マラソンって走ってる時は「二度と走らない!これで引退」って思うけど、ゴールしたら「次は」って変わってしまう麻薬みたいなもの
    シーズンになると大会に向けて走らないと気持ち悪くなってきて、ラン中毒ですww

    誰もがそれぞれの生活があり、仕事があり、生きている中で、挑戦するってことは、なかな

    0
    2025年07月14日
  • 実際に介護した人は葬式では泣かない

    Posted by ブクログ

    仏壇に向かい、亡き祖父母に「早く、あなたたちの娘を迎えにきてよ」と祈り、「いっそ、明日にでも逝ってくれたら」としばしば思う。

    自分の両親と子どものいない叔母夫婦の4人を介護されるこかじさんの嘘偽りない本音だ。

    前作の『寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ』から、こかじさんの心身を削る介護地獄を読んで来ただけに薄情などと一切思わない。

    このエッセイを面白いというと語弊があるが、凄く面白い上に、身の振り方を考えさせてくれる。

    今、介護されている方も、未経験の方も読んで損はない。

    介護のリアルを赤裸々に描いた良作。

    0
    2025年06月27日
  • 負けるな、届け!

    Posted by ブクログ

    どはまりのストーリー。目標のサブ4が同じだったことがとてもいい刺激になって一気読み!応援がチカラになるのは間違いない。いつか応援する立場にもなってみたいと思える物語でした。
    ※人生は思い通りにいかないことだらけ。それでも走り続ける。走り続ければ必ずゴールできる

    0
    2025年05月17日
  • 寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ

    Posted by ブクログ

    すごい
    一人だけでも大変なのに、4人もケアするなんて
    面白く書いてあるが実際は相当大変なんだろうと思いました
    介護は誰にでもおきる事なだけに
    為になりました
    自分ならこんな場面では
    どう対応するかと思いながら読みました

    0
    2025年02月27日

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