こかじさらのレビュー一覧
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実の両親に加えて叔父叔母の介護まで。四者四様のキャラに振り回される介護エッセイだが、これがなかなかきっつい。高齢者に優しくだのなんだの言っていたら介護者が持たない。介護は全然優しくない。絶望感しかないのにぐいぐい読める。Posted by ブクログ
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介護する側の本音を知ることができた。1人で4人も面倒をみる。こんなことできる人はそういない。コミュニケーションもままならない、話の通じない人間を4人も相手して、私なら発狂してしまうっ!!
私、まだ20代で子育て真っ最中。自分の祖父母もまだまだ元気。介護が全く身近にないため、他人事として考えていた。...続きを読むPosted by ブクログ -
お金の問題を抜きにして、介護は語れない。
その面からのタイトルだと思うが、気持ちから言えば、
「親が死ぬか、自分がストレスで先に死ぬか、それが問題だ」
ということになるのではないか。
自分の経験から、そう思う。
小説ではないので、「起承転結」があるわけではないが、ある意味、全編クライマックスで、「...続きを読むPosted by ブクログ -
私は介護しながら、この気持ちをどうすればいいか悩んでいました。
この本を読んで、全く私の今の状況を代弁してくれたようで、私だけじゃないんだ、と気づかせてくれました。
冒頭の部分で、
「介護の大変さ=下の世話や入浴の介助だと思っていたけれど、判断力や理解力の低下、感情のコントロールが利かないなどまとも...続きを読むPosted by ブクログ -
著者の両親と叔母夫婦、4人の介護生活を描いた本。
もう、修行である。
いや、罰ゲームか!と確かに思ってしまう。
とんでもなく凄まじいものである。
認知症といえば、ある程度は我慢して堪えるしかない…と言えばそうかもしれない。
だが誰にでも限界はあると思う。
しかし、見捨てるわけにはいかない。
わが...続きを読むPosted by ブクログ -
「この人、一体いつまで生きるつもりなんだろう」
「とっとと逝っちゃってください」
本文中に登場する本音にドキっとする。
本作を面白いと言うと語弊があるけれど、高齢者介護を扱ったエッセイの中で群を抜いて面白かった。
介護の為に故郷にUターン移住したこかじさん。
一人を介護するだけでも大変だろうに...続きを読むPosted by ブクログ -
介護した人は葬式で泣かない
な、納得。
平均寿命が伸び、我が老父母も衰えはありつつ、今はなんとか自分たちで暮らしている。
でもこれからは?
もう今以上に元気にはならないから、運転もいつまで?家事もままならなくなって、蓄えもなく、いらないモノだけは山となり、そこから先何年‥?
ただ元気で長生きしてほし...続きを読むPosted by ブクログ -
会社員を辞めてUターンし、両親と叔母夫婦の四人の介護を担うなんて...想像を絶する。
よくやるな、と尊敬の気持ち。
どうしよう、私は最期までやれないかもしれないし、そもそもやりたくないと逃げてしまうかも。
ご本人も書いておられたけど、同じように両親や姑などの介護をする友人たちと愚痴ったり笑ったりで...続きを読むPosted by ブクログ -
社会が成長する過程で人々が蓋をしてみないようにしてきた認知症介護のリアル
貧困やマイノリティを他人事と感じる人にでも平等に訪れうる老いは、ある意味死よりも過酷である
しかしみんな目を瞑っているのだPosted by ブクログ -
著者のご両親や叔母夫婦はかなり強烈であるが、そこまで強烈じゃない老人を介護中の人でも『ホント、そうだよね!』と思うことが多かれ少なかれあると思う。自分だけじゃないと思えることは介護を続ける上で救いになる。
なかなか人には言えない『本音(他の方が書かれているので省略)』は、誰しも一度は思うのでは。Posted by ブクログ