【感想・ネタバレ】実際に介護した人は葬式では泣かないのレビュー

あらすじ

2025年には、人口のボリュームゾーンである団塊の世代が全員後期高齢者となり、高齢者の5人に1人が認知症になると言われているにもかかわらず、2026年には介護職員が約26万人不足するとの推計結果を厚生労働省が公表した。では、彼らの面倒は一体誰が見るのか? 記憶のメモリーが1分も保たず、感情のコントロールが利かなくなり、理解力や判断力も低下。足腰は弱り、自立生活が困難になっている高齢者の面倒を10年20年とみつづけなければならない家族の心身および経済的負担を考えたら、子ども世代、孫世代までも巻き込み家族全員が共倒れになりかねない。前作『寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ』では、やっとの思いで介護施設に入所させたはいいが、想定外の事件が次々に勃発し、著者はストレスによる顔面神経痛や耳鳴りに悩まされる毎日。両親と子どものいない叔母夫婦の、4人まとめての介護はその後どうなったのか。前作同様きれいごと一切なし、介護の実態を赤裸々に綴る。いま、まさに介護に苦労している人々の心の叫びを代弁し、「早くお迎えが来て下さい」と祈ってしまうのはあなただけじゃない、あなたは悪くない、と介護者の気持ちを軽くしてくれるエッセイ。「大介護時代」必読の1冊。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

今まで読んだ介護系の本とは違った終わり方で
「そうするのか!」と驚いたけれど「そうしてもいいんだ!」ってスッキリ笑
「老母からの呪縛」に絡め取られている娘さんには突き刺さるであろう一冊だと思います。

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2025年09月12日

Posted by ブクログ

仏壇に向かい、亡き祖父母に「早く、あなたたちの娘を迎えにきてよ」と祈り、「いっそ、明日にでも逝ってくれたら」としばしば思う。

自分の両親と子どものいない叔母夫婦の4人を介護されるこかじさんの嘘偽りない本音だ。

前作の『寿命が尽きるか、金が尽きるか、それが問題だ』から、こかじさんの心身を削る介護地獄を読んで来ただけに薄情などと一切思わない。

このエッセイを面白いというと語弊があるが、凄く面白い上に、身の振り方を考えさせてくれる。

今、介護されている方も、未経験の方も読んで損はない。

介護のリアルを赤裸々に描いた良作。

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2025年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まさにリアルすぎる親子、親戚関係!親子だから、親戚だからほっとけないし腹が立つ。介護から早く解放されたいと思うことは死を待っているようで罪悪感がある。でも実際、ヤレヤレと思ってしまうのもよく分かった。

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2025年07月12日

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