作品一覧

  • ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争(上)

    ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争

    小説・文芸

    4.2
    1~2巻1,119円 (税込)
    十年の歳月をかけて取材執筆、ハルバースタム最後の作品 1950年、北朝鮮軍の南進により勃発した朝鮮戦争。反共の名の下に、参戦を決定したアメリカだったが、それは過酷極まりない戦争への突入だった。スターリン、金日成、トルーマン、マッカーサー、毛沢東―時の指導者たちが抱いた野望と誤算、彼らに翻弄され凍土に消えた兵士たちの血の肉声…その全てから、あの戦争の全貌に迫る。 【目次】 第1部 雲山の警告 第2部 暗い日々―北朝鮮人民軍が南進 第3部 ワシントン、参戦へ 第4部 欧州優先か、アジア優先か 第5部 詰めの一手になるか―北朝鮮軍、釜山へ 第6部 マッカーサーが流れをかえる―仁川上陸 第7部 三十八度線の北へ
  • 史上最悪のウイルス 上 そいつは、中国奥地から世界に広がる

    史上最悪のウイルス

    小説・文芸

    4.0
    1~2巻1,001円 (税込)
    2003年・重症急性呼吸器症候群(SARS)の集団発生をリアルに追っていくノンストップ・ノンフィクション。 経済活況にわく中国華南。そこは広東人の胃袋を満たす野生動物の宝庫でもあった。動物たちとの濃厚接触がもたらす謎の伝染病。高熱にからせき、呼吸が乱れ、血中酸素濃度が低下、やがて意識が混濁し、死へ至る。患者が運びこまれた病院が次々と集団感染に陥る。 舞台は広東から香港、そして世界へ。各地のラボによる病原体ハントの熾烈な争い。中国の隠蔽体質と闘うジャーナリストや内部告発者たち……。感染拡大を止めることはできるのか!
  • 前育主義

    前育主義

    ビジネス・実用

    4.5
    1巻1,386円 (税込)
    就任36年目で遂に日本一に輝いた、前橋育英高校サッカー部山田耕介監督が、長年の指導の軌跡を綴る。ネバーギブアップの精神で毎年常に強いチームを作り、素晴らしい選手を輩出し続けてきた、指導論、教育論、チームマネジメント法が明らかになる。

ユーザーレビュー

  • 前育主義

    Posted by ブクログ

    山田耕介監督が前橋育英サッカー部を率いてから、全国優勝するまでの苦難・葛藤を綴った書籍。人間力を大切にしながらの教育を行っていることが人生においては大切であることを教えてくれています。群馬県最強の前橋育英サッカー部の姿を垣間見ることができました。

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    2019年04月15日
  • ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争(下)

    Posted by ブクログ

    スターリンは日本に対する強大な朝鮮を望み、中国と米国の敵対を願い中国をけしかけた。毛沢東はスターリンが望むような操り人形からはほど遠かったが米軍が半島を統一すれば直接脅威を受けるのは中国だ。もはやいつ、そして誰が指揮するかが問題だった。そして林彪が病気を口実に逃げたため農民の将軍、彭徳懐が選ばれた。長征をともにした毛の腹心の部下であり、兵士からの人気の高い中国軍の英雄だった。

    マッカーサーの後を継いだマット・リッジウェイは40年後に「私が最も理解しがたく、そして許せないのは、東京の司令部が、兵士達がどんな状況で戦わなければならないかということを完全に忘れていた事実である」と述べている。マッカーサーは敵を侮り、北朝鮮の厳しい冬や待ち伏せに格好の山道の事を気にもせず。あらゆる危険信号を見ないようにした。さらにマッカーサーは毛の中共軍がいかにして内戦に勝利したかに驚くほど無関心だった。

    11月25日ついに中国軍が動いた。中国軍は米軍に関して正確な情報を持っていた。敵を十分に引き込み退路に伏兵を置き人海戦術で圧倒し逃げたところをせん滅するのは内戦中に鍛え上げられた中国軍の得意技だ。北朝鮮には18万人の連合軍が長く伸びた前線の西側で待っており東には12万人の部隊がいた。中国軍も同様に30万いたが姿を現さず、情報本部のウィロビーはマッカーサーの望むように中国軍は最大7万人と見積もった。同様の情報操作はベトナムやイラクでも繰り返されている。

    マッカーサーのお気に入りで西海岸の軍団司令官コールターは東京が自分のことをどう見ているかのみに関心を持ち1個師団が壊滅しかかっている時にも何もできなかった。師団司令官のカイザーはそのコールターに危険を伝える以外何もできず撤退のための貴重な時間を無駄に潰した。同じくマッカーサーの子分で東部戦線を指揮したアーモンドは攻撃を受けてもさらに北へ向かえと主張した。それがマッカーサーの望みだからだ。アーモンドの命令を危うく思った海兵隊のスミスは意図的に侵攻を遅らせ、連隊の分裂を防ぎ結果としてアーモンドの司令部を救ったがアーモンドには臆病者と謗られた。スミス以外にも優秀で勇敢な将校は多くいたがマッカーサーの狂気のために多くのものが倒れ、11月の最後の数日間に数千の命が失われ、恐怖に感染した国連軍は潰走した。年末には38度線まで逃げ、1月末にはソウルを明け渡した。

    状況が不利になるとマッカーサーは政府批判を始める。ワシントンが中国国内基地の攻撃を認めないからだと。さらにマッカーサーは蒋介石の国民党軍を引き込もうとさえした。マッカーサーは「部隊を大々的に増強しない限り、まもなく橋頭堡まで徹底を迫られるだろう」と予言したが、本来マッカーサーがやるべきだったのは自ら二つに分けた第八軍と第十軍を統合し防衛戦を再編することだった。火力は米軍が圧倒しているので互いの側面を守って補給を整えば持ちこたえることができたのだ。朝鮮半島の大きな問題は兵站の長さであり、今度は毛沢東が米軍を侮り中国軍の能力を超えた目標を追求し始めた。彭徳懐は懸念を示したが毛は受け入れなかった。

    米軍では 事故死したウォーカーに変わり冷徹な現実主義者のリッジウェイが登場する。リッジウェイは中国軍をなめることなく、マッカーサーに対しても対決を恐れず指揮権を東京から奪い取った。リッジウェイが最初に覚ったのは、中国軍が攻撃してきた時に退却するのは大惨事につながるということだった。中国軍は内戦の時と同様に常に逃げ道に伏兵を置いていた。自陣を守り圧倒的な火力で中国軍に打撃を与え続ける。リッジウェイにとっての勝利とは中国軍に耐えがたい損害を与え続け、自分達は勝てないとわからせることだ。

    決戦の地はソウルから釜山へ向かう交通の要所原州と砥平里。ポール・マギーの小隊はこの戦闘で最も激戦になる砥平里の南の陣地を守り、ここは後にマギーヒルと名付けられた。マギー小隊は隣の小隊が撤退したため突出し今や中国人に包囲されていた。しかし自分達のいる場所が連隊全体の弱点になっており、中国軍に奪われればさらに多くの中国軍が攻めてくる。最期まで持ち場を守った弾薬が尽きたマギーが撤退した時に自力で脱出したのは4人だけだった。中国軍はついにマギーヒルを占拠したがそれは中国軍にとっても大きな犠牲を伴うものだった。

    「老兵は死なず。ただ消えゆくのみ。」もしマッカーサーが仁川の後に退役していたら偉大な英雄であり続けただろう。金日成と李承晩にとっては多大な流血と犠牲の挙げ句の果てに得られたものはほとんどなかった。中国軍は大きな犠牲を払ったが毛沢東にとっては中国が米軍を退けたこと自体が大きな勝利となった。毛沢東の権力に並ぶものはなく、誰も毛を止められない。毛が指導した大躍進政策では数千万人が飢饉で亡くなった。農民の将軍彭徳懐は毛に私信を送ったことがきっかけとなり文化大革命で吊るしあげられ、紅衛兵に殴り殺された。

    分断国家を統一すると言う金の妄想が米中の戦争に発展し、休戦後60年たった今では南は大きく発展し、北は時間が止まったままでいる。この本ではポール・マギーをはじめとする多くの前線で戦った米軍兵の姿が描かれている。同じく勇敢に戦った中国兵は名前も出てこないが朝鮮戦争はマッカーサーと毛沢東の頭の中の戦争であると同時に現場の兵士にとっては得られるものの少ない悲惨な戦争だった。

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    2018年06月11日
  • ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争(上)

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    「戦争はクリスマスまで終わる」仁川上陸作戦に成功し平壌を占拠した連合軍はマッカーサーを筆頭に楽勝気分に浮かれていた。第8軍のカイザー少将は1950年10月25日に「われわれは帰途につく。もうすぐだ。クリスマスまでにだ。命令が出ている」と士官らに語った。連合軍の一部はすでに鴨緑江に達していたが、戦線は伸びきり11月1日に始まる中国軍の大反攻により各個撃破の標的とされていった。ますますと罠にはめられたのだ。

    戦争そのものが互いに間違った認識のもとで進められていた。中国、ソ連、北朝鮮は38度線を突破してもアメリカは参戦しないとたかをくくっていた。アチソン国務長官の演説で朝鮮半島が明確な介入の対象に入らなかったことも影響したのだろう、中国の国共内戦同様に朝鮮半島の内戦にも米軍は参戦しないと。一度は釜山に追い詰められ朝鮮半島から追い払われる寸前だった米軍もマッカーサーの天才的な仁川上陸作戦の後、半島全体をすぐに制圧できると思い込み、中国軍が参戦しない方にかけた。中国の参戦がわかった後でも朝鮮統一を望むマッカーサーは意図的に中国軍の人数と意図を矮小化し、11月6日東京で戦争は事実上終結したと声明を発表した。

    第二次大戦後アメリカでは軍縮の大合唱が起こり12百万人の兵士は2年で150万人に減り、予算はピークの909億ドルから103億ドルに急落していた。兵器は近代化されず、優秀な軍人は去りしかも韓国に派遣された兵士は日本の快適な生活に慣れていた。実際のところ北朝鮮軍の先鋒部隊は精鋭で武器も米軍より優れていた。北朝鮮軍が38度線を超えた時マッカーサーの興味は日本の変革に注がれていた。建国以来マッカーサーが韓国を訪問したのは一度きり李承晩の大統領就任式だけだった。朝鮮半島への無関心はその時代のアメリカ人の典型的な反応でもあり、マッカーサーは北朝鮮軍の侵攻の兆候を見落とした。開戦当初は大きくショックを受けたが、仁川上陸作戦に成功するとマッカーサーを止める者はいなくなった。

    貧しく植民地化された朝鮮では国に残った愛国者は日本人と関係したことで腐敗し、亡命者は彼らを受け入れた大国との関係で腐敗した。金日成と李承晩はいずれもソ連とアメリカが後押しした指導者で、いずれも民族主義者で朝鮮半島の統一を望んでいた。階級的で専制的な北朝鮮軍の方がソ連の支援により最初の兵器を揃え軍も訓練されていたのに対し、南は半封建社会から抜け出していなかった。

    若き日の李承晩はウッドロー・ウィルソン元大統領に気に入られ、たった一人の朝鮮人工作隊となった。生涯の大半を亡命生活で送った李はアメリカ人の支援団体を要する唯一の候補者として大統領となった。癇癪持ちでけんかっぱやい李はアメリカに全面的に依存しながら、主人の言うことは聞かなかった。生涯にわたる裏切り、投獄、政治亡命、破約の数々がかれを変え、非常にした。日本とアメリカが李を作ったのだ。北朝鮮との戦争を始めたがる李にアメリカは希望する武器を与えていなかった。韓国軍の上層部は汚職にまみれ、兵士達は意欲にかけ、兵器は大戦の残りものの中古品だった。その上言葉の問題もありアメリカ軍との連携もとれていなかった。

    一方、満州の抗日ゲリラとして頭角を現した金日成はスターリンの忠実なしもべだった。毛沢東やチトーとは違い金にはモスクワ以外に後ろ盾がない。中国に近いものや独立心のある者は粛清されスターリンの忠実な信者の金が残った。独裁者の手際と権力とで嘘を真実にし、北朝鮮では金は英雄となった。毛沢東の成功が金の欲求不満を高め金は信じた、今度は自分の番だと。そして南を共産軍が強襲すれば勝利はいとも簡単。南の人民は決起して北の兵士を歓迎し、戦争は数日で事実上終わるだろうと。

    6月25日人民軍は南に進撃を始めた。おもに農民出身の兵士達は占領下の日本軍への怒りの矛先を日本人に協力した上流の朝鮮人同胞に向けられそのままアメリカ人に向けられるように洗脳されていた。彼らの家族の過酷な貧困は彼らのせいだ。27日にアメリカ軍主導の国連軍が参戦したが人民軍は勢いそのままに8月末には連合軍を釜山に追い詰めた。補給線が伸びた人民軍に対し連合軍にはアメリカからの援軍がようやく届き、戦力の集中は続いていっていた。

    マッカーサーの最大の軍事的成功をもたらした仁川上陸作戦は日本軍に対する飛び石作戦の焼き直しだった。陣地を奪い取るのではなく孤立させ無力化する。問題は目的地をどこにするかだ。マッカーサーの選んだのは仁川だったが上陸作戦の立案と実行を担当する海軍は反対していた。仁川は上陸作戦を実行するには最悪の条件を備えていた。潮の流れは早く複雑で小島により港は分断され、上陸に適した砂浜はなかった。しかし本当の危険は干満差で最大9.6mもあり、岸壁と埠頭に上陸できるのは事実上9月15日しかなかった。人民軍がもし他の港のように機雷を敷設していれば作戦は失敗しているところだったが、「敵の司令官は、だれもそのような無謀な試みはするまいと推理するだろう」とマッカーサーの魅力的な説得が功を奏しマッカーサーは賭けに勝った。実は日本の港湾には中国軍のスパイが入り込んでおり持ち運ばれる装備とマッカーサーの性格から毛沢東は仁川上陸作戦を予想していた。ロシア人顧問も同様に金に助言していたが金は聞き入れない。毛はこの時点で参戦の覚悟を決めていたようだ。

    大成功に終わった仁川上陸作戦の裏では連合軍側にも危機の目が生まれていた。釜山橋頭堡を支えた第8軍司令官のウォーカーは上陸作戦に反対したためマッカーサーは取り巻きのアーモンドに指揮権を与えた。アーモンドは威勢がいいだけの気取り屋で、後に中国軍の反攻に際しては無能さをさらけ出している。北方進撃に向けウォーカーの第8軍から分割された第10軍の指揮権は参謀長ポストとともにアーモンドに与えられた。マッカーサーにとって仁川は北朝鮮だけでなくワシントンに対しての勝利となった。仁川の魔法使いマッカーサーは神格化され、誰もマッカーサーを止められなくなった。

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    2018年06月05日
  • ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争(下)

    Posted by ブクログ

    単なる文字記録だけでなく、関係者の証言があり、丁寧でノンフィクションの名作。
    下巻は戦場のシーンがかなりの部分を占め、戦記モノに苦手な人には読みづらいだろう。
    しかし、それを上回る歴史の連続性、国家間の交渉、組織内闘争などの内容は、決して読み手を選ばないと思う。

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    2012年09月26日
  • ザ・コールデスト・ウインター 朝鮮戦争(上)

    Posted by ブクログ

    東西冷戦のアジア地区での戦い。北朝鮮が攻め込んできて、アメリカを中心とした国連軍が押し返す戦争のドキュメンタリー。
    単純・退屈な話なんだろうなという予想をいい意味で大きく裏切る名著。

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    2012年09月23日

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