作品一覧

  • アウア・エイジ(our age)
    3.8
    1巻1,463円 (税込)
    第163回芥川賞候補作。 一緒に、塔を探しに行かないか?  生き迷う男。謎を残して死んだ女。…大学教師の私に届いた、学生時代にバイトをしていた映画館からの招待状。映写室の壁に貼られたままの写真に、20年前の記憶がよみがえる。
  • 再起動
    3.8
    「僕」は親友と教団を作ることにした。その名も「リブート(再起動)教」。人格をPCのソフトウェアに見立て、「修行を積めば、不要な機能をオフにして再起動できる」そんな教義だった……。どこか怖ろしくも切ない、一気読みの中編「再起動」。他に自作の相撲ゲームを究めようとする男と架空の力士「高田山」を通して「神」を描くユーモラスな短編「高田山は、勝った」を収録。
  • 架空列車
    3.5
    1巻1,353円 (税込)
    他者との関係を作ることができず、会社も辞めた「僕」は、ひとり東北の町に逃げる。そこで「僕」は、架空の鉄道路線を妄想の中で造ることに熱中する。緻密な計算と実地見聞を繰りかえし、理想の鉄道が出来上がったとき、思いもよらぬ出来事が町を襲う……。

ユーザーレビュー

  • 再起動

    Posted by ブクログ

    理系の人は、プログラミングや数字で完全にコントロールできるシステム構築をして運用することに自分の神性を感じるのかもしれない。でも完璧なシステムを作ったりしてもどうしても残り続けるバグや論理では説明できないことがあって、そこに宗教性や神の存在を説明しているのだと思った。論理的な正当性から外れる部分を神にしか起こせない超現象として作者は捉えているのかなと思い興味深かった。

    0
    2022年03月17日
  • アウア・エイジ(our age)

    購入済み

    アウアエイジを読んで

    アウアエイジを読んで、青春時代の淡い思い出がよみがえりました。若い時代にどうしても、未解決の問題を抱えるものです。それが何十年の時を経て叶えられるなんて羨ましいことです。

    0
    2020年08月09日
  • 再起動

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大学時代からの友人であった僕とクォーター、ふたりはビジネスとしての宗教法人を設立する。名前はリブート教。ありもしない自身の再起動を目指して修行をする信者たち。だが、僕が考えた嘘の教義にクォーターが心酔して修行を始めてしまい…。
    うすら寒い話だった。シンプルになりたいと願う気持ちはわからなくもないけど、余計な機能を削ぎ落とすことが果たして幸せなのか、と考えてしまった。

    0
    2018年08月20日
  • 架空列車

    Posted by ブクログ

    何か、すごくじわじわくる話。
    主人公の『僕』は他人と関わることがうまくできず、ひとりで東北の街に暮らし始め、その街に架空の鉄道を走らせることに熱中するの。
    そのさまが延々描かれるから、この話はどう終わるのか…と思いながら、だけどその行動の詳細がおもしろくて読んでいたら、ある大きな出来事が…。
    そこからの『僕』の行動や思いがまたおもしろくて…何か『僕』が愛おしくなりました。あの出来事の後の周りの人たちも私と同じ思いで『僕』を見てたんじゃないかしら…『僕』が気づいてないだけで。

    0
    2012年08月03日
  • 架空列車

    Posted by ブクログ

    厭世を極めた主人公が始めた一人遊びが予想外の方向に進んでいく話。前半はあまり面白くないけど後半がすごく良かった。

    0
    2025年11月06日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!