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「僕」は親友と教団を作ることにした。その名も「リブート(再起動)教」。人格をPCのソフトウェアに見立て、「修行を積めば、不要な機能をオフにして再起動できる」そんな教義だった……。どこか怖ろしくも切ない、一気読みの中編「再起動」。他に自作の相撲ゲームを究めようとする男と架空の力士「高田山」を通して「神」を描くユーモラスな短編「高田山は、勝った」を収録。
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Posted by ブクログ
理系の人は、プログラミングや数字で完全にコントロールできるシステム構築をして運用することに自分の神性を感じるのかもしれない。でも完璧なシステムを作ったりしてもどうしても残り続けるバグや論理では説明できないことがあって、そこに宗教性や神の存在を説明しているのだと思った。論理的な正当性から外れる部分を神...続きを読むにしか起こせない超現象として作者は捉えているのかなと思い興味深かった。
社会の一歯車となるのを嫌う『僕』は、無知で稚拙な友人『クォーター』と会社を設立する。事業は順調すぎるほどに成長し、やがて自分たちの手に余るほど大きくなったところで買収された。次に僕が始めたのは『神』を作ること、宗教法人を一から作り上げることだった。でたらめなもののはずだったのに、再起動したと宣言する...続きを読む信者たちが次々と現れ…。 宗教というスピリチュアルなものを、パソコンの再起動から造り上げるというのが面白い。 歯車になるのが嫌で作り出す側に回ったはずだったのに、やがてもっと大きな歯車の一部だったと気づく、フラクタル構造のような概念は、もう一遍の「高田山は、勝った」の方がもっとわかりやすいか。 こういった概念的な話はどうとらえたらよいか難しい。
表題作がさらっとこわくてよかった。 山田悠介先生作品ぽい?星新一先生も入ってるかな。 2作目はちょっと意味がわからず。
大学時代からの友人であった僕とクォーター、ふたりはビジネスとしての宗教法人を設立する。名前はリブート教。ありもしない自身の再起動を目指して修行をする信者たち。だが、僕が考えた嘘の教義にクォーターが心酔して修行を始めてしまい…。 うすら寒い話だった。シンプルになりたいと願う気持ちはわからなくもないけど...続きを読む、余計な機能を削ぎ落とすことが果たして幸せなのか、と考えてしまった。
⚫︎受け取ったメッセージ システムのメタ構造に飲み込まれる! 自由選択は本当に自由選択なのか?させられていないか? ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 「僕」は親友と教団を作ることにした。その名も「リブート(再起動)教」。人格をPCのソフトウェアに見立て、「修行を積めば、不要な機能をオフにして再起動...続きを読むできる」そんな教義だった……。どこか怖ろしくも切ない、一気読みの中編「再起動」。他に自作の相撲ゲームを究めようとする男と架空の力士「高田山」を通して「神」を描くユーモラスな短編「高田山は、勝った」を収録。 僕は、大学時代からの親友と教団を作り、起業した。その名も「リブート(再起動)教」。 人格をパソコンのソフトに見立て、「修行を積めば、不要な機能をオフにして再起動できる」そんなもっともらしい教義だった。 順調に入団希望者は集まり、教団は発展。しかし思いがけない展開に…。 群像新人賞作家による、どこか怖ろしくも切ない、一気読みの中編「再起動」。 他に、自作の相撲ゲームを究めようとする男と、彼のつくった架空の力士「高田山」を通して「神」を描く、ユーモラスな短編「高田山は、勝った」を収録。 ⚫︎感想(本概要より転載) 「再起動」 再起動を人間に当てはめるという着想がおもしろかった。テキトーな思いつきで始まったリブート教。最終的に飲み込まれて再起動。 「高田山は、勝った」 こちらもメタ構造を楽しむお話だった。バグなのか?と必死に平岡が修正するが、高田山は勝ち続ける。
二人のIT起業家がビジネスで始めたインチキ宗教法人「リブート教」。それが創始者の意思に反して生き物の様に成長していく話。 以下感想。 リブート教のシンプルでシステマチックな理想と原理は正にコンピュータシステムを彷彿とさせるもので、信者(人間)さえもシステムに組み込まれた一部品であり感情や苦悩もアンイ...続きを読むンストール可能な機能という考えは、理路整然として面白い設定だった。 自分は自分の意思で決定していると思っていても、システムの一部でしかなく、インチキと分かっているはずの創始者でさえもそのシステムの流れには逆らえない。 システム開発者が巨大なシステムを制御しているつもりでも、いつの間にかシステムに支配されているような恐ろしさを感じた。 人工知能やビッグデータ収集・活用がその本質を理解されないまま言葉だけ先行している今、その恐ろしさを考えさせられる内容だった。 「リブート教」の設定が後半にあまり生かせて無い気がして、少し不満だった。 同時収録「高山田は、勝った」は視点の切り替えが面白い作品だった。読後にタイトルの意味がわかった。
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