作品一覧

  • それでも私は介護の仕事を続けていく
    4.0
    デイサービスを我が家の一階に移し、軌道に乗り始めた矢先のコロナ禍。想像以上の困難に直面した約3年、「介護」とはいかなる営みかを現場で問い続けながら見えてきた希望と、新たな「介護民俗学」の形.とは――。
  • 老いと喪失 死と向き合う思想
    -
    1巻330円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●社会が決める人間の寿命 利己的な生と公共的な死 小林武彦 ●老いと死の哲学的文法 入不二基義/聞き手:斎藤哲也 ●効率化により変わりゆく葬送儀礼 死を社会的に受け止める意味を考える 山田慎也 ●思い出に浸るときが愛おしい 長寿の秘訣はおばさんに学んだ 末井 昭/聞き手:オバタカズユキ ●死と向き合うことの哀しみと希望 デイサービスという介護現場で 六車由実 ●記憶の衰えと付き合うために SOC理論の考え方とは 増本康平
  • 認知症とともにあたりまえに生きていく ―支援する、されるという立場を超えた9人の実践
    3.5
    1巻2,420円 (税込)
    「すべての人が認知症とともにあたりまえに生きる社会」に向け、私たちは何ができるのか。支援する側、される側という立場を超えた実践を続ける、認知症の本人、医師、支援者が、それぞれの挑戦や葛藤をふり返り、“これからの認知症ケア”のあり方を問う。 ※本電子書籍は同名出版物(紙版)を底本として作成しました。記載内容は、印刷出版当時のものです。 ※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。また、電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
  • 介護民俗学という希望―「すまいるほーむ」の物語―(新潮文庫)
    4.5
    1巻693円 (税込)
    ここは沼津市のデイサービス施設「すまいるほーむ」。デイルームや入浴介助の場で、ふと語られる記憶の数々。意外な戦争体験、昭和の恋バナ、心に沁みるエピソード。多彩な物語が笑いと涙を呼び、豊かな時間が流れる。聞き書きや思い出の味の再現、人生すごろくなどユニークな取り組みが問いかける、老いることの価値とは。深い気づきと新鮮な感動に満ちた一冊。『介護民俗学へようこそ!』改題。(解説・伊原和人)

ユーザーレビュー

  • 介護民俗学という希望―「すまいるほーむ」の物語―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「介護民俗学」を提唱する六車さんのことは何となくそういうものがあることくらいしか知らなかったので、実際のところどんなものだろうと一冊読んでみた。
    この本ではデイサービス施設での利用者の高齢者たちとのエピソードが紹介されている。高齢者の話すことを聞き書きしているということだけど、聞き書き自体の効用というより聞き書きできるゆとりをつくることとか、高齢者の話をきちんと聴くスタンスで向き合うことが大事なのだと思った。
    紹介されているエピソードがしみる。戦時中に娘時代を送った人々の話からは、けっして暗く悲惨なばかりの青春時代でなく、当時は当時なりに日々を楽しんでいたことがわかる。教科書とかでは伝わらない

    0
    2023年12月17日
  • 介護民俗学という希望―「すまいるほーむ」の物語―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    民俗学の研究者だった女性が、介護施設で働きながら、「聞き書き」のスキルを生かしてみたところ、施設運営やサービスが劇的に変化していく。

    民俗学X介護という組み合わせがビックリな組み合わせだが、介護する対象が歴史の詰まった高齢者なのだから、ある意味情報の宝庫と日々接しているようなものだ。

    風船爆弾工場の話や、満洲での生活など、大変興味深い生活史。

    ただの機能低下した老人の世話、ではなくて、「あなたに興味がある」と真摯な眼差しを向ける介護者によって、おじいちゃん、おばあちゃんが劇的に変わり始める。盆踊りの振り付け指導したり、お料理の腕を奮ったり。

    思い出の味の再現クッキング、リアル人生すごろ

    0
    2020年10月29日
  • それでも私は介護の仕事を続けていく

    Posted by ブクログ

    この著者の本を読むのは3つ目。同じような内容にも関わらず、新しい発見がある。
    この本はコロナが一番流行っていた時期に書かれたもの。著者の誠実な人柄がよく現れている。
    「自立とは、依存先を増やすこと」という熊谷晋一郎さんの言葉や、面倒、迷惑なことを含めて人との関わりが大切だという著者の言葉に介護に対する希望が見える。
    関わりを大切に暮らしていきたい。

    0
    2025年06月12日
  • 介護民俗学という希望―「すまいるほーむ」の物語―(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    「介護の無意識」

    イノカシラレイコさん(仮名、90代女性)は「華麗なる一族」だった。
    2人の娘はアメリカへ留学し、一人は関東の某自治体の副知事を務め、もう一人は全国紙に記名記事を書くくらいの記者だ。
    娘さんたちが面会に来てしばらくすると、レイコさんは決まって力なく「もう帰って」と云っていたものだった。
    多分しんどかったのだろうなと思う。レイコさんは心臓が良くない。平常時の脈拍は40回/分程度で、少しの運動でも喘鳴が起こる。それでも娘さんたちは機能訓練をオプションで依頼し、立ち会っては実の母に対し「ほらレイちゃん頑張って!」と励ましていた。それが終わると自分たちが用意した脳トレプリントが待って

    0
    2025年01月19日
  • 認知症とともにあたりまえに生きていく ―支援する、されるという立場を超えた9人の実践

    Posted by ブクログ

    認知症の当事者や治療(?)、ケアや社会的なサポートにあたる人たちによる本。どこかで見たようなコンセプトだけど、特徴的なのは当事者である丹野さんが編著として、藤田さんが著者としてかかわっているところだろうか。特に、藤田さんは長らく人権活動にかかわっていたそうで、こんなことを言っている(p.39)。

     私は元々、人権活動に取り組んでいました。その経験がいまの活動に大きく影響していると感じています。子どものころは、とにかく人の後について、目立たないようにおとなしくしている子だったので、自分でもよく変われたなと思います。
     おそらく、結婚して子どもが生まれ、自分が子どもたちを守る立場になったことがき

    0
    2024年02月10日

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