作品一覧

  • 「ゆらぎ」と「遅れ」―不確実さの数理学―
    4.5
    1巻1,320円 (税込)
    「安定」「正確」を求める現実社会は、じつは「不規則」や「不確実さ」に満ちている。そうした「不確実性」は、時に予想もしない効果をもたらしたり、有益な働きをしてくれる。トーナメント戦での番狂わせ、犯人追跡の意外な方法、免震制御、時間差による攻撃手段など。身近にある不安定現象を挙げながらその意外な効用を説く。
  • 予測学―未来はどこまで読めるのか―(新潮選書)
    3.5
    1巻1,320円 (税込)
    ウイルスの感染率、天気予報、地震・噴火、エスカレーター乗降時の無意識な動き、文字変換、カーナビや自動運転、株式市場、開票結果、世論調査、平均寿命、ガン患者の余命――社会は「予測」に満ち満ちている。スーパーコンピュータなど科学技術の進歩により、この傾向はどこまで進むのか。自然現象、社会現象など、あまたの「予測」を数理学者が読み解く。

ユーザーレビュー

  • 「ゆらぎ」と「遅れ」―不確実さの数理学―

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    今年一番と言っても良い。良書。

    一般的にミクロの物理現象である「ゆらぎ」「ノイズ」「遅れ」という不確実性についてのお話。普通の人は興味がない事柄を具体例と抽象をうまく結び付けていて興味深い本となっている。

    ゆらぎ
    ・・・共鳴により増幅する。スポーツで言えばサーフィン、ブランコ(リズムとタイミングで力を得る)
    ラジオは回路の振動数と電波の周波数を合わせる共鳴運動だし、吊り橋の崩壊は吊り橋の固有振動数と行進の振動数が一致した時にしばしば起こる。その他、共鳴を利用した器具として電子レンジがある。
    共鳴が好ましくない場合、ゆらぎをゆらぎで止める制振という方法が伝統的にある(五重塔など)

    ノイズ・

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    2017年03月05日
  • 予測学―未来はどこまで読めるのか―(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    周辺知識がある人にも、全くの初心者でも読みやすいないようであった。いろんな事象に幅広く触れられているので、興味があったら掘り下げていける。

    0
    2022年08月18日
  • 予測学―未来はどこまで読めるのか―(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    筆者は数理学者として深く「ゆらぎ」や「遅れ」を研究されている方です。本作は、自然現象や社会現象などにまつわる予測のあり方について、難解な数式を極力除いて軽いタッチで記されておりとても読みやすかったです。最終章の「予測に関するいくつかの考察」が示唆に富んでいました。

    0
    2022年02月06日
  • 「ゆらぎ」と「遅れ」―不確実さの数理学―

    Posted by ブクログ

    振動とノイズとフィードバック遅れが、工学から社会・生命にいたる様々な現象の原理に存在することを、数式を極力使わずに、読みやすく紹介している。
    シカゴ大学での、南部陽一郎の孤高かつ穏和な知性の雰囲気についてのエピソードが興味深かった。

    0
    2018年10月19日
  • 予測学―未来はどこまで読めるのか―(新潮選書)

    Posted by ブクログ

    普通の読者向けにチューニングしすぎて、あれもある、これもある、とスライドをパタパタ見せるだけのような印象。

    0
    2021年02月09日

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