作品一覧

  • 近代日本外交史 幕末の開国から太平洋戦争まで
    4.3
    1巻924円 (税込)
    1853年にペリーが来航し、日本は開国へと向かう。明治維新後、条約改正や日清・日露戦争、第一次世界大戦を経て、世界の大国となった。だが1930年代以降、満州事変、日中戦争、太平洋戦争に突入し、悲惨な敗戦に終わる。日本は世界とどう関わってきたのか。破局の道を回避する術はなかったのか。国際秩序との関係を軸に、幕末の開国から太平洋戦争まで、日本外交の歩みをたどる。近年の研究をふまえた最新の通史。
  • 昭和の戦争、指導者の失敗
    -
    1巻330円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ●満洲事変、三国同盟、対米開戦…… 破局は避けられなかったのか 波多野澄雄×牧野邦昭×佐々木雄一 ●東條英機と陸軍 既存制度に縛られた「軍事官僚」の限界 戸部良一 ●五つの局面で読み解く 大局的視座を持たなかった海軍 手嶋泰伸 ●日中戦争はなぜ泥沼化したか 意思不統一の果てに覚悟なく決まった長期戦 岩谷 將 ●東條、近衛は指導者ではない 山本五十六が演出した対米開戦 相澤 淳 ●玉音放送後も続いた戦い 日ソ戦争と認知バイアス 麻田雅文 ●中野正剛、石橋湛山、三木武吉…… 評伝で知る言論人の翼賛と抵抗 小宮一夫 ●チャーチルに学ぶ 政治指導と軍事指導は車の両輪 細谷雄一
  • 常識が変わる!? 日本史の大論争
    -
    1巻305円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 中公新書『日本史の論点』の執筆者が異分野の専門家と徹底討論。 【古代】 「都と“田舎”の相克から、この国のかたちを問う」 井上章一(国際日本文化研究センター教授)×倉本一宏(国際日本文化研究センター教授) 【中世】 「戦国期の『高度成長』と『外国人受け入れ』に学べ」 堺屋太一(作家)×今谷明(帝京大学特任教授) 【近世】 「江戸は封建時代か初期近代か」 よしながふみ(漫画家)×大石学(東京学芸大学教授) 【近代】 「連続か断絶か? 明治維新という大転換」 佐々木雄一(首都大学東京助教)×清水唯一朗(慶應義塾大学教授) 【現代】 山崎拓・元自民党副総裁に聞く「動乱期に求められる総理の器」 聞き手・宮城大蔵(上智大学教授)
  • 陸奥宗光 「日本外交の祖」の生涯
    5.0
    1巻990円 (税込)
    条約改正や日清戦争の難局を打開した外交指導者、陸奥宗光。幕末の紀州に生まれた彼は、坂本龍馬のもと海援隊で頭角を現す。明治新政府において県知事などを務めるが、政府転覆計画に関与し投獄される。出獄後、欧州遊学を経て再起し、駐米公使としてメキシコと対等条約を締結。1892年、伊藤博文内閣の外務大臣に就任し、条約改正や日清戦争で手腕を発揮した。最新の研究成果をもとに、「日本外交の祖」の実像に迫る。

ユーザーレビュー

  • 近代日本外交史 幕末の開国から太平洋戦争まで

    Posted by ブクログ

    江戸時代後期から太平洋戦争終結までの、日本外交の通史。著者が事実の網羅よりも論点紹介に紙幅を割いていることから、読みやすい一冊となっている。

    学びになった点を端的に挙げるならば、外交において官民の合意形成は困難であるということだ。特にポーツマス会議やパリ講和会議、ワシントン会議の結果に対して、外交のプロと一般大衆で大きく評価が異なることは興味深く感じた。民衆は学ぶ努力が、政治家には啓蒙する態度が欠けていた。このギャップの肥大化の結果が、太平洋戦争の結末であった。

    また、1931年の満州事変は、日本の対外膨張の始まりではなく、日清戦争後より形成されてきた満蒙への拘りの蓄積の帰結であるという点

    0
    2025年04月03日
  • 近代日本外交史 幕末の開国から太平洋戦争まで

    Posted by ブクログ

    世の中の様々な事柄に関しては、「〇〇の分野」という程度に分類することが出来る。逆にそういう「〇〇の分野」という程度の分類を適宜行いながら、広範な事項を理解しようとするものということになるのかもしれない。
    「外交の分野」というようなモノも間違いなく在るのだと思う。本書はその「外交の分野」の辿った経過、「外交史」という主題に光を当てた一冊だ。
    現在「国家と国家の交渉関係」とい意味合いで一般に用いる「外交」という語は、幕末期に「外国交際」という言い方が現れ、それが縮まった表現であると言われているらしい。そういう意味で「幕末の開国から」と謳う本書のスタートラインは善いように思う。本書は「“国際社会”に

    0
    2022年11月29日
  • 近代日本外交史 幕末の開国から太平洋戦争まで

    Posted by ブクログ

     本書は、副題のとおり幕末から太平洋戦争に至る日本外交の歩みをたどった通史である。開国をし国際関係の真っただ中に投げ込まれた日本において外交は重要であった。条約改正交渉、日清・日露戦争、対朝鮮や対中国の問題、ワシントン・ロンドン軍縮会議、満州事変以降のアジア・太平洋戦争と、これくらいは簡単に思いつく。

     本書において特に斬新な見解が示されている訳ではないが、簡にして要を得た叙述で、日本外交の歴史の概略を学ぶことのできる基本的な一冊としてお勧めしたい本です。
     印象に残った箇所としては、軍が関わる大きな国政上の課題に対峙した3人の指導者、すなわち伊藤博文、原敬、浜口雄幸のリーダーシップについて

    0
    2024年12月22日

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