作品一覧

  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭
    3.7
    1巻2,200円 (税込)
    資本主義からシェアリング・エコノミーへ デジタル革命の真のインパクトを読み解く 第三次産業革命のブレーンが描く、衝撃の未来図! いま、経済パラダイムの大転換が進行しつつある。 その原動力になっているのがIoT(モノのインターネット)だ。IoTはコミュニケーション、エネルギー、輸送の〈インテリジェント・インフラ〉を形成し、効率性や生産性を極限まで高める。それによりモノやサービスを1つ追加で生み出すコスト(限界費用)は限りなくゼロに近づき、将来モノやサービスは無料になり、企業の利益は消失して、資本主義は衰退を免れないという。 代わりに台頭してくるのが、共有型(シェアリング・)経済(エコノミー)だ。人々が協働でモノやサービスを生産し、共有し、管理する新しい社会が21世紀に実現する。世界的な文明評論家が、3Dプリンターや大規模オンライン講座MOOCなどの事例をもとにこの大変革のメカニズムを説き、確かな未来展望を描く。 21世紀の経済と社会の潮流がわかる、大注目の書!日本版向け書き下ろし「特別章」付き!
  • スマート・ジャパンへの提言 日本は限界費用ゼロ社会へ備えよ
    4.2
    1巻1,320円 (税込)
    世界に衝撃を与えたベストセラー、『限界費用ゼロ社会』から3年── ジェレミー・リフキンが唱える“最後の”産業革命はいまや、世界規模で急速に進む脱炭素革命とモビリティ革命によって、デジタル社会のなかでその輪郭がくっきりと浮かび上がってきた。 メルケル独首相やEU首脳および中国指導部のブレーンを務め、EU各地域でスマート・シティ構築のプランを動かす著者に、世界から取り残されつつある日本の現状はどう映るのか? 20年ぶりの来日を果たした著者による、貴重な日本向け提言と対談を収載した日本オリジナル版。『限界費用ゼロ社会』入門編として、経済と社会の構造が大きく変わるデジタル時代の必読の書。 本書の実現を担うミレニアル世代とのQ&Aも収載!
  • レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)
    4.3
    再野生化する地球で、人類が生き抜くためには、経済・政治・社会の大転換が必要だ。 地球を人類に適応させる「進歩の時代」から人類が地球に抵抗し、自然界と共存する「レジリエンスの時代」へ。 世界的な経済社会理論家が描く、危機脱出のための処方箋! 【絶賛!】 「人新世の危機」を解決する、コモン型経済のリアルな姿がここに。 ――斎藤幸平(『人新世の「資本論」』) 【自然の復讐を乗り越える、「共生」の経済システム】 これまでの「進歩の時代」において人類は、地球の恵みを収奪し、商品化し、消費を最大にして生きてきた。だが、無限の成長と超効率化を絶対視したせいで、環境危機と地球温暖化が発生。洪水、干ばつ、熱波、山火事、台風が、生態系とインフラを破壊し、人類の生存を脅かしている。 この危機を脱するために必要なのは、「レジリエンスの時代」への大転換。地球を人類に適応させるのではなく、人類を地球に適応させるのだ。自然と共感的に関わるためには、経済・政治・社会の見直しが必須。 科学技術にも精通した世界的な経済社会理論家が、未来への処方箋を示す! 【目次】 第1部 効率vs.エントロピー ――近代の弁証法 第1章 マスクと人工呼吸器とトイレットペーパー ――適応力は効率に優る 第2章 テイラー主義と熱力学の法則 第3章 現実の世界 ――自然界の資本 第2部 地球の財産化と労働者の貧困化 第4章 大転換 ――時間と空間の地球規模の囲い込み 第5章 究極の強奪 ――地球のさまざまな圏と遺伝子プールと電磁スペクトルの商品化 第6章 資本主義の矛盾 ――効率性の向上と労働者の減少と消費者債務の増加 第3部 私たちはどのようにしてここに至ったか ――地球上の進化を考え直す 第7章 生態学的自己 ――私たちの一人ひとりが散逸のパターン 第8章 新たな起源の物語 ――生命を同期させ、形作るのを手伝う生物時計と電磁場 第9章 科学的方法を超えて ――複雑で適応的な社会・生態系をモデル化する 第4部 「レジリエンスの時代」 ――「工業の時代」の終焉 第10章 レジリエンス革命のインフラ 第11章 バイオリージョン(生命地域)統治の台頭 第12章 代議制民主政治が分散型ピア政治に道を譲る 第13章 生命愛(バイオフィリア)意識の高まり

ユーザーレビュー

  • レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【未知の未知にも複雑に適応することについての、大作。】

    「レジリエンスの時代」は、これまでの「進化の時代」と対比して論じられています。
    今、人間の営為を再構築する節目にいる、と。

    脱成長やポスト資本主義や、などという論はよく聞きますが、
    これまでの延長としての議論の枠組みを優に超え、
    スケールが、細部への解像度が機を逸していたように思いました。

    ・・・
    これまでの「進化の時代」が、
    効率に焦点を当ててきたこと、
    それは、先日読んだ『#アダム・スミスの夕食を作ったのは誰か?』と重なる部分もありました。

    しかし本書は経済学だけを語るのではなく、
    科学、生態学が深堀され、
    人間を物理、自然の

    0
    2024年06月23日
  • スマート・ジャパンへの提言 日本は限界費用ゼロ社会へ備えよ

    Posted by ブクログ

    限界費用ゼロ社会の日本版ということで、書き下ろしコラムだけでなく、対談などあり、理解が進む。

    第三次産業革命により、インフラが作り変えられる途中にあるということ。そのビジョンが見えていないとなると、日本は相当にやばい。再エネのエネルギーインターネットを通じてそれを示すことか。

    0
    2024年02月05日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

    Posted by ブクログ

    歴史上のあらゆるインフラシステムの3要素は①コミュニケーション、②エネルギー、③輸送マトリックス。

    歴史的には以下のように変遷してきた。
     ・第一次産業革命以前 活版印刷+水車+馬車
     ・第一次産業革命 蒸気印刷+石炭+蒸気機関車
     ・第二次産業革命 TV・ラジオ+石油+自動車
     ・第三次産業革命(現在)インターネット+再生エネ+自動運転

    第二次産業革命は希少資源がベースであったため、中央集権的社会を構築。

    歴史的に見て、人間の意識の変遷は、神話→神学→イデオロギー→心理→生物圏(他者や他の生物と地球を共有)のように変わっていく。

    0
    2021年05月09日
  • 限界費用ゼロ社会 <モノのインターネット>と共有型経済の台頭

    Posted by ブクログ

    モノを1ユニット生み出すのに必要な限界費用が、テクノジーとインターネットの普及で限りなくゼロになり、利益が出なくなっている。これは資本主義の究極の形であるが、その性質ゆえに、自壊していくという矛盾を秘めている。

    IoTシステムの要は、コミュニケーションインターネットと輸送インターネットを、緊密に連携した稼働プラットフォームにまとめること。

    IoTが、出現しつつある協働型コモンズに命を吹き込んでいる。→シェア文化に始まる「協働主義」が生まれ、新たな経済パラダイムを築きつつある。GDPによる景気動向の評価という、社会の考え方が根本から変わりつつあり、その代替品として「生活の質」という新指標を考

    0
    2020年06月07日
  • レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)

    Posted by ブクログ

    効率化を追い求めすぎて変化に脆弱になっている。気候変動が猛威を振るう中で、それではうまくいかない。ローカルの環境やインフラ、生態系を維持しながら、協調していきていく必要があるという話。
    参考になる話も多いが、今のアメリカの話はちょっと特殊な気もした。あと後半繰返しが多い。でも一つの考え方を示してくれている。

    0
    2024年10月24日

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