作品一覧

  • 日本の戦死塚 増補版 首塚・胴塚・千人塚
    5.0
    1巻1,694円 (税込)
    合戦、自決、処刑による亡骸を埋葬したと伝えられている戦死塚。ときに死者の霊力を崇敬し、ときに怪異や怨霊の源として畏怖する塚伝承には、「敗者」の声なき声を記憶にとどめようとする日本人の心意が刻みこまれている。各地に残る平将門の首塚と胴塚。元寇、戦国の合戦、幕末維新の無数の死者たちの千人塚。敵と味方の死を冷酷に峻別した戊辰戦争──。大幅増補によって全国1686例の戦死塚一覧、現地写真125点を収録した決定版。
  • 事大主義―日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」
    4.5
    1巻902円 (税込)
    事大主義とは、強者に追随して保身を図る態度である。国民性や民族性を示す言葉として、日本や朝鮮、沖縄で使われてきた。本書は、福沢諭吉、陸奥宗光、柳田国男、朴正熙、金日成、司馬遼太郎などの政治家や知識人を事大主義の観点で論じ、時代の変遷を描く。日本への「島国根性」という批判や、沖縄への差別意識はどこに由来するのか。韓国と北朝鮮の相剋の背景は何か。自虐と侮蔑が交錯した東アジアの歴史が浮き彫りに。
  • 柳田国男の民俗学構想
    3.0
    柳田国男にとっての「民俗」とは、古き良き日本の原風景といった郷愁に満ちたものだったのだろうか。柳田以降に醸成された「民俗学」をめぐる神話から脱し、「公民」「よき選挙民」の育成を企図した柳田民俗学の実像にせまる。

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  • 江史跡紀行
    -
    1巻1,650円 (税込)
    大河ドラマの主人公・江をはじめ、二人の姉(茶々・初)も含めた戦国に生きた三姉妹の生涯を追う。また、三姉妹と深く関わりを持った、信長・秀吉・家康の古戦場ガイド、江をめぐる人物も多数収録。大河ドラマがより楽しめる一冊
  • 日本の戦死塚 増補版 首塚・胴塚・千人塚

    Posted by ブクログ

    大化の改新から西南戦争にいたる戦いの歴史の中で生まれた首塚・胴塚・千人塚をめぐることによって「日本人は敗者とどう向きあってきたのか」を探る野心作です。「歴史は勝者によって作られる」事を再認識しました。




    本書は総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)であり、専門は民俗学、近現代東アジア民俗思想史の筆者が大化の改新から西南戦争にいたるまでの戦いの中で殺され、葬られてきた夥しい者達を祀った「首塚」「胴塚」「千人塚」―。全国660カ所以上に確認できるそれらをめぐり、検証することで日本人は「敗者」とどのようにして向き合ってきたのかを検証するものです。

    本書を読みながら僕の頭の

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    2024年12月10日
  • 事大主義―日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」

    Posted by ブクログ

     事大主義の成り立ちと変遷、さらに各地における受容の経過をまとめた本書。

     事大主義がその源流においては、ただ外交政策を意味しているだけであるとは初めて知った。「大国に事(つか)える」という状況を「事大」と表す実にシンプルな言葉である。

     それに「主義」をくっつけ、今日における意味となったのは明治時代以降。作成者は福沢諭吉であるという。

     明治時代は列強各国に対抗していかなくてはならない時代。故に背伸びし、先鋭化していた影響がこういう言葉にまで及んでいたと見るべきか。

     明治時代は確かに光の部分も多々あるが、その負の部分も多い。その負の部分が現代まで尾を引き、未だ清算できずにいる。その

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    2019年05月14日
  • 事大主義―日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」

    Posted by ブクログ

    事大主義という言葉は朝鮮の外交政策や性向の話という認識だったが、この言葉自体は孟子の言葉から福沢諭吉が作ったものであること、朝鮮を併合したことにより日本にこの言葉が向くようになったこと、意味としては空気を読むのに似ていること、沖縄でもこの言葉が言説の中でよく使われていたこと、伊波普猷という人物のこと、現代朝鮮半島でこの言葉の持つ意味など、勉強になった。

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    2019年04月20日
  • 柳田国男の民俗学構想

    Posted by ブクログ

    柳田国男が目指していたのは「公民」――新しい時代の良き選挙民を育成する事にあった、という観点から書かれた一冊。その中で「民俗」とは打破すべき旧態であり、「民俗学」とはその現状を把握するための学問だったのではないか。

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    2013年02月16日

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