室井康成の作品一覧
「室井康成」の「江史跡紀行」「事大主義―日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「室井康成」の「江史跡紀行」「事大主義―日本・朝鮮・沖縄の「自虐と侮蔑」」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
大化の改新から西南戦争にいたる戦いの歴史の中で生まれた首塚・胴塚・千人塚をめぐることによって「日本人は敗者とどう向きあってきたのか」を探る野心作です。「歴史は勝者によって作られる」事を再認識しました。
本書は総合研究大学院大学文化科学研究科博士課程修了。博士(文学)であり、専門は民俗学、近現代東アジア民俗思想史の筆者が大化の改新から西南戦争にいたるまでの戦いの中で殺され、葬られてきた夥しい者達を祀った「首塚」「胴塚」「千人塚」―。全国660カ所以上に確認できるそれらをめぐり、検証することで日本人は「敗者」とどのようにして向き合ってきたのかを検証するものです。
本書を読みながら僕の頭の
Posted by ブクログ
事大主義の成り立ちと変遷、さらに各地における受容の経過をまとめた本書。
事大主義がその源流においては、ただ外交政策を意味しているだけであるとは初めて知った。「大国に事(つか)える」という状況を「事大」と表す実にシンプルな言葉である。
それに「主義」をくっつけ、今日における意味となったのは明治時代以降。作成者は福沢諭吉であるという。
明治時代は列強各国に対抗していかなくてはならない時代。故に背伸びし、先鋭化していた影響がこういう言葉にまで及んでいたと見るべきか。
明治時代は確かに光の部分も多々あるが、その負の部分も多い。その負の部分が現代まで尾を引き、未だ清算できずにいる。その