作品一覧

  • すべての猫はセラピスト 猫はなぜ人を癒やせるのか
    4.0
    1巻1,155円 (税込)
    セラピーキャットの「ヒメ」は、白猫のメス。アニマルセラピーを実践する飼い主に、セラピーキャットとして育てられてきた。ヒメを撫でると、病に苦しむ人が笑顔を見せる、名前を呼ぶ。ヒメも自分から患者の膝に乗っているようなのだ――。長年アニマルセラピーを取材してきた著者が、原発事故後のシェルターで、老人ホームで、病院で、猫の持つ癒やしの力の謎に迫ります。かわいい猫の写真がいっぱいです。
  • 牛と土 福島、3.11その後。
    4.5
    【第37回講談社ノンフィクション賞、第58回日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)受賞作】東日本大震災、福島第一原発事故で被曝地となった福島。警戒区域内の家畜を殺処分するよう政府は指示を出した。しかし、自らの賠償金や慰謝料をつぎ込んでまで、被曝した牛たちの「生きる意味」を見出し、抗い続けた牛飼いたちがいた。牛たちの営みはやがて大地を癒していく―。そう信じた彼らの闘いに光を当てる、忘れてはならない真実の記録。
  • ひとり、家で逝く 在宅死と看取りの現場から
    -
    おひとり様が迎える「死に際」の真実とは?命を看取る在宅ケアの現実が物語る、衝撃のルポ。死を受け容れ、安らかに旅立つために。【本文より】遅かれ早かれ死は誰にもやってくる。たとえ独居であっても、死に場所として家は悪くない。身寄りが一人もいなくても、慣れ親しんだ生活の場で死ぬのは自然なことに思える。むしろ病院で死ぬことは旅先で死ぬこと、いわば客死に近いのではないか。【内容】まえがき 人生の終わりをどう迎えるか?/「おひとりさま」の死に際/最後のお風呂か、それとも湯灌か/最期は孤独でも無縁でもなく/余命予測が外れた不思議な患者/死前喘鳴を聞きながら/痛みとの闘い/「不思議な人」は何者?/孤独な日雇い人生に落ちて/東京での学生時代と結婚/人生の歯車が狂いだして/遺産金を蕩尽し、日雇い生活へ/大震災とともに葬ったもの/闘病生活/がんの手術、7年後の再発/通院治療から在宅ホスピスケアへ/感謝しつつ「そろそろ逝かんとなぁ」/ひとり、家で逝く/喘鳴が静かに終わるとき/「よう、がんばらはった」/病人だった死者が遺体となるとき/孤独死ではない「おひとりさま」の最期【著者】1951年、大阪府茨木市生まれ。北海道大学文学部卒業。ノンフィクション作家。『牛と土 福島、3.11その後。』(集英社)で、第37回講談社ノンフィクション賞、第58回日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)を受賞。著書『すべての猫はセラピスト 猫はなぜ人を癒やせるのか』(講談社)、『セラピードッグの子守歌 認知症患者と犬たちの3500日』(講談社)、共著『福島はあなた自身 災害と復興を見つめて』(福島民報社)など。

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ユーザーレビュー

  • 牛と土 福島、3.11その後。

    Posted by ブクログ

    眞並恭介『牛と土 福島、3.11その後。』集英社文庫。

    本書は第37回講談社ノンフィクション賞と第58回日本ジャーナリスト会議賞をW受賞したノンフィクション作品である。充てにならない政府や関係機関を見限り、自らの意志で家畜と共に自らの人生を突き進もうとする牛飼いたちの姿を描いており、非常に興味深い。また、行間からは牛飼いたちと家畜たちの静かな怒りが伝わる。

    東日本大震災で被曝地となった福島で、警戒区域内の家畜の殺処分指示に抗い、牛を生かそうとする牛飼いたちの静かな闘い…

    早くも東日本大震災から7年が経過する。当時の状況を思い出すと、津波被害の映像と並び、福島第一原発の水蒸気爆発と核爆発の

    0
    2018年03月10日
  • すべての猫はセラピスト 猫はなぜ人を癒やせるのか

    Posted by ブクログ

    震災に保護されなかった動物達の話は辛い。

    ヒメちゃんが本当に可愛い。
    犬は訓練されてセラピー犬はになるが、ねこは訓練はしないので ねこが本来持っている素質なのだろうか

    「アニマルセラピーは、癒しではなく治療です」

    人工知能などの開発もいいが、老人施設などではこれからこのような ねこちゃんが 普通にいる施設が増えてほしい。
    自分はねこちゃんと同居できる施設に入りたい。

    0
    2020年01月30日
  • 牛と土 福島、3.11その後。

    Posted by ブクログ

    眞並恭介(1951年~)は、主に医学・医療分野の分野を取り上げた作品を執筆するノンフィクション作家。本書は、2015年に出版され、同年の講談社ノンフィクション賞を受賞、2018年に文庫化。
    我々は、2011年3月11日の東日本大震災時に起こった福島第1原発事故により、東京23区の半分もの広さの地域が帰還困難区域となり、数万人の人びとがそれまでに住んでいた場所から未だに離れて暮らしていることを知ってはいるが、その記憶は日々の生活の中で僅かずつとはいえ薄れつつあるし、ましてや、その地域にいた動物たちのその後を意識することは、残念ながらほとんどない。
    しかし、本書を読むと、原発事故発生時に警戒区域に

    0
    2019年08月10日

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