眞並恭介のレビュー一覧

  • 牛と土 福島、3.11その後。

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    眞並恭介『牛と土 福島、3.11その後。』集英社文庫。

    本書は第37回講談社ノンフィクション賞と第58回日本ジャーナリスト会議賞をW受賞したノンフィクション作品である。充てにならない政府や関係機関を見限り、自らの意志で家畜と共に自らの人生を突き進もうとする牛飼いたちの姿を描いており、非常に興味深い。また、行間からは牛飼いたちと家畜たちの静かな怒りが伝わる。

    東日本大震災で被曝地となった福島で、警戒区域内の家畜の殺処分指示に抗い、牛を生かそうとする牛飼いたちの静かな闘い…

    早くも東日本大震災から7年が経過する。当時の状況を思い出すと、津波被害の映像と並び、福島第一原発の水蒸気爆発と核爆発の

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    2018年03月10日
  • すべての猫はセラピスト 猫はなぜ人を癒やせるのか

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    震災に保護されなかった動物達の話は辛い。

    ヒメちゃんが本当に可愛い。
    犬は訓練されてセラピー犬はになるが、ねこは訓練はしないので ねこが本来持っている素質なのだろうか

    「アニマルセラピーは、癒しではなく治療です」

    人工知能などの開発もいいが、老人施設などではこれからこのような ねこちゃんが 普通にいる施設が増えてほしい。
    自分はねこちゃんと同居できる施設に入りたい。

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    2020年01月30日
  • 牛と土 福島、3.11その後。

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    眞並恭介(1951年~)は、主に医学・医療分野の分野を取り上げた作品を執筆するノンフィクション作家。本書は、2015年に出版され、同年の講談社ノンフィクション賞を受賞、2018年に文庫化。
    我々は、2011年3月11日の東日本大震災時に起こった福島第1原発事故により、東京23区の半分もの広さの地域が帰還困難区域となり、数万人の人びとがそれまでに住んでいた場所から未だに離れて暮らしていることを知ってはいるが、その記憶は日々の生活の中で僅かずつとはいえ薄れつつあるし、ましてや、その地域にいた動物たちのその後を意識することは、残念ながらほとんどない。
    しかし、本書を読むと、原発事故発生時に警戒区域に

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    2019年08月10日