桐生祐狩の作品一覧

「桐生祐狩」の「川を覆う闇」「剣の門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ヴァージン・ブルー

    ヴァージン・ブルー

    小説・文芸

    5.0
    1巻594円 (税込)
    大学院生の華弥は偶然手に入れたマリア像からかつてない快感を与えられ、急に輝きはじめた。一方、女性ばかりの連続死亡事件を追う麦田深砂巡査はマリア像の秘密に迫る。女性の内なる欲望にかけられた呪いの行方は?
  • 夏の滴

    夏の滴

    小説・文芸

    3.8
    1巻814円 (税込)
    僕は藤山真介。徳田と河合、そして転校していった友達は、本が好きという共通項で集まった仲だったのだ――。町おこしイベントの失敗がもとで転校を余儀なくされる同級生、横行するいじめ、クラス中が熱狂しだした「植物占い」、友人の行方不明……。混沌とする事態のなか、夏休みの親子キャンプで真介たちが目の当たりにした驚愕の事実とは!? 子どもたちの瑞々しい描写と抜群のストーリーテリングで全選考委員をうならせた第八回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。
  • 川を覆う闇

    川を覆う闇

    小説・文芸

    3.0
    1巻594円 (税込)
    警備会社に勤務する土岐が依頼されたある女性の捜索。女が住んでいたマンションの一室は、集積したゴミが汚泥化した、想像を絶する汚濁の部屋だった――。健康と潔癖への信仰と狂気を炙り出す傑作ホラー長編!
  • 剣の門

    剣の門

    小説・文芸

    -
    1巻858円 (税込)
    女優を目指してニューヨークに留学していた圭子の元に妹がやってきた。圭子の周辺で次々に発生する“ケーキサーバー”と呼ばれる殺人鬼の凶行。妹もついにその魔手にかかるのだが―。渾身の力作長編!

ユーザーレビュー

  • ヴァージン・ブルー

    Posted by ブクログ

    抜群に面白かった。

    マリア様型のディ〇ドが云々というあらすじだけで色々と察せると思う。全方位に中指を立てることが真の目的なんじゃないかと疑うような、露悪的でインモラルで下品なD級ホラー。文章は意外と堅めで、キャラも立ってるし刑事モノとしてのアツさも垣間見えるけど、うっかりC級ぐらいに昇格しそうになると「ぐちょり。ずこずこ。ぬっぽぬっぽ。(原文ママ)」とか出てきて、ちゃっかり下のランクに落ちることを欠かさない。

    方向性さえ汲んで承諾すれば、楽しい読書体験なこと間違いなし。冷めること書くなら、筒井康隆とかそっち系です。

    0
    2026年01月13日
  • 夏の滴

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    暑さが不快な夏の午後に一気読みするには最高の小説だった。非常に好き。

    集団でクラスメイトをいじめるクソガキでありながら、あくまで友情にあつい小学生たちとして主人公一味が描かれるズレ具合。爽やか夏休みジュブナイルミステリものかと思いきや、クラスメイトは親に殺されてグズグズに加工されているというネタのエグさ。唐突な近親相姦から急加速してZ級ホラーに化けていく展開がたまらなかった。

    どうせ辻褄合わせようもない薬効云々のプロットはこの際どうでもよくて、純真な子供が虫を残酷に殺して遊んだりする二面性と、すました顔で私利私欲を満たす大人たちの(子供視点での)不気味さの重ね方が本作の魅力だと思う。出てくる大人たちの行動原理そのものには全く感情移入できないけど、人間の道徳観の都合の良さ・ダブスタ具合を思えば、非受益者からみた人間なんてこんなもんだよねという痛烈な皮肉は理解できてしまう(作中のいじめられっこは作者自身がモデルらしく、そうするとこのルサンチマン視点も合点がいってしまう)し、動物の肉を食べながらペットを可愛がってる矛盾とか、普段目を瞑っている欺瞞を指摘されるような居心地の悪さがある。あと男として近親相姦シーンはシンプルにしんどい。総じて意地が悪い。

    賛否両論が極端な作品で、低評価のレビューを読んでいると笑える。角川ホラー文庫の黒い背表紙を意識せずに手に取った人たちは可哀想(皮肉ではない)。

    ホラーは小さく小綺麗にまとまった作品より、こういう行くところまで行ききったものの方がエンタメとして優れてると言いたい。ママの最後のシーンの計算されたしょうもなさなんか感動モノ。ジャンキーなホラーを楽しめる人間にはたまらない作品だろ、と思ったら実はホラー小説大賞をとっていて納得。

    きったないローカル本屋でボロボロの状態のものを50円で買い、不快な気分でクソ暑い夏に読む。これ以上なく正しい読み方だったと思う。たぶんずっと手放さない一冊。大満足。

    0
    2024年07月21日
  • 夏の滴

    Posted by ブクログ

    買うときはなんとなく、ついでに買ったような本であったが、かなり引き込まれた。
    着想の妙と展開の異形かつ滑らかさにどんどん読みすすみ、気がつけば予想を超えたラスト。
    あらすじからは想像もつかない物語で、登場人物の心が剥き出しにされていく過程は生々しい。
    大好きですね、この本。

    0
    2012年04月22日
  • 夏の滴

    Posted by ブクログ

    この本は、一読した直後は「何この大胆すぎるラスト!?こんなんあり得ない!っていうか持って行き方が強引すぎない?」と批判だらけだったんですが、時が経つにつれてどうしても頭から離れなくて「もう一回読みたい!」となってしまうというなんとも不思議な本です。

    小学四年生の男の子が主人公。そこに絡んでくる車椅子の少年、いじめを黙認するクラス、植物占いから広がってゆく戦慄の計画が、一見爽やかに始まるストーリーを徐々にグロテスクなものに変えて行きます。

    途中までは難なく読めるものの、そこから瞬く間に衝撃の展開があって、読んでいるこっちはハラハラしっぱなし。ラストは小説の常識を覆すような異常な終わり方になっています。

    何度も読み返したくなる作品ナンバー1です。

    0
    2009年10月04日
  • 夏の滴

    Posted by ブクログ

    僕は藤山真介。徳田と河合、そして転校していった友達は、本が好きという共通項で寄り集まった仲だったのだ―。町おこしイベントの失敗がもとで転校を余儀なくされる同級生、横行するいじめ、クラス中が熱狂しだした「植物占い」、友人の行方不明…。混沌とする事態のなか、夏休みの親子キャンプで真介たちが目の当たりにした驚愕の事実とは!?子どもたちの瑞々しい描写と抜群のストーリーテリングで全選考委員をうならせた第八回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。

    0
    2011年07月16日

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