桐生祐狩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ暑さが不快な夏の午後に一気読みするには最高の小説だった。非常に好き。
集団でクラスメイトをいじめるクソガキでありながら、あくまで友情にあつい小学生たちとして主人公一味が描かれるズレ具合。爽やか夏休みジュブナイルミステリものかと思いきや、クラスメイトは親に殺されてグズグズに加工されているというネタのエグさ。唐突な近親相姦から急加速してZ級ホラーに化けていく展開がたまらなかった。
どうせ辻褄合わせようもない薬効云々のプロットはこの際どうでもよくて、純真な子供が虫を残酷に殺して遊んだりする二面性と、すました顔で私利私欲を満たす大人たちの(子供視点での)不気味さの重ね方が本作の魅力だと思う。出てく -
Posted by ブクログ
この本は、一読した直後は「何この大胆すぎるラスト!?こんなんあり得ない!っていうか持って行き方が強引すぎない?」と批判だらけだったんですが、時が経つにつれてどうしても頭から離れなくて「もう一回読みたい!」となってしまうというなんとも不思議な本です。
小学四年生の男の子が主人公。そこに絡んでくる車椅子の少年、いじめを黙認するクラス、植物占いから広がってゆく戦慄の計画が、一見爽やかに始まるストーリーを徐々にグロテスクなものに変えて行きます。
途中までは難なく読めるものの、そこから瞬く間に衝撃の展開があって、読んでいるこっちはハラハラしっぱなし。ラストは小説の常識を覆すような異常な終わり方になっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ小学生が主人公ということで、気軽に読み始めたのですが。
ホラーだったんですね・・・・。怖い。怖いよ。
おもしろかった・・・のかな。どうなんだろ。
最後まで一気に読んでしまったのは事実だけど。
後味がすごく悪い。
なんか、薄ら寒いのだ。
車椅子の同級生をみんなで手助けしていい子かと思えば、陰湿ないじめをなんの疑問もなくやっている。
妙に大人びた子供たち。
そして、クラスに「動物占い」ならぬ「植物占い」が流行るのだが、それが実は・・・。
ということで、展開があまりに意外というか想像を超えてました。
途中の近親相姦もかなり私は引きましたね。
少年たちの話なのにあまりにも絶望的な未来。
きっと -
Posted by ブクログ
僕と河合、徳田の3人は、夏休みを利用して東京行きを決行した。急に転校していったクラスメートのジョンを訪ねるため……彼の転校には何か不可解なことがあった。足の不自由な徳田を囲むクラスへの取材で来ていたTVレポーターの江上さんに助けられながら、辿り着いたジョンの引越し先で見たものは……。やがてやって来た親子キャンプで、僕らは想像を絶する事実に直面する。
大人の事情で消えるように転校していく友人、急に流行しだした「植物占い」、横行するいじめ、主人公と母親の歪んだ?関係……単純に言えば“鬼畜でインモラルで残酷マンセー”ってところだが、次々に提示される様々な要素を、クライマックスで明らかになる事実(中