海原純子の一覧
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ユーザーレビュー
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こころの格差社会―ぬけがけと嫉妬の現代日本人。海原純子先生の著書。ぬけがけと嫉妬が」渦巻く格差社会と言われる現代日本だけれど、経済的に余裕がある人がみんな幸福感を感じているわけではないし、経済的に不安定な人でも幸福感を感じていることも多い。経済的な満足感を得ることよりも、自己実現欲求や自己肯定感が満
...続きを読むたされることが幸せへの近道。
Posted by ブクログ
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毎日新聞を読んでいたので、単行本化を待ち望んでいました。
仕事に趣味に打ち込む海原さんだからこその言葉にいつもいやされてます。
Posted by ブクログ
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著者は心療内科医として、全国初の女性クリニックを開設した海原純子さん。復興庁心の健康サポート事業統括責任者を務め、現在は日本医科大学特任教授をされています。
もともと女性のストレス性疾患と向き合ってこられた著者ですが、今回男性のストレスに関する本書を書かれた理由についてこう言っています。
「現場
...続きを読むにいて男性たちの『限界感』を感じるからだ。かつての終身雇用や年功序列が突然消え、人員削減の嵐が吹きまくり、(中略)ストレス要因の多い時代に適応できなかったり、これまで積み上げてきたキャリアを活かせずプライドを失ったり、新しいシステムに過剰に適応しようとしてがんばりすぎたりして、自分自身のアイデンティティーを見失っている悲鳴を感じるのである。」
グローバル化が進み、技術や顧客嗜好の変化が激しくまた複雑になっていく中、社内では人員は増えるどころかリストラで減っていく。一人ひとりがカバーしなければならない業務範囲は広がり、責任も重くなる一方。そこにかかるストレスは相当なものです。
本書では、そのようなストレス要因をアイデンティティーの危機という視点からとらえ、そこから回復するための提案について書かれています。豊富な診療経験に裏打ちされたその言葉の数々は、まさに限界感を感じていた自分の心にすうっと染み込み、腹にストンと落ちました。
では、僕がチェックした部分をまとめます。
・不安材料に対して、対策を考え実行し、そのことの専門家と話し合ったらそこで手放す、と自分に言い聞かせるといいですよ。
・能力主義の階層社会では、人は能力の限界まで出世してしまい、有能な平社員は無能な中間管理職になる。高い地位が高いスキルを必要とするということではなく、今までやっていた仕事と別の能力を必要とする、という意味である(ピーターの法則)。
・「捨てた人生」を拾ってみる。今、あなたが築いた地位や社会の中の場はきちんと維持する一方で、更にもっと高い地位や収入など外的条件を求め続けるのをやめてみる。そして外に向けて求めるエネルギーを別のものに向けてみる。それはかつて殺したり捨てたりしてきた「もう一つの人生」を一つ選んで今の人生に贅沢に加えてみることだ。贅沢に加えるというのは、「それで収入を得なくてよい」「それで評価されなくてもよい」「それで結果を出さなくてよい」、それをするプロセスに喜びを見出せることをする、ということである。
・メンタルヘルスを維持するのに不可欠なのは、深呼吸、適度に体を動かすこと、睡眠、気持ちを話せる仲間や家族、自然とのふれあい。
全体を通して読み進めていくと、それぞれの状況に合ったアドバイスを見つけることができると思います。
Posted by ブクログ
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海原先生の著書は20代の頃よく読んでて、久し振りって感じだったのですが…過去に読んだ著書は如何にも女性向きという内容の物ばかりだったので、この本は新鮮でした。
お互いの立場を知って思いやる事、格差を無くすのに一番必要な事ってまずそれに尽きると感じました。
お金やモノを平等に与えた所で人同士が分け
...続きを読む隔てなく繋がり合えるか?って言ったら、まず無理な様な気がする…。
あと、『自分らしさ』という言葉について、なんか変な意味で一人歩きしていると思っていたのですが、この本で触れられていて、自分と同じ考えで嬉しかったです。
Posted by ブクログ
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格差が広がる世の中、勝ち組は自分自身の努力の結果だと思いこみ、恵まれていた部分の「透明な底上げ」が見えないという。
そのために、恵まれなかった人との間にコミュニケーション不全が起こる。
結果が出なかった人はそれだけ努力しなかったからだと思うのだ。
アメリカでは国全体がそう思う傾向があり、自分もいつか
...続きを読むは金持ちになれると思っているという指摘が面白い。
一方、負け組は、勝ち組の運の良さをうらやみ時にはねたむが、自分で「見えない天井」を決めてしまっていることがある…
それは子どもの頃から言われてきたことに縛られて、やる前にあきらめているせいもあるとか。
心が満たされるのには何が必要か。
まずは生きて行くに必要な食べ物、安心感、愛情といったものから社会的承認、そして40過ぎたら内面的な充実感へと成長していくもの。
生きるために働くうちに人間関係の基礎が身に付くはずが、生まれたときから食べる心配がない子どもの置かれた環境が引きこもりの一因。
日本人が何気なく身につけていた自然との一体感が失われたことなど、うなずける指摘も多い。
うつになる人は、してはいけないという気持ちが強い場合もある。
本当になりたい自分になるには、外の価値観に縛られずに内側を見つめること。それは勝ち負けではない。
世の中の移り変わりを示す具体的な資料が多く、わかりやすい。
2006年発行。
作者は1976年慈恵医大卒の医学博士。クリニック経営、大学教授、ライブ活動も。
Posted by ブクログ
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