作品一覧

  • 不動産政策研究 各論Ⅳ 国際不動産政策
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    1巻3,520円 (税込)
    国際不動産政策の観点から不動産政策課題への対応を整理する。  日本の不動産市場における国際取引の現状を踏まえた上での、アジア諸外国における国際化対応の取り組み。さらに、日本の不動産市場の国際化促進に関する取り組みと、不動産市場の国際化の現状と課題についての考察。  海外機関投資家の対日投資の歴史、対日投資が伸長してきた要因やこれまでに果たしてきた役割の考察および、わが国の不動産市場の、海外投資家から見た課題、今後海外投資家に期待する役割。  今後、海外市場に参入する日本企業、個人投資家に向けた、参入する際の要点。  国際的な評価基準であるIVS(国際評価基準)、RICS(英国チャータード・サーベイヤーズ協会)、および日本の不動産鑑定評価基準について概観と、それらの基準の整合性をとるための見直し状況。日本でのIVSの全面採用や今後のありかたについての検討、など。
  • 不動産政策研究 総論 不動産政策概論
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    1巻3,520円 (税込)
    現在、不動産市場で発生している現象や課題、今後の不動産政策のあり方などについての研究活動を整理する。  明治維新から約150年、民法の制定・施行から約100年を経過した日本の不動産取引の歴史を振り返りつつ、全国各地における不動産の放棄・放置、所有者不明の不動産の増加、相続登記が放置された不動産の増加など、現在進行形の課題について。  日本不動産学会による取り組みの振り返りと、不動産政策研究への期待。  日本で行われている都市計画分野における主な不動産政策研究の紹介と、直面している政策課題、今後の期待。  金商法と不動産特定共同事業法を中心にした、不動産取引や不動産業に影響を与える法規制の変遷と、不動産投資商品に関する複雑化した法規制の現状、など。
  • 経済学で考える 人口減少時代の住宅土地問題
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    1巻3,630円 (税込)
    日本では「少子高齢化」「人口減少」「都市部への人口集中」といった問題が長らく社会的な課題とされている。また、大規模な自然災害やパンデミックの経験を通じて、将来への備えも求められている。  こうした課題は、私たちが住む住宅や街のあり方とも不可分に結びついている。本書は、人口減少時代における住宅や土地について、読者に卑近な問題を取り上げつつ、経済学や行動経済学の知見を用いて答えていく。  一例として、「持ち家を購入するか」「借家に住み続けるか」という、マネー誌などでも定期的に取り上げられる定番のテーマがある。それぞれにメリット・デメリットがあり、あいまいな結論で片づけられる傾向もあるが、本書は「情報の非対称性」というキーワードをもとに、経済学の視点から鮮やかに解き明かす。  あるいは、災害と住宅という観点では、自然災害による被害を最小限に食い止めたいなら「危険な地域には住まない」というのが合理的な判断であるが、合理的な人でも危険な地域に住むことはある。ここでは、そのような現象が成立するメカニズムを明らかにした上で、「ではどうすれば災害を防止できるのか」について考える。  4部12章にわたって展開される「住宅土地問題」にまつわる素朴な疑問と、明快な論旨で提示される回答は、読み手の知的好奇心をひきつけて離さない。  住宅問題や都市政策に関心を持つ人はもとより、経済学の考え方や行動経済学について学びたい人にも最適のテキストである。
  • ニッポンの貧困 必要なのは「慈善」より「投資」
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    日本の相対的貧困は、およそ2000万人――。75歳以上の後期高齢者よりも多いこの国の貧困層は、この先3000万人まで増えるとも言われています。そしてこの病巣は静かに、けれども急速に、日本に暮らすあらゆる人々の生活を蝕み始めています。 ひとり親、女性、子供…。これまで貧困は、社会的弱者の課題として語られることが多かったはずです。けれど貧困は今や「一部の弱者の問題」として片付けられる存在ではなくなっています。 困窮者の増加が消費を減退させ、人材不足を進め、ひいては国力を衰退させる――。 経済記者が正面から取り組んで見えてきたのは、貧困問題が日本経済や日本社会に及ぼす影響の大きさでした。「かわいそう論」はもう通用しません。求められるのは、貧困を「慈善」でなく「投資」ととらえ直す視点の転換です。企業やビジネスパーソンにできることは何か。貧困を巡る日本の現状と課題、そして解決の糸口を「経済的観点」から分析した初のルポルタージュ。

ユーザーレビュー

  • ニッポンの貧困 必要なのは「慈善」より「投資」

    Posted by ブクログ

    日本における貧困は衣食住がままならないような「絶対的貧困」ではなく、「関係性の貧困」と言われている。

    この本でインタビューを受けている人たちもその例に漏れず、親子関係が悪かったり、他に頼れる人たちがいないので貧しい暮らしをしている。

    助け合える仲間がいれば実際、お金はそんなになくても生活していけるように思う。
    単純に貧乏なことよりも、信頼できる人間が皆無っていうのはとてもおそろしいことだと感じた。

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    2018年08月11日
  • ニッポンの貧困 必要なのは「慈善」より「投資」

    Posted by ブクログ

    著者は同世代なんだろうな、と思ったら8つも若かった。
    すごいモノを読んだなというのが一番の感想。
    全ての文がぐいぐい刺さってくる。
    もしかしたら、日経の記者とはいえ、経済学系ではなく文学系の学部を出ている著者の経歴も関係するか。
    著者は恐らく貧困とは無縁のエリート。
    エリートが出来得る一番の貧困対策を模索したのだろう。
    それは慈善でも憐れみでもない、投資だと。
    全てが腑に落ちた。
    特に教育費の面で、教育がギャンブルであるという指摘には激しく同意。
    一面を照らしているだけであることを念頭に置いて、広く読まれるといいなと思う。
    特にバフル世代より上の方々に。
    さらに団塊より上の方々には、あなた方が

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    2015年12月12日
  • ニッポンの貧困 必要なのは「慈善」より「投資」

    Posted by ブクログ

    貧困とは解消しなければいけない。単に貧困によって浮くコストである費用、さらに本来得られるはずであった税金から考えても当たり前だ。この考え方が日経ビジネスで語られたことに意味がある。あまりにも貧困に同情的な視点で書かれるのではなく、日経ビジネスに掲載する、ジャーナリスティックに貧困という現状を見つめた姿勢がすごい。貴重な本。

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    2015年10月25日
  • ニッポンの貧困 必要なのは「慈善」より「投資」

    Posted by ブクログ

    非常に丁寧に調査・執筆された印象。あいりん地区やSIBの例にも触れていて、日経の読者層にどう訴えるか、試行錯誤されたのだろう。エリート層の人に感情論で訴えても、自己責任で終わってしまう。まずは問題を知ってもらう、さらには地域が没落したらエリート層の生活も成り立たなくなるという認識に立ってもらうにはどうしたらよいか。金だけでなく人のつながりを如何に作るかは、地方創生にも繋がる本質だと思う。

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    2019年02月03日
  • ニッポンの貧困 必要なのは「慈善」より「投資」

    Posted by ブクログ

     さすが日経「そうか、貧困って、自分には関係ないと思っていると足元をすくわれるのか!」と思わせる1冊。
     ただ、観点が高すぎて今日から何をしようとはなれない、が、機会があれば常に意識しておこうと思わせる。
     読ませる、見せるという意味でさすがの日経である。

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    2016年03月03日

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