「売りたい本」として〈いわた書店〉店主の岩田徹さんが、推薦していた本。
配膳さんという仕事とは、どんな仕事なのか?
とても興味があり、最初から引き込まれるように読んだ。
紋付に袴のいでたちで働き、京都のみに存在するとは驚いた。
料亭だけではなく、茶道、能楽、神社仏閣、呉服業界、冠婚葬祭などにも関わ
...続きを読むっている。
千年あまりの歴史ある祇園祭にも従事する。
京都の伝統や文化、むかしのしきたりを学び、熟知していないとできない。
任せてもらえるということは、単に職業としてだけではなく、人間的な信頼を掴んでいるというあかしである。
先をよんで指揮をする統率力や判断力や即応力も必要である。
そうなると高度な接客技術をもった配膳さんは、もてなしのエキスパートといえる。
「もてなし」とは、このような接客技術はもちろんだが、京都だからこその文化があるからなのだろう。
とても貴重なことを知ることができた。
そして、まだまだ続いてほしいと思う。