絢谷りつこの作品一覧
「絢谷りつこ」の「偽りの花嫁~孤王の褥に蝶は舞う~」「歌姫は王の愛に乱されて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「絢谷りつこ」の「偽りの花嫁~孤王の褥に蝶は舞う~」「歌姫は王の愛に乱されて」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
面白くて、読後感もとても良かったです。
男ながら性別を女と偽り、旅の舞姫一座「幻蝶」の花形舞姫として過ごす遙華。
ある日、大国の広場で踊りを披露していた最中、国王凱真に王宮で舞を披露するように命じられる。
宴で若き王に見初められた遙華はその夜、夜伽を命じられた。
このままでは男であることがバレてしまうーと、危機感を強めつつも、仲間たちを無事に出国させるために自ら伽をすることを申し出る。
だが、暴君と畏怖される国王は意外な素顔を持っていて―。
幼い頃、血を見たために実戦で闘うことができず、やむなく女として生きてきた遙華ですが、凱真から
―刺客をおびき出すための囮として、花嫁になって欲しい。
内容としては良かったです。
王位継承にまつわるいざこざで、傲慢とも思える態度の攻め様。
踊り子として生きて行くため、まるで女性のような振る舞いの受け様。
この二人の人物像で好みが分かれそうです。
その実、繊細さ、強靱さを、それぞれ持っているのですが
物語が進むにつれ、そこが、明らかになり味ともなってきます。
獅子身中の虫は誰なのか
この国の行く末はどうなるのか。
真実の愛にたどり着くまでの怒涛の展開が良かったです。
Posted by ブクログ
読後感もよく、爽やかな雰囲気で、終始癒やされるような気持ちで読む進むことができました。
ただ、あまりにも爽やかすぎて―具体的に言うと、主役の2人が良い人すぎて、どこか現実離れしすぎるように感じられてしまったのも事実です。
もちろん、ファンタジーというのは判っているので、舞台や設定がということではなく、人物があまりに清廉で、もうちょっと非人間的な部分というか、ドロドとしたものがあっても良いのかな、と。彼等なりの葛藤はそれぞれあったことは作中にちゃんと描かれているし、理解はできるものの、いまひとつ読者にまで伝わってこない。私はそんな印象を受けました。
身寄りのない郁は身売りを無理にさせられてい