巨人、中日でプレイし、犠打の世界記録保持者でもある川相昌弘氏が選手時代やコーチ時代の経験から走攻守のプレイの真髄や裏側、技術などを余すことなく書いた一冊。
自身が付けていた野球ノートをもとに現役時代のプレーや最近の試合でのプレーなどの裏側を知ることができ非常に勉強になりました。
技術的なことはもち
...続きを読むろん心構えや大切にしている言葉など姿勢から野球に対して川相氏がどう向き合ってきたかが書かれていました。
スムーズにスローイングするための足の入れ方やイレギュラーしないための体勢、投げるときの肩の向き、フライの時のボールと体の位置など写真と共に動きについても詳細に解説されており、ゴールデングラブを6度受賞した守備の技術の理にかなった動作を納得しながら学ぶことができました。
また、内野手のカットプレーや各守備位置の動きなども知ることができ観戦の際に新しい視点も加わりました。
1点を守るための連携やダブルプレーや挟殺などのプレーにも様々な考えで行われていることも知ることができました。
バッティングにおいては氏の代名詞ともいえるバントはもちろんのこと普段のバッティングにおいても重心の置き方や腕や手の使い方なども写真と共に学ぶことができました。
またバントにおいては打席の後ろから狙うことやコースが重要なことやバント以外も狙っているように見せることなど533という数を打ち立てた秘訣も存分に知ることができました。
走塁においてはスライディングや牽制についてのほかサインについても詳しく書かれており、コーチ時代などの経験から相手チームを揺さぶる戦略の裏側も知ることができました。
バントだけでなく1000本安打やゴールデングラブ賞6回など様々な記録を打ち立て球界に名を残した氏の野球の真髄を本書で存分に知ることができ、観戦する時の楽しみが増えただけでなく、野球の魅力を堪能することのできた一冊でした。