考古学つながりで読む。
トロヤ、ミケネ遺跡の発掘で有名なシュリーマンの自伝。わずか40ページの少年時代と商人時代がめちゃめちゃ
面白い。8歳の頃読んだトロヤ戦争の物語の挿絵を見て発掘を夢見たのが発端。父の停職により進学もできず、20歳で無一文となり必死に働くけれども、将来を誓った彼女とは一緒にもな
...続きを読むれず、船員となった船は難破してまたも一文無しに・・・
それでも外国語を勉強し続け、商才をあらわし40歳で財をなすまでに。そこであっさり引退し、発掘調査の旅を実行するのです。
自らの財産を子供のころからの夢を忘れずに実行するために使うという情熱というか、バイタリティーというか・・・かなり変わった人かと思うと学者のような専門馬鹿ではなく商才もあったというところも凄い。
いや、変わってはいたんだろうな。でも遅くに結婚し子供もいる。発掘調査開始が日本でいえば明治3年。この頃の人ってなんだか凄い。
素人の情熱と思い込みだけで行ったため、学会からは酷く叩かれたらしいですが、勉強もし続け60歳を越えてもなお活動し続けました。
人生アドベンチャーだなぁ。日々疲れてる場合じゃないなぁ。