あらすじ
トロヤ戦争の物語を絵本でよんだ少年シュリーマンは美しい古都が必ず地下に埋もれていると信じその発掘を志す。長年にわたる猛烈な勉強と経済的苦闘の結果ついに独力をもってトロヤ、ミケネの発掘事業に着手、少年の日の夢は実現して多くの遺跡を発見、考古学、美術史学界に莫大な貢献をした。これはその生涯と事業の克明な記録。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
はじめは重たい学術的要素がメインの本かと思っていました。
実際に読んでみると、シュリーマン個人の山あり谷ありの一代記といった印象も強いです。
冒険小説のような気分で楽しく読めますよ。
Posted by ブクログ
考古学つながりで読む。
トロヤ、ミケネ遺跡の発掘で有名なシュリーマンの自伝。わずか40ページの少年時代と商人時代がめちゃめちゃ
面白い。8歳の頃読んだトロヤ戦争の物語の挿絵を見て発掘を夢見たのが発端。父の停職により進学もできず、20歳で無一文となり必死に働くけれども、将来を誓った彼女とは一緒にもなれず、船員となった船は難破してまたも一文無しに・・・
それでも外国語を勉強し続け、商才をあらわし40歳で財をなすまでに。そこであっさり引退し、発掘調査の旅を実行するのです。
自らの財産を子供のころからの夢を忘れずに実行するために使うという情熱というか、バイタリティーというか・・・かなり変わった人かと思うと学者のような専門馬鹿ではなく商才もあったというところも凄い。
いや、変わってはいたんだろうな。でも遅くに結婚し子供もいる。発掘調査開始が日本でいえば明治3年。この頃の人ってなんだか凄い。
素人の情熱と思い込みだけで行ったため、学会からは酷く叩かれたらしいですが、勉強もし続け60歳を越えてもなお活動し続けました。
人生アドベンチャーだなぁ。日々疲れてる場合じゃないなぁ。
Posted by ブクログ
なにかと批判も多いシュリーマン氏ですが私はこの人大好きです。ホメロス=おとぎ話のという風潮の中、馬鹿にされながらも一途に持論を信じ、歴史をひっくり返した気骨の人。先日本書を片手にトロイ遺跡に行ってきました。ヘレンがスパルタの船団を指差したというスカイア門は跡形もありませんでしたが、シュリーマンを偲んで感無量でした。ヘレンごっこをしたりして。馬鹿です。
Posted by ブクログ
夢と情熱。
実はそれだけでは事は果たせないこと。
為せば成る、は本当に目標までの道筋を自らで作り出していった人のみが言える言葉。
それを強く感じた一冊。
Posted by ブクログ
とても爽やかな読後感。シュリーマンってすごいなー。
子供の頃から愛読した叙事詩の伝説を信じて、それを発掘する事を目標に逆境を乗り越えて本当に発掘してしまう。なんというロマン。
序盤の自伝部分は本当におもしろかった。
語学の勉強方法は参考になりそう?ならなそう!?
Posted by ブクログ
トロヤ文明・ミケネ文明の発見者シュリーマンの自伝。少年時代に読んだ物語の世界が実在すると信じ続け、本当に見つけてしまったすごい人。商才を発揮して遺跡発掘費用を自力で集めちゃうし、ほぼ独学で10ヶ国語以上をマスターしちゃうし、なんか色々すごい。一分一秒を無駄にしない生き方。夢にむかって努力する姿勢が超人的だと思う。
Posted by ブクログ
語学の習得の方法のところに付箋を立てています。
英語の勉強へのモチベーションがあがらないときに、そのページを開いて、やる気を上げています。
情熱こそが一番大事なんだと教えてくれた本です。
Posted by ブクログ
シュリーマンは、その遺跡を発見したドイツの考古学者です。しかし、その語学力にはビックリ(*_*)
半年間で英語を習得。その後、フランス語、オランダ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、ギリシア語、ラテン語、アラビア語までマスターしたというから恐れ入ります。いずれも6週間とかからなかったとか。
シュリーマンが編み出した語学習得法とは
1)大きな声でたくさん音読する
2)ちょっとした翻訳をする
3)毎日1回は授業を受ける
4)興味のあることについて作文を書く
5)先生の指導を受けて訂正をする
7)それを暗記する
8)授業を受けて暗唱する
これの繰り返しだったそうです。
記憶するものは朝よりも夜の方がいいとも書いています。
彼のすごいところは、少年時代の夢を忘れず、実現したところ。
誰もが架空の話だと思っていたトロイの話を、歴史上の出来事と信じ、「いつか遺跡を発掘する」との夢に向かって邁進したことです。
とにかくパワフルな人生に刺激を受けました。
ページ数は少ないので、すぐに読み切れます。
Posted by ブクログ
学校の読書感想文の宿題で読みました。古代のことの知識がそんなにない私にはわからないところもあったけどシュリーマンの凄さは十分伝わりました。何年後かまた読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
リアリスティックな情熱家の生涯。
俺SUGEEEE的な自画自賛が鼻につく感もあるが実際すごいので文句をつけにくい。くやしい。
私も巨万の富を得て大津宮を掘り起こして地元住民に「自分が夢みる過去以外は顧みないのか」などと反発されたい。
Posted by ブクログ
これ,かなりよかった.オススメ.発掘の話よりも,発掘に至るまでにどのような苦労をしたかとか,どのようなことをしたのか,などといった部分が書かれている前半が面白い.
このひと,自国語を含めると,14カ国語をマスターしてるんだな.
22歳の段階で8カ国語マスターしてる.
驚異.この人が1ページに短くまとめた,外国語マスターの秘伝は必見ですじゃ.
Posted by ブクログ
トロイア遺跡発見のシュリーマンの自伝。賛否両論もちろんあるとは思いますが私は嫌いじゃないです。子供っぽい無邪気さと奥様の献身的な支えが歴史を紡ぐ大発見をしたことは間違いない。まあそれでもおっきい子供みたいな人だから、やり方のまずさはるけども、それを差し引いてもなしたことは歴史的に色あせないでしょう。学ぶべきことは夢と情熱ですね。後はいい奥さんもったんだよ。それに尽きると思います。
2011/10/12
Posted by ブクログ
英語の学習法で紹介されることが多いが、実際読んでみると、そのことに言及されている箇所はほんの一部である。また、丸暗記法のみで学習していたのではないことも分かる。
Posted by ブクログ
一人の少年が、古代遺跡 トロヤの遺跡という大事業を人生を掛けて成し遂げていく過程の物語。
トロヤ遺跡発掘という大きな夢。まずその大きいものがあり、それを成す為にはやらなければいけないことが山ほどある。
それをひとつずつ確実にモノにしていく主人公。まさにそれが以下に大きな夢でも、それが夢の叶え方である。
主人公も、最初は非常に貧しい生活をしていた。しかし、夢を追う過程で大きな人物に成長していく。その過程を追ったストーリーだ。
主人公は、その過程でフランス語、ギリシャ語、ラテン語、ロシア語、オランダ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、アラビア語とかなり多くの言葉をマスターしている。
シュリーマンは、あらゆる言語の習得を容易にする一方法を発見したと記している。面白いのはこれらの言葉をマスターした方法です。
?非常に多く音読すること。
?決して翻訳しないこと。
?毎日1時間を当てること。
?常に興味のある対象について作文を書くこと。これを教師の指導により訂正し、暗記し、次の時間に暗誦すること。
Posted by ブクログ
やっと読み終わった!!
最初はシュリーマンの自叙伝なのですらすらページをめくれる。しかし後半から、シュリーマンの書簡を
ところどころ引用しながら、第3三者視点でシュリーマンのなした事業の功績を述べるものだから読みにくかった。
シュリーマンはホメロスの叙事詩を真実だとかたくなに信じて、それを基に発掘をおこなったわけだけど、ホメロスの叙事詩の詳しい内容が本文に書いてあるわけでもなく、私にトロヤ戦争やオデュッセイヤについての基礎的知識がなかったものだから理解できずにつまづいちゃったのよね。
よってホメロスの『イリアスとオデュッセイヤ』を読まずにはいられなくなっちゃいましたよ。
シュリーマンは独学で15ヶ国語あまりをマスターしたという語学の天才でもあるので、自叙伝の中の彼の勉強方法は興味深かった。
・非常に多く音読すること
・決して翻訳しないこと
・毎日1時間あてること
・常に興味ある対象について作文をかくこと、これを教師の指導によって訂正すること
・毎日直されたものを暗記して、暗証すること
つまり、インプットと同時にアウトプットもしなくては意味がないということよね。さっそく実践しなくては。