岩村忍の作品一覧
「岩村忍」の「さまよえる湖」「世界の歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「岩村忍」の「さまよえる湖」「世界の歴史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
中央アジアの歴史というと、シルクロードのオアシス都市をすぐに連想する。
中国史において西域との関係として史書に登場するほか、時代降ってチンギス汗のホラズム征服、あるいは近世ロシアの南下政策における関係などで対象となることはあるものの、ティムール帝国の勃興といったトピックを除いては、世界史における取り上げ方として従来は、周縁的な位置付けだったように思われる。
最近でこそ中央ユーラシア史として捉える見方も増えてきたが、本書は中央アジアに焦点を当てて、その先史時代から現代(親本刊行時の1970年代)までの歴史を叙述したもので、取り上げる時代について精粗はあるものの、一般読者にとっては基礎的な知識を得るに適当だと思われる。
一口に中央アジアと言っても、パミール高原から天山山脈にかけての地理的な障壁や環境の違いによって、東トルキスタンと西トルキスタンに大別され、その歴史にも大きな相違が生じた。その辺りが丁寧に説明されている。
著者は、その戦い方や後世に残した影響などからチンギスに厳しくティムールの評価が高いが、この点についてはモンゴル帝国評価の時代的なものもあるのかなあと感じた。
地図も載せられているのだが、広大な中央アジアが対象なので、もう少し分かりやすい地図が欲しかった。
Posted by ブクログ
インドはヒンディー教の独立国家であるが、歴史的に中近東、イスラム文化と密接に関係していたことがよく分かる。また、インドが現在も緩衝地帯的にイスラムの影響を受けずに存在していることが、イギリスの植民地政策が影響していることも理解できた。
通史と思い読んだが、多くの事実、固有名詞が並び、この本だけでは自分としては消化・整理が追いつかない。
もう少しテーマに沿ってこれらの歴史を追った方が良いのだろう。
以下抜粋
・この一夫多妻の慣習は、マホメットの布教活動のために多くの男性が死んだので、その寡婦と孤児を救済する目的から起こったものである。ただし、女奴隷は妻の数にははいらない。とにかくこのことなから、イスラム教では四人までの妻をもってよい、ということが有名になったのである。また、それらの妻たちは公平に扱われねばならないことも、重要であろう。
・イスラム教の考え方では、人間は神の前に平等である。したがってイスラム社会は、インドのようなカーストや、西洋の貴族階級のようなものを生み出すことはなかった。
・イスラム教の基本的理念は、いっさいの創造神アッラーの唯一絶対性と、この前における自由なる信者の門地、教育、貧富、人種、国籍を超えた無差別平等性との二点に要約しうる。・・・カースト制をはじめとして経済的、社会的な階級差別がはなはだしく、複雑な教義体系に基づいて寺院での祈りさえ別々に行われていたヒンディ社会と照合すれば、画期的な意味をもつものであった。
・いま日本に住んでいるイラン人のほとんどは、本国で迫害を逃れてきたバハーイー教徒である。