作品一覧

  • 戸籍のない日本人
    5.0
    日本には無戸籍の人々が推定1万人以上もいる。民法772条が主な原因となって生まれる無戸籍児は基本的な権利を剥奪され、大きな社会問題と化している。前夫からのDVにより離婚できない母親、両親の貧困による戸籍未取得児、パスポートも運転免許も取れない、医療保険もない彼らの悲しい現状をつまびらかにする。
  • 実像 広島の「ばっちゃん」中本忠子の真実
    4.0
    聖人(マザーテレサ)にされた母は、「人間」でいたかった。  圧倒的な善行を施す一人の女性。だが、その原点は一切謎に包まれていた。  秘してきた情と業に迫り、偶像を求め、作り、弄ぶ時代を撃つ。 ●「ただいま」「おかえり」を知らずに育った子 ●小学生で覚せい剤を親からうたれた子 ●モヤシを盗んで飢えをしのいだ子 etc. 彼らを救ったマザーテレサと呼ばれる人がいる。 本名よりも「ばっちゃん」の通称で知られる女性、中本忠子。 彼女は広島市にあるアパートを拠点に約四〇年にわたり、非行少年をはじめ、 生きづらさを抱える人たちに無償で手料理を提供し、生活の立て直しを支援し続けてきた。 その圧倒的な善行はメディアに取り上げられ、意に反して急速に聖人化される。 ところが、肝心の活動の動機は一切謎のままだった。 本人、親族、そして「家」に集う人々へ取材を重ね、秘してきた情と業に初めて迫る。 それは、偶像を求め、作り、持ち上げては貶める時代の闇を払うことでもあった! 称賛か嘲笑か。二極化する時代、偶像化された者は、その虚像に囚われ続けなければならないのか!? 渾身のルポルタージュ! 【目次】 序 章 「ばっちゃん」と「中本忠子」――二十五秒のスピーチを聞いて 第一章 基町の家――卵焼きを囲んで 第二章 孤独と空腹――立ち直りのために「立て直す」 第三章 「木に登ったが下りられず」――ドーナツの穴を埋め続けて 第四章 平和都市ヒロシマの足下――人々は見捨てられてきた 第五章 母の背中――息子も里親になった 第六章 ルーツ――お嬢様から母に 第七章 遠いところで――祈りは皿に込められた 終 章 家族――よその子であれ、わが子であれ  あとがき  主要参考文献
  • 沈黙を破る 「男子の性被害」の告発者たち
    3.3
    ついに被害者は語り始めた ジャニー喜多川、実父、教師、街中での被害。被害者の心と体を蝕み、時には人生を変えられてしまう性被害の実態と、差し込む光とは。 なかったとは言わせない! 性被害者の実名告白。深層ノンフィクション。 日本では長年“なかったこと”にされてきた男性の性被害。加害者は、担任教師、実父、芸能事務所社長……。 たった一人の勇気ある闘いが、重い扉を開け、闇のなかにいた被害者たちに光が差し込んだ。立ち上がり、少しずつ歩きはじめた人々の姿を追う。
  • 東大女子という生き方
    完結
    -
    全1巻700円 (税込)
    東大における女子学生の割合は2割程度。「東大は、男子がデフォルト」とでもいうような環境の中、悩みもがきながら自らの道を拓いてきた女性たちの語りを集めた「東大女子という生き方」(文春新書/秋山千佳・著)を、「汚部屋育ちの東大生」のマンガ家・ハミ山クリニカがコミカライズ!
  • 東大女子という生き方
    3.6
    1巻1,001円 (税込)
    東大女子は「未来の働き方」の開拓者だった 東京大学に初めて女性が入学して75年。今なお女性比率は二割に満たない。「東大女子」を通して、日本社会の影と未来をあぶり出す。
  • ルポ 保健室 子どもの貧困・虐待・性のリアル
    4.2
    虐待の家で育った少女が、笑顔を取り戻した──。貧困・虐待・スクールカースト・ドラッグ・性。現代の子どもたちが抱える問題の最先端が現れる「保健室」と、そこで彼らを支えて奮闘する「養護教諭」の活動に密着したルポルタージュ!

ユーザーレビュー

  • 東大女子という生き方

    Posted by ブクログ

    東大女子は入れないサークル
    東大男子が王様扱いされ他大学の女子をバカにする
    男尊女卑の最高峰 
    それゆえに自己肯定感が持てない女子が存在する
    男子の中でも名門男子校出身かそれ以外か、
    学部間のヒエラルキー
    サークル間のヒエラルキー
    医学部しか入れないサークル
    文三の男子
    理三の女子の扱われ方などなど。

    ここは何時代だ?という感じだ。

    共働きが主流よ世の中で、専業主婦が許されるのはエリート家庭という認識があったが夫側が要求するのか。

    50年以上前の感覚がここにある。

    0
    2022年06月17日
  • ルポ 保健室 子どもの貧困・虐待・性のリアル

    Posted by ブクログ

    昔の保健室は怪我をしたり、熱や頭痛・腹痛などの体の症状で通っていたように思うけれど、現在は、心身、心も身体も両方のケアを求められていて、養護教諭が果たす役割が大きくなっているのですね。やってもやっても終わりがない、幅広い活動が求められているようです。

    スクールカウンセラーはまだ、配置が遅れていて、配置されても、週1回、など時間や日にちが限られているところが多いのですね。

    数年に渡り、ルポライターの著者が沢山の学校の保健室をまわり、サブタイトルにもあるように、その裏に隠れている「貧困・虐待・性の問題」を取材、自分の知らない沢山の世界を垣間見ました。
    子どもには親の他にも、周りの人たちがちゃん

    0
    2022年05月08日
  • ルポ 保健室 子どもの貧困・虐待・性のリアル

    Posted by ブクログ

    自分がSSWを志すきっかけとなった1冊

    『保健室は困ったときに来るところ』
    『困った子は困っている子』
    『なるべくたくさんの人の手をかける』

    一見あたりまえのようではっとさせられる

    子どもの些細なSOSも見逃さないように
    世間の ふつう の枠組みからこぼれ落ちてしまった子どもを受け止める保健室

    普通の子に戻ったらもう振り返らない

    それでもなにかが変わるきっかけのひとつであれたら

    定期的に読み返したくなる大切なことが詰まった1冊

    0
    2021年05月26日
  • ルポ 保健室 子どもの貧困・虐待・性のリアル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    普通に面白かった。タイトルから想像したもの以上の事が書かれていた。子どもの貧困、児童虐待、LGBTなど、近年注目されている内容について、保健室の養護教諭の方の取り組みと実際のケースを細かに記すことによってリアルに描かれていた。美談だけではなく、残念ながらバッドエンドとも言えるその後となってしまったケースもしっかり取り上げており、現実味があった。
    最後には日本の現状を踏まえ解決策の提案と今後の展望についても綺麗にまとめてあり、心に留まった。
    まちかど保健室の設置およびそれの公的補助、養護教諭のスクールカーストの根絶、複数の養護教諭を学校に配置するなど、現実的には難しいかもしれないが良案が豊富で、

    0
    2019年03月18日
  • ルポ 保健室 子どもの貧困・虐待・性のリアル

    Posted by ブクログ

    ■困った子は困っている子
    ・教師から見て問題行動の多い「困った子」は見方を変えると,様々な困難を抱えて助けを必要としている「困っている子」である。
    ■養護教諭は日本独自の教育職。
    ・養護教諭のツールは1905(明治38)年,岐阜県の小学校に配置された「学校看護婦」にある。
    ・トラコーマという目の感染症が全国的に大流行していたため,当初は子供たちの洗眼を役割として各地で公費採用されるようになった。
    ・1941(昭和16)年に公布された国民学校令で,学校看護婦は「養護訓導」に変わり,教育職員となった。
    ・1947(昭和22)年,学校教育法の制定により,養護訓導は「養護教諭」へ改称された。
    ■養護教

    0
    2018年02月10日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!