あらすじ
東大女子は「未来の働き方」の開拓者だった
東京大学に初めて女性が入学して75年。今なお女性比率は二割に満たない。「東大女子」を通して、日本社会の影と未来をあぶり出す。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
東大女子は入れないサークル
東大男子が王様扱いされ他大学の女子をバカにする
男尊女卑の最高峰
それゆえに自己肯定感が持てない女子が存在する
男子の中でも名門男子校出身かそれ以外か、
学部間のヒエラルキー
サークル間のヒエラルキー
医学部しか入れないサークル
文三の男子
理三の女子の扱われ方などなど。
ここは何時代だ?という感じだ。
共働きが主流よ世の中で、専業主婦が許されるのはエリート家庭という認識があったが夫側が要求するのか。
50年以上前の感覚がここにある。
Posted by ブクログ
歴代の東京大学を卒業した女子学生たちにインタビューしたもの。昨年亡くなり、男女雇用機会均等法の生みの親である赤松良子さんや、脳科学者の中野信子さん、東大→ハーバード→東大大学院、弁護士でありコメンテーターとして活躍する山口真由さんなど、学生時代に感じた女子であるがゆえの差別や違和感、育ってきた環境、就職、結婚、中高一貫校から東大に来た学生とのアウェイ感、親が高卒で大学の知識ぐないまま東大に進学した人の頓珍漢だった話(これは、エリートコースで学んできた人との能力の差を感じた話)、東大のなかでも偏差値カーストがある、偏差値の低い学部の男性は辛い、東大女子お断りのサークルの存在など、東大の学生だったからこそ、東大卒だからこそ直面した差別の話。
(ちょっとまだ頭のなかでまとまってない・・・)
東大は戦後になって、やっと女性の入学が許された。
未だに東大の女子学生の割合は約2割。
男性の多くは私立の中高一貫男子校出身で、父親が大手企業、母親が専業主婦という環境でいるため、女性は男性より下なであり、結婚したら男が稼いで女は家事・育児をした方が効率がいいと何の疑問もなく考えている日とが多いということ。そして、こういう考え方をもったまま、官僚などになるんだから、そりゃー、日本社会は男性が有利に生きていけるように作られていくわけだわな、と愕然とした。
もちろん、そんな男性ばかりではなあかし、少しずつ今の若い学生たちは男女関係なく男尊女卑の考え方から多様な考え方をする人も増えてきているよう。
京大と比較してるわけではないので、高学歴ではない私にはよく分からんが、東大の方が官僚に進む人が多いというのは聞くので、東大の学生の意識、女性の割合を3割にする、教員も女性を増やすなどしないと、日本の国そのものが滅びそうと思ってしまった。国際的にみても、東大には留学生が少ないしね。多様性がない大学と認識されているよう。それと、知識があるということと、自分で考えて判断できることは違う能力なので、賢さっていうのは、私は後者だと思う。知識があって損することはないし、そこからさらに世界が広がるからいいことなんだけど。
それにしても、女性にお酌をしてもらうのが当たり前、東大以外の女子大生を下にみてる、だから勘違いして性暴力事件とかも起こる。まぁ東大に限ったことじゃないけど。典型的な男尊女卑の社会がこの大学には濃縮されてることが恐ろしいと思ってしまいました。
自分にできること。
10代の優秀な女の子たちに、可能な限り翼を広げて飛び立ってほしい。自分の可能性を信じて。その背中を少しでも、押してあげることかな。
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東大女子。片や東大男子とは言わない。
これは男性目線の社会が作り出した言葉。
女性の進学者が増えたけど、まだ2割程度。
彼女らは順風満帆と思われがちだが、それぞれ心に葛藤を抱えつつ、受験に挑んだ。合格と同時に解き放たれるものもあるが、東大独特の男性中心の環境のなか時代錯誤の逆境に直面する。婚活のハードルを自ら高めた結果、待ち受ける人生の選択。
インタビューを通して、心の内面が披瀝されるが、東大というフィルターを通った者のみが背負う宿命みたいなものを感じる。
Posted by ブクログ
豊田真由子、山口真由などの有名人を含め、10名ほどの東大卒の女性たち(+α)を取り上げ、彼女たちが「壁」にぶつかり、悩みながらも道を切り拓いてきた姿をインタビューを中心とした構成で描く。
ふだんあまり接することのない、様々なジャンルの東大卒女性の苦悩やそれを乗り越えてきた生き方に触れることができて、興味深かった。また、本書のエピソードから東大に根ざす男尊女卑の風土が感じられたが、日本における真の男女平等の実現のためにも、まず東大から男尊女卑の風潮を一掃することが求められると思った。
Posted by ブクログ
東大女子が在学中や卒業後にぶち当たったさまざまな困難が紹介されていた。全体としての感想は、東大には世間では一昔前と思われるような思想や考えが深く根づいていると思った。東大女子お断りのサークルがあったり、東大生同士の結婚でも妻は仕事を辞めるものだ・あるいは働きながら家事もするべきだと考える人もいたりとSNSで発言したら炎上しそうなものがたくさんあり、驚きだった。日本一の大学の考えがこれじゃあ中々世の中も変わりにくいよな、とも思った。
そんな中でも自分に合う生き方を模索し、生き生きとしている東大女子の姿を読んで、とても勇気をもらえた。困難にぶち当たっても折れるだけでなく、自分の居場所を探せるレジリエンスを私も東大女子の皆さんのように身につけていきたい。
Posted by ブクログ
早稲田出身、朝日からフリージャーナリストになった秋山千佳さんのインタビュー録。競争社会を勝ち残った東大なのに、自己肯定が低い、計画性が高すぎて強調できる人がいない。いまや東大は海外大学の滑り止めになってきている。インカレサークルに呼ばれない東大女子(東大男子文三)といった意外な側面が描かれる。このハゲで有名な豊田真由子氏はセクハラを勝ち上がって周りの環境に過剰反応してきた人だという人物像は意外な気がした。上野千鶴子氏による東大入学式の式辞が有名であるが、その中でも言われた通り、結局のところ女子が東大に入る最大の利点は選択肢を増やす、そういうわかりやすいところにあるべきだと思う。
Posted by ブクログ
お疲れさまですな。
「東大女子」にスポットを当てることがどうかとして、みな、さまざま悩みと苦労があるもんだ。
改めて思うのは、日本が腐った原因の一つは、「東大男子」が原因の一つだな、と思った。奴らが、官僚になり、いろんな日本の中枢にいて、日本を壊して来たんだな。
その原因も勿論あるだろうけど。一旦、粛清してもいいんじゃないか。
それにしても、やっぱり東大生、悩みも頭がいい感じ。