作品一覧

  • シャープ「企業敗戦」の深層 大転換する日本のものづくり
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    「液晶のシャープ」と言われた「勝ち組」が、なぜ敗戦にまで陥ったのか? 今後、日本企業のものづくりはどのようになるのか? 本書はシャープの技術者として33年間勤務し、最先端の液晶技術研究と巨艦シャープの企業病、組織内部の問題点を熟知する元・液晶研究所技師長(現・立命館アジア太平洋大学教授)の著者が、なぜシャープが凋落したのかを描いた衝撃の企業敗戦ノンフィクションである。シャープ敗戦の原因を「当事者」と「分析者」という二つの観点から分析し、グローバル競争と変化への対応を読み間違えた巨大メーカー崩壊の深層に迫る。シャープ敗戦の教訓から日本のものづくり復活へのヒントを描き出す。
  • 「モジュール化」対「すり合わせ」―日本の産業構造のゆくえ
    -
    1巻880円 (税込)
    なぜ、ここまで日本のものづくりは崩壊してしまったのだろうか? 日本は、スマートフォン(スマホ)、液晶、半導体、太陽電池などでも、世界シェアを急激に低下させた。 なぜ日本の競争力は急激に低下してしまったのか? その原因として、個別企業の競争戦略、経営者の経営判断とともに、「産業構造」の変化が大きく影響する。 経営戦略、経営者の経営判断とともに、「産業構造」の変化が大きく影響する。 「産業構造」とは、経済全体を構成する各種の産業の比重や仕組みや関係を意味する。つまり産業の外部環境であり、この外部環境とその変化に、あらゆる産業が影響を受ける。 この産業構造の変化に対応できなければ淘汰される。 日本はグローバルな産業構造の変化に対応できていないのではないか。このグローバルな産業構造の変化を、ビジネス・アーキテクチャの視点で分析することが目的である。 この研究の意義は、ビジネス・アーキテクチャの概念を再定義し、その変化がグローバルな産業構造に与える影響を明らかにすることである。 その最終的な目的はグローバルな産業構造に対応できる日本の産業構造への指針を与えることである。

ユーザーレビュー

  • シャープ「企業敗戦」の深層 大転換する日本のものづくり

    Posted by ブクログ

    シャープについての本を続けて読んでいる。その4冊目。
    筆者は学者であるが、もともと、シャープに技術者として、33年間勤務されていた方なので、特に技術的な記述に説得力を感じた。
    背景をご存じない方には分かりにくいが、シャープが企業として破綻し、台湾の鴻海の出資を仰いだ、この本の表現を使えば「敗戦」となった理由は、例えば以下のようなことだ。
    1)大きすぎた設備投資。シャープは液晶を主力事業として位置づけ、テレビ用の大型液晶工場を矢継ぎ早に建設をしていた。亀山第一工場、亀山第二工場、堺工場である。筆者は、そのうち、特に堺工場について、採算がとれる投資額を超えた過大投資になっていたと主張している。
    2

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    2022年10月25日
  • シャープ「企業敗戦」の深層 大転換する日本のものづくり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前著作、シャープ液晶敗戦の教訓、の続編。

    液晶のシャープとして垂直立ち上げに成功した亀山工場。第一、第二を経て第十世代のパネルを作るべく堺に巨大な工場を作る。

    液晶パネルの戦略としては間違ってなかったが、企業経営としての判断、方向性としては、結果的にこの巨大な投資が命取りになる。

    前著作に経営数値及びその後の顛末も含め肉付けした、シャープという企業の液晶にまつわる興隆と没落を纏めた良書。

    0
    2020年02月13日
  • シャープ「企業敗戦」の深層 大転換する日本のものづくり

    Posted by ブクログ

     シャープで液晶事業本部技師長をつとめられ,立命館アジア太平洋大学の教授として御活躍の中田先生のシャープの苦境に関する著作の二作目です。今回はシャープがホンハイに買収されるに到った経緯と,なぜそこまでシャープが苦境になったのかという中田先生の分析が述べられています。
     とくに私が興味を持ったのは,シャープがホンハイに買収されるまでの経緯が述べられた前半の話です。新聞や雑誌などでは,断片的な情報になりがちなのですが,一連のまとまった経緯とした叙述を読むことで,流れとして経緯を把握できたと思っています。
     また,シャープが敗戦を喫した経緯とその理由の分析も興味深く読みました。前作と同様に,外的な環

    0
    2016年07月07日

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