相手を知る
下の代に対して、新人類、意思疎通できない、理解できない等ということは簡単だ。
確かに自分の世代から見れば、考え方がまったく異なっている世代を恐怖すら覚えるような気持ちはわかる。
なぜこんなことがわからないんだ、常識知らず、私だって後輩にそう思ったことは一度や二度ではないし、先輩や後輩の愚
...続きを読む痴を言い合ったことだってある。
しかし、それでは社会は回っていかない。
......うん、まあ、わかってるんだけどさ。
そう思っている皆々様、ベルリンの壁を構築する前に「敵」を知ってみませんか。
本書は、先輩、上司を対象とした本なので「ゆとり世代」とくくられた世代からすればかなりの異論がでることと思う。
私も読んでいて、それは上の世代の悪い面であってそれをスタンダードにしている社会の方が間違っているのではないかと感じる部分があった。
しかし全てを「ゆとり」に合わせる必要はない(社会はそれより前の世代たちが中核となっているからそこに合わさざるを得ない)と考える。
それは彼らの世代に特徴的な、自己中心的な面が強くでてしまうからだ。
「個」を大切にするというのはいい。
だが、それは基礎あっての発展でなければ単なる自己満足である。
私も今の会社に入って数年が経つ。
高卒と大卒で働いたので、色々な世代と話す機会を得られたことは良い勉強だった。
それでもまだまだなっとらんという気もする。
だからこそ、多少の異論はあるにせよ、本書で語られた「選んだのは自分」だとか、「フォローをしっかり」だとか、後輩としても先輩としても学ぶものは多くあった。
これを就活でうまくいっていない我がきょうだいに見せるべきか.....
ぶつかる親ときょうだいを見ているので、本書をすすめてもいいかもしれない。
いや。職場では「上司」である親がそこではうまくいったとしても、親子になってしまうと案外上手くいかないもの......
人間関係はマニュアル一本で上手く行くというものではない。
面白くもあり辛くもあり......だ。