作品一覧

  • 編集者 漱石
    3.0
    編集感覚に優れた正岡子規の薫陶を受けた漱石は、わが国最初の装幀家・橋口五葉を育てあげ、さらには朝日新聞文藝欄の編集者として精力的に活動する。寺田寅彦、鈴木三重吉、中勘助、野上彌生子、志賀直哉など多くの作家を登用、新たな文学の展開に大きく寄与した。漱石の編集者としての軌跡に光をあてる画期的文芸評伝。 ※単行本に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。
  • 吉田健一
    5.0
    1巻4,400円 (税込)
    ケンブリッジ留学時の知的な冒険。河上徹太郎との美しい師弟関係。中村光夫、福田恆存、大岡昇平、三島由紀夫らとの鉢ノ木会での交遊――長い文学修行を経て、批評、随筆、小説が三位一体となった無比の境地に到達、豊穣な晩年を過ごした人生の達人・吉田健一の全貌を、最晩年に編集者として謦咳に接した著者が解き明かす! ※単行本に掲載の写真は、電子版には収録しておりません。

ユーザーレビュー

  • 吉田健一

    Posted by ブクログ

    美しい本である。その内容だけでなく、造本・装丁もふくめて、本というものを愛していた吉田健一もきっと喜ぶにちがいない。ミディアム・グレイの背に清水崑描くところの氏の横顔を配した下に、金字で書名を横書きにし、英語のサインが付されている。著者名も同じく横書きで、こちらは黒字。カバーには、田沼武能撮影の、書斎の机に向かい、両切りピースを手に微笑んでいる写真が使われている。

    イギリス人は評伝を好んで書き、そして読むというのを知ったのは丸谷才一の本だったように覚えている。「それではなぜ、イギリスで伝記が繁栄したのか。それは、近代イギリス社会が「社交的人間」を求め、そのなかの飛びぬけた人物をヒーローとして

    0
    2015年04月25日
  • 編集者 漱石

    Posted by ブクログ

    夏目漱石がいかにして教師→作家→編集者になっていったかを、様々な資料を紐解き、引用し、丁寧に綴っていく作業...という印象でした。基本的なスタンスとして「正岡子規との友情を超えた魂の結びつき」が横たわっているため、そうしたお考えが苦手な方は避けた方が良いかもしれませんw
    大判ハードカバー350頁二段組の大ボリュームです。
    お好きな方はじっくり楽しめると思います。

    0
    2022年06月29日

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