熊沢里美の作品一覧
「熊沢里美」の「だれも知らないムーミン谷 孤児たちの避難所」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「熊沢里美」の「だれも知らないムーミン谷 孤児たちの避難所」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
読書もまたひとつの《旅》であるとするならば、この本は著者による「ムーミン谷」への《旅》のいわばドキュメントであり、その足跡をたどることで、ぼくら読者もまた、べつの角度から捉えた「ムーミン谷」の新たな眺望を新鮮な驚きとともに手に入れることができる。
発端は、テレビアニメ「楽しいムーミン一家」を観て育った著者が、あるとき9冊からなる原作のシリーズを手にしたところからはじまる。本を読んだ著者は、当惑する。テレビアニメのなかでは「割愛」され感じることのなかった「ふたつの問題」が、原作ではシリーズ全体を貫く大きなテーマとなっていたからである。そして、著者はそこからひとつの仮説を導き出すのだった:「アニ
Posted by ブクログ
副題の「孤児たちの避難所」に惹かれて借りた。原作を読んだ人なら誰でも、ムーミンシリーズは孤児や、どこにも居場所がなかった存在たちの話だと知っている。
なぜトーベ・ヤンソンはマイノリティたちの物語を書いたのだろう。子供の頃に無人島で子供たちだけで過ごした体験が彼女にどんな影響を与えたのか?敗戦後の厳しい社会状況が想像の原動力となったのか?
彼等の背負う「孤児」という重みを掘り下げて論じているのではないかと期待したが、別にそんなことはなく、登場人物に孤児が多い事実を指摘しただけだった。
トーベ・ヤンソンがスウェーデン系のフィンランド人で、当時のフィンランドではマイノリティだったという話は初耳
Posted by ブクログ
最初にムーミンを知ったのは、テレビのアニメ。
ねぇムーミン こっち向いての歌と一緒に、頭の中にあのキャラクターが刷り込まれた。
次に児童書を何冊か読んでみたが、あまりイメージは変わらなかった。
英語の勉強を始めてから、ペーパーバックを何冊か読んでみた。
一番、違和感があったのは挿絵だった。
楽しいムーミン谷の裏には、アニメで描かれなかった世界があるに違いない。
本書は、フィンランドの土地の精霊であるムーミントロルとムーミン一家、そして、ムーミン谷に集まる仲間たちの姿を、自然と神話そして、作品の内面から分析する。
原書(児童書)第一作の「小さなトロールと大きな洪水」から九作目「十一月も終わるこ