作品一覧

  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上

    増補版 敗北を抱きしめて

    ビジネス・実用

    4.3
    1~2巻3,300~3,520円 (税込)
    敗戦後日本人の苦難の歩みを描いて,日本中に感動を巻き起こした名著の写真増補版.旧版の2.5倍以上に増補された貴重な写真は,著者みずからによって本文といっそう緊密に組み合わされ,敗北を抱きしめて立ち上がった民衆の類まれな経験を語り尽くす.ヴィジュアル史料と文字史料が織り成す陰影深い戦後史像の誕生.

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  • マッキンゼー式 世界最強の仕事術

    マッキンゼー式 世界最強の仕事術

    ビジネス・実用

    3.6
    1巻2,640円 (税込)
    シリーズ累計15万部突破! ビジネスの基本思考を学べ! 世界最強の経営コンサルタント集団・マッキンゼー。 マッキンゼーはなぜ世界一でありつづけるのか。これまでクライアントとの守秘義務の徹底から、紹介されることの少なかった門外不出の仕事術を初めて明かす、ビジネスマン必携の書。 マッキンゼー&カンパニーとは? 1923年に創業され、現在、世界で最も成功している戦略コンサルティング会社。 全世界に70以上の支社を持ち、4,500人にのぼるプロフェッショナルを抱える。クライアントは、〈フォーチュン〉誌トップ100社の大多数、米国の多くの州、連邦政府省庁や外国政府など。 マッキンゼーの「卒業生」には、大前研一をはじめ、日本でベストセラーになった『エクセレント・カンパニー』の共著者トム・ピーターズ、アメリカン・エキスプレス社長のハーヴェイ・ゴラブ、英国工業連盟会長のアデア・ターナーなどがいる。

ユーザーレビュー

  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下

    Posted by ブクログ

    日本人がいかに占領期を生き、変化を受け止めて来たかを庶民から天皇までの立場から、著述する大著。
    アメリカに追従し、「従属的独立」をしなければならなかった保守政治家の葛藤と矛盾も感じられた。また、この矛盾は現代の日本社会をその根本から見つめ直すためにも必要な視点です。

    刊行当時は戦中派も存命でしたが、近年は戦争経験は限りなく薄れ、民主改革の所産(平和と民主的なもの)は風前の灯。一度、原体験に立ち帰ってこの国のかたちを見つめ直すことも必要でしょう。

    0
    2025年04月16日
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    昨年読み終えた本だけど、改めて...


    20年以上前の本だけど、第二次世界大戦後の日本人の姿が、残酷なほどリアルに描写されていました。
    著者の冷静で深い考察がとても面白く、非常に興味深い内容でした。

    ・天皇は屈辱的な敗北宣言を日本の戦争行為の再肯定と天皇の超越的な道徳性の再確認へと転換しようとした。

    ・分割占領だったドイツとは異なり、日本は米国一国による占領のため日本が被害を与えたアジア諸国が日本占領において重要な役割を得られなかった。

    ・敗戦後の飢餓と虚脱状態によって日本人が自分自身の悲惨さに囚われてしまった。
    →日本人の加害者意識より被害者意識が強まった。

    ・占領軍による植民地主義的な民主主義革命という矛盾
    加藤悦郎
    「鎖は切断された ー しかし、我々はこの鎖を断つために一滴の血も汗も流さなかったことを忘れてはならない。」


    戦時中、極限の飢餓によって日本兵が同じ日本人の肉を喰らったということは遠藤周作の「深い河」で知りましたが
    この本では、国内の悲惨な食糧不足の結末も描かれています。


    「敗戦国の非軍事化と民主化」という米国による未知の試みは、現代の日本人にも影響を与え続けているのに、歴史と切り離れてそのことに無自覚になっていったのかなぁ。

    正直、日本は今でも米国に実験体にされている気がしてならない。
    開国以来、欧米列強への劣等感をバネに「一等国」を目指し続けて戦争へと突入した姿と、本質的には変わっていない気がします。
    テレビで流れる「先進国」という言葉に虚しさが響く。


    RAAなど、読むのがつらくなる内容が多いです。
    自分が思い描いていた戦争の実態がいかに甘かったか、思い知らされました...

    でも、全ては知ることから始まると思いますし
    知らなければ、次の世代に引き継げない。

    そして
    戦争について学び、語り継ぐことが戦争の犠牲者への最大の鎮魂になるのではないかと思います。


    戦没者を一方的に「英霊」と祀り上げて
    戦没者に「ありがとう」と言う人達もいますが

    僕は絶対にそんなことはしたくありません。
    それこそが、戦争を引き起こした思想だからです。


    平和には学ぶ努力が伴うことを、改めて教えてもらえた気がします。



    この本を読んだからかもしれませんが

    池上彰さんがテレビ番組で
    「日本は戦後すぐ民主化しました。」と話していて
    とても腹が立ちました。

    なぜそんな大事なことを一言で片付けるのか。
    どうやって民主化したのか。
    なぜ民主化したのか。
    国家の民主化とはそんなにすぐ成し遂げられるものなのか。

    あらゆる問いを置き去りにした後に
    日本と比較して韓国は民主化の歴史が浅いという話まで始めていて、出演者は誰一人疑問を呈さない。

    日本は本当に民主化しているのか。
    なぜ韓国や中国に対する日本人の加害者意識がこんなに低いのか。
    こういう話をしないのは
    最終的に天皇の戦争責任の話につながるからだと思います。

    自国の歴史を省みずに
    他国批判に走る大人が「戦争」を言い出すのではないでしょうか。

    僕自身も、戦争の話をしてくれた祖父や
    こういった本と出会わなければそんな大人になっていたと思います。

    先人達が命懸けで遺してくれたものを
    手放してはいけないと思うし
    この本の表題は、そういう意味が込められているのかもしれません...


    戦争の勝者は、今も戦争を続けています。

    0
    2022年04月24日
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下

    Posted by ブクログ

    第二次大戦後の連合国占領時代の日本および日本人についての記録の下巻。

    本書のハイライトの一つは、第12章・13章の日本国憲法の制定にかかる部分だと思う。GHQ側が示した憲法草案(それは現在の日本国憲法に近いものである)に対して、当時の日本政府側が抵抗を示し、論争と駆け引きが行われる部分である。
    本書によれば、日本政府側が最も抵抗を示したのは、「誰に主権があるのか」という部分であった。GHQ草案が「主権在民」とし、主権は国民にあるとした草案を示したのに対して、日本政府ははっきりと反対の姿勢を示す。現在の日本国憲法の前の憲法、すなわち、大日本帝国憲法においては、国民は天皇陛下の「臣民」であり、軍隊の統帥権をはじめ、法的には天皇陛下に権力が集中をしている構造となっていた。天皇陛下は国会に優越する存在であり、主権は天皇陛下にあったと言っても良い。この部分を変更すること、主権が天皇陛下から国民に移ることに対して日本政府は最も大きな抵抗を示したのである。
    したがって、もし、この部分に関する論争と駆け引きで日本政府側が勝利を収めていたならば、日本という国は、現在とは全く違う国になっていた可能性があるということだ。
    その他にも面白いエピソードがある。新憲法案は国会で審議されたのであるが、日本共産党は新憲法に反対していた。その反対の理由が「いかなる国も自己防衛の権利を否定することは非現実的」であるというものであった。

    本書は6部・17章からなるが、占領軍下の日本を様々な角度から記述している。
    天皇制・憲法制定・GHQによる検閲・東京軍事裁判・戦後の経済活動・戦後の風俗・言論・経済成長、等々。上下巻合わせて800ページ以上に及ぶ大作であるが、読み応えがある。私は、日本の近現代史に興味があり、関連する本を時々であるが、読み続けている。日本の近現代史を理解するのに非常に有益な本でもある。

    0
    2021年08月09日
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 上

    Posted by ブクログ

    副題が「第二次大戦後の日本人」。
    第二次大戦の敗戦後、アメリカを主体とする連合国の占領軍が日本に上陸した。1945年8月の終戦からさほどの日数は経っていない。本書は、占領下の日本および日本人のふるまいの記録である。
    筆者のジョン・ダワーは本書発行当時、MITの教授。歴史学者と思うが、学者の著書らしく事実関係を丹念に整理し記録している。1945年からの数年間のことが主題ではあるが、発行は2001年と比較的新しい(それでも20年が経過しているが)。
    本書の説明にも書かれているし、本文中の筆者の筆の運び方もそうだが、この時期の日本・日本人について、筆者は、「勝者による上からの革命に、敗北を抱きしめながら民衆が力強く呼応した奇蹟的な敗北の物語」としてとらえている。
    同時代に生きていたわけではないので、時代の感覚までは分からないのであるが、本書を読む限り、日本人一般は終戦からマッカーサー占領軍の占領を、ある程度抵抗感なく、受け入れていたように思える。それは表面上はともかく、戦争および戦争を戦うための日本軍の生活全般におけるしめつけや経済的窮乏、さらには、度重なる市街地の爆撃による設備的・人的な被害に対して、当時の日本人は実際には飽き飽きしていたのではないかと思うからである。
    そういった気分の中での米軍による占領を、様々な側面から描写・記録しており、とても興味深い。下巻を引き続き読む予定。

    0
    2021年08月08日
  • 増補版 敗北を抱きしめて 第二次大戦後の日本人 下

    Posted by ブクログ

    最期の1ページまで、貪るように読みました。
    本当におもしろかった。

    今の日本について、常々不思議に思っていたことの答え、というか、なぜそうなのか原因みたいなものがいくつか書かれてあって、「なるほど、そういうことか」と思った。

    たとえば、多くの日本人の中に強くある、戦争の被害者意識。
    大人から子供まで、どうしてこんなにも「被害者」としての意識が強いんだろう、と常々疑問だった。海外が日本を見る目と真逆なだけに。
    私は、小林よしのりはじめ、「脱自虐」を唱える人たちのキャンペーンの結果かしらなどと思っていたけれど、さかのぼると、GHQと日本の関係、東京裁判のダブルスタンダード、そういったものの結果なのだと分かった。
    とても興味深い。

    また、最近ネット上でかなり目に余ると感じる歴史修正主義者たちの主張(たとえば、南京大虐殺はでっちあげである、等)や、ネトウヨたちの主張(日本はアジアを帝国主義から救おうとした、等)の根拠も、この本を読んで、初めて理解した。もちろん今もまったく賛成はできないけれど、根拠と論旨は分かった。
    今までは全く理解不能だったのだけれど。

    自民党とアメリカ、自民党と産業界の結びつきもしかり。
    まあとにかくいろいろと腑に落ちました。

    しかし一番驚いたのは、なんといっても、やっぱり、憲法9条は、天皇を守るために作られた、という部分。
    衝撃でした。

    憲法については、マッカーサーの性格とリーダーシップ、担当者たちの理想への思いが素敵な形で結実したわけだけれど、それ以外については、裕仁が退位しなかったことは多くの面でマイナスに働いているように見えた。いろいろと考えさせられた。

    特に、戦後GHQが行なった検閲は、たまに言及されることがあっても、戦前の検閲ほどのものではないだろうと思って今まで気にしたことがなかったけれども、こうして検証してみると、それによる不利益はかなり大きかったようで、驚いた。

    そして、東京裁判の被告たちが、文字通り「天皇を守る楯となって死んでいった」ところ・・・・
    英語圏の人の著書らしく、皮肉たっぷりに描かれているこの部分は、右翼じゃなくてもスッキリしないものを感じる(もちろん右翼の方々の思いとは違う意味で)。
    「共同謀議」が行なわれたとされる全期間を通して権力の中心にいたのは、じつは、天皇裕仁だけだったというのに、天皇に責任が及ぶような証言は控えるよう被告たちに裏工作されていたとは!

    また、この裁判に関係した判事はじめ多くの人の裁判に対する疑義は、ここ数年、まさに世界で沸騰しつつある人種問題や政治の問題が含まれている。
    帝国のダブルスタンダードは今もまだまだ健在だよなぁ、とため息まじりに思う。

    マッカーサーの人気が最後に急激にしぼんでいった様子は、申し訳ないけど、笑ってしまった!
    愛されていると思ってたのに、チョロイから便利に使われていただけか!と分かってショックを受けるという、大失恋の物語。
    日本とアメリカの関係の縮図(今も続く)ですね。

    0
    2021年05月28日

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