作品一覧
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3.7
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
原書房の単行本を読みたかったのだが、映画化と同時に文庫発売をネットで見つけ、思わず発売日に本屋に買いに行った作品。ハヤカワありがとう!
エリート特殊部隊の兵士としてイラク戦争に参加し、史上最高の狙撃記録を樹立し、トラウマや家庭の再生を描いた兵士のドキュメント。
ミリオタを喜ばせるだけでなく、実際に使用したライフルや服装、装備を丁寧に説明し解説している。
敵を殺したことよりも、戦友を救えなかったことを悔やむトラウマに苦しむ状況を述べている。
この作品が本当に優れているのは、若干の時間的ズレがあるのだが、妻の証言があり、夫婦・家庭の再生を描いたこの描写に、より深みが増している。 -
Posted by ブクログ
同名映画の原作。
ちょこちょこ心配する奥さんの回想が挟まれている。
これがアメリカで模範とされる理想の家族像の一つなのだろうか?
映画では戦場のトラウマに苦しむ姿がクローズアップされていたが、原作はそうでもない。
監督のクリント・イーストウッドは帰還兵のPTSDに関心があるらしいのでその影響でしょう。
アメリカが中東で苦戦する大きな要因はイスラム教です。
平定するということは人の心を変えるということで、ある意味改宗させるのに近い。
人権意識が高まった結果、街ごと燃やすようなことができなくなり、一人一人を説得するとなると時間がかかるのです。
物理対物理なら絶対負けないアメリカが手こずるのも無