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  • はじめて読む聖書
    4.0
    「史上最大のベストセラー」には、何が書かれているのか――。旧約と新約の比較やその成立背景、「新約聖書の個人全訳」という偉業に挑む聖書学者の格闘の歴史、作家や批評家がひもとく文学や思想との関係など、さまざまな読み手の導きを頼りに聖書に近づけば、二千年以上にわたって生きながらえてきた、力強い言葉の数々に出会うことができる。「なんとなく苦手」という人にこそ読んでほしい、ぜいたくな聖書入門。※池澤夏樹氏執筆の「II 読み終えることのない本」は電子版には収録しておりません。
  • イエスという男 第二版[増補改訂版]
    NEW
    3.7
    1巻3,080円 (税込)
    イエスはキリスト教の先駆者ではない。歴史の先駆者である。 歴史の本質を担った逆説的反逆者の生と死! イエスという男がどこから来たのか、我々は知らない。「ナザレのイエス」と呼びならわされていたから、ガリラヤ地方の村ナザレの出身だったのは確かだろう。(…)しかし、ある日イエスは決断してナザレの村を出て、あのような活動をはじめた、というのではない。いつ、どのようにして出てきたのか、気がついてみたら、イエスという男はああいう活動をやっていた、ということだろう。(…)だいたい、あれだけの活動が、一つ二つの決心やきっかけでできるものではない。それはイエスという男の生の帰結であり、出発であり、内容であった。――「第一章 逆説的反抗者の生と死」より 【目次】 第一章 逆説的反抗者の生と死  一 歴史の先駆者  二 イエスの出生  三 それならお前はどう祈る?  四 イエス叙述の方法  五 イエスは愛の説教者ではない  六 「十戒」批判  七 逆説的反抗  八 貧しい者は本当に幸いか? 第二章 イエスの歴史的場  一 ヘロデ家とローマ風  二 ソロモンの栄華  三 宗教史的背景?  四 イエスと熱心党  五 帝国の税金と神殿税(カイサルのものと神のもの) 第三章 イエスの批判――ローマ帝国と政治的支配者  一 イエスの相手  二 災害としてのローマ支配  三 右の頬をなぐられたら  四 諸国民の支配者  五 奴隷について  六 社会関係と神観念 第四章 イエスの批判――ユダヤ教支配体制にむけて  一 預言者の墓を建てる者  二 イエスと旧約律法  三 律法学者批判  四 「汚れ」と「清め」――パリサイ派の生活支配  五 「安息日」批判  六 神殿貴族の権力 第五章 イエスの批判――社会的経済的構造に対して  一 日雇労働者の賃金もしくは社会的平等  二 大土地所有、農業労働者、「失業」  三 分水嶺の両側――地主の慈善、神の前の平等  四 農民一揆――隠喩的語り口の限界  五 資本の増殖と能力崇拝  六 小作人の借金を棒引きにせよ  七 富に対する直感的な反発 第六章 宗教的熱狂と宗教批判の相克  一 イエスにおける宗教的熱狂の自己相克  二 神の国――ユダヤ教の発想  三 神の国――洗礼者ヨハネの極限  四 「罪の赦し」を祈りたければ……  五 イエスと洗礼者ヨハネ  六 ヨハネの死  七 倫理観念の異様な拡大?――「姦淫」の女  八 イエスのまわりの女たち  九 「神の国」の逆説的批判  十 宗教的熱狂――病気治癒へののめりこみ  十一 植民地支配下の奇跡信仰  十二 イエスの熱狂――異常が日常に浸透しはじめる  十三 「人の子」――終末論的確信  十四 「人の子」――一人の人間の確信と絶望  十五 イエス受難物語  十六 十字架の死の苦痛 あとがき 索引 ヘロデ家の家系(表) イエス時代のパレスチナ(地図) 【著者プロフィール】 田川建三(たがわ・けんぞう)(著) 新約聖書学者。 1935年東京にて生、2025年没。 ・主な著作 『原始キリスト教の一断面』(1968年、勁草書房) 『マルコ福音書(註解)』上巻(1971年、改訂増補版1997年、新教出版社) 『立ちつくす思想』(1972年、勁草書房) 『歴的類比の思想』(1976年、勁草書房) 『思想の危険について』(1987年、インパクト出版会) 『書物としての新約聖書』(1997年、勁草書房) 『キリスト教思想への招待』(2004年、勁草書房) 『新約聖書訳と註』全7巻8冊(2007~2017年、作品社) 『新約聖書本文の訳』上製本、携帯版(2018年、作品社) ・共著 インタヴュー『はじめて読む聖書』(新潮新書、2014年、新潮社) http://www.tagawa-kenzo.server-shared.com

ユーザーレビュー

  • はじめて読む聖書

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [聖書を読む人を読む]名前はもちろん知っていても、実際にはその膨大な量からなかなか手が出ない人も多いであろう旧約・新約聖書。ユダヤ文化論等で知られる内田樹、新約聖書の個人全訳を手がける田川建三といった聖書のエキスパートたちが、今日においてもなお多大な影響力を様々に与えているこの両書について語った作品です。


    聖書そのものの解説となると、それ自体が自身から遠いものであったり難しいものと感じられるのですが、本書は聖書を読む人の関心や問題意識が主に記されているため、とっつきづらさがまったくない一冊でした。さらに関心を深めるためのブックリストも充実しており、題名にあるとおり、聖書が「はじめて」の人に

    0
    2017年06月07日
  • はじめて読む聖書

    Posted by ブクログ

    古本として購入。
    自身、プロテスタント系の中学校に通っていたこともあり、聖書に対する興味はどこかにあったわけだが、その中学時代も含めてキリスト教とは、聖書とはどんなものかを理解することはできていなかった。中学時代の自分には、まだ理解する力がなかったのか、それともちゃんと教えられる機会がなかったのか、それはわからない。

    この本を読んで思ったのは、聖書は読む人を選ばない。色々な解釈をしていいんだ、ということ。
    まずは聖書を購入してみようという気になった。

    0
    2016年12月23日
  • イエスという男 第二版[増補改訂版]

    Posted by ブクログ

    微細に、無慈悲に張り巡らされた宗教というイデオロギーにイエスという男は挑み続けたのか。テキスト・クリティークということを、本書ほど痛感した書物はなかなかない。奇跡に関する記述も興味深い。

    0
    2015年02月17日
  • イエスという男 第二版[増補改訂版]

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    新約聖書学者が生の「イエスという男」について迫れるかぎり迫ろうとした名著。「イエスはキリスト教の先駆者ではない。歴史の先駆者である。」という言葉から始まって、おそろしく切れ味の鋭い分析が続く。他の学者の著書をばっさり切り、キリスト教会の護教的解釈をばっさり切り、柔和で知的なイエスのイメージをばっさり切っていくのだ。そのうえで、ユダヤ教の支配者層による抑圧に対する反発や権威への皮肉めいた冷めた態度を基本線としながら、痛快なたとえ話や奇跡で民衆の熱狂を誘ったイエスを聖書の記述から浮かび上がらせる。遠藤周作を読んでからのこの本は温度差で風邪というか熱が出そうだ。
    「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に

    0
    2025年04月20日
  • はじめて読む聖書

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     聖書をどう読むか、作家や批評家が語る。

     作家の池澤夏樹は文学によく引用される箇所を中心に紹介する。クリスチャンでない者には「イエス・キリストというのはたいへん優れたスピーチライターであり、コピーライター」(p.33)と見ることもできるという。
     旧約聖書研究者の秋吉輝雄は、「清く正しい」新約聖書に対して旧約聖書は矛盾の塊であると指摘する。それは、旧約聖書が時制のないヘブライ語で書かれているからであり、過去に起きたことを記述したというよりも「いままさに眼前で行われている」(p.56)ことを文書に重ねているからだという。「まだ結末が確定していない現在の話」(p.56)である以上、矛盾が内包さ

    0
    2023年11月17日

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