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  • はじめて読む聖書
    4.0
    「史上最大のベストセラー」には、何が書かれているのか――。旧約と新約の比較やその成立背景、「新約聖書の個人全訳」という偉業に挑む聖書学者の格闘の歴史、作家や批評家がひもとく文学や思想との関係など、さまざまな読み手の導きを頼りに聖書に近づけば、二千年以上にわたって生きながらえてきた、力強い言葉の数々に出会うことができる。「なんとなく苦手」という人にこそ読んでほしい、ぜいたくな聖書入門。※池澤夏樹氏執筆の「II 読み終えることのない本」は電子版には収録しておりません。

ユーザーレビュー

  • はじめて読む聖書

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [聖書を読む人を読む]名前はもちろん知っていても、実際にはその膨大な量からなかなか手が出ない人も多いであろう旧約・新約聖書。ユダヤ文化論等で知られる内田樹、新約聖書の個人全訳を手がける田川建三といった聖書のエキスパートたちが、今日においてもなお多大な影響力を様々に与えているこの両書について語った作品です。


    聖書そのものの解説となると、それ自体が自身から遠いものであったり難しいものと感じられるのですが、本書は聖書を読む人の関心や問題意識が主に記されているため、とっつきづらさがまったくない一冊でした。さらに関心を深めるためのブックリストも充実しており、題名にあるとおり、聖書が「はじめて」の人に

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    2017年06月07日
  • はじめて読む聖書

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    古本として購入。
    自身、プロテスタント系の中学校に通っていたこともあり、聖書に対する興味はどこかにあったわけだが、その中学時代も含めてキリスト教とは、聖書とはどんなものかを理解することはできていなかった。中学時代の自分には、まだ理解する力がなかったのか、それともちゃんと教えられる機会がなかったのか、それはわからない。

    この本を読んで思ったのは、聖書は読む人を選ばない。色々な解釈をしていいんだ、ということ。
    まずは聖書を購入してみようという気になった。

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    2016年12月23日
  • はじめて読む聖書

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    ネタバレ

     聖書をどう読むか、作家や批評家が語る。

     作家の池澤夏樹は文学によく引用される箇所を中心に紹介する。クリスチャンでない者には「イエス・キリストというのはたいへん優れたスピーチライターであり、コピーライター」(p.33)と見ることもできるという。
     旧約聖書研究者の秋吉輝雄は、「清く正しい」新約聖書に対して旧約聖書は矛盾の塊であると指摘する。それは、旧約聖書が時制のないヘブライ語で書かれているからであり、過去に起きたことを記述したというよりも「いままさに眼前で行われている」(p.56)ことを文書に重ねているからだという。「まだ結末が確定していない現在の話」(p.56)である以上、矛盾が内包さ

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    2023年11月17日
  • はじめて読む聖書

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    田川建三さんはじめ、内田樹さん、吉本隆明さんなど9名の著名人による、それぞれの聖書との接し方などについて書かれています。出会いの話や、聖書の概略など、それぞれのやり方で、聖書を知ってもらうための入り口を示されています。
    聖書の中身を詳しく書いているわけではありません。入り口として入り易くするための本だと思えます。

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    2015年04月03日
  • はじめて読む聖書

    Posted by ブクログ

    聖書は新約も旧約読んだことがありませんが。

    読む機会があればとおもっていたところに
    この本を見つけたので。。
    また、書いている人が
    池澤夏樹氏・内田樹氏・吉本隆明氏と豪勢な方々
    だったので。。。
    読んでみた後の感想としては、聖書の内容ではなく
    読み方やとらえ方が書かれてある内容でした。
    ただ、前述で書いた人よりも、
    田川建三氏(新約聖書学者)のインタビューが
    とても面白くよかったです。
    新たな逸材(本当に失礼ですけど)見つけた感じ
    です。
    1.聖書ってどんな本? 山形孝夫
    2.読み終えることのない本 池澤夏樹
    3.旧約聖書は以外に新しかった 秋吉輝雄
    4.レヴィナスを通して読む「旧約聖書」 

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    2015年02月22日

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