作品一覧

  • 宣教師ニコライとその時代
    4.7
    幕末の文久元年(1861)七月、25歳の若きロシア人司祭が箱館に到着した。その名はニコライ。それから約50年にわたって、彼は日本人にロシアのキリスト教を伝えるべく奮闘。 ロシアに帰ったのは二回だけ。それも布教の資金を集めるための一時帰国だった。「(駿河台にある)ニコライ堂のニコライ」として知られ、多くの人びとの尊敬を集めた彼が遺した膨大な日記から読み解く「もう一つの明治」。
  • ドストエフスキー人物事典
    5.0
    1巻1,595円 (税込)
    「死せる生」にあって「生ける生」を求める――。作家の分身である登場人物たちが作品の中で繰り返し展開するテーマ、それは苦痛の中に生きる人間の現実である。処女作『貧しい人たち』から絶筆となった『カラマーゾフの兄弟』まで、全小説の内容紹介とともに百九十三人の主要登場人物を論じ、ドストエフスキー文学の魅力に迫る、読む「人物事典」。(講談社学術文庫)
  • 宣教師ニコライとその時代

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     東京・お茶の水のニコライ堂の創設者として知られる、ロシアからやって来た宣教師ニコライ。幕末から明治にかけての歴史上の人物の多くが彼に直接会ったことがあるとこの本を読んで知り、自分が今まで勉強したことと繋がっていくのがとてもうれしかった。戊辰戦争の頃の記録でも、箱館(函館)でニコライのすぐ近くに桑名藩主・松平定敬や土方歳三がいたことがわかっている。一時帰国中にドストエフスキーと会っていたことも新発見の史実だ。帝政末期のロシアのことや、ニコライが巡った日本中の村々に関する簡単な記録も貴重。古き良き日本と日本人の姿が浮かび上がり、特に日本人が朝起きてすぐお日様を拝むという記述にはとても感激した。

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    2021年08月15日
  • ドストエフスキー人物事典

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    ドフトエフスキーの全作品を俯瞰できる。登場人物に焦点をあててドフトエフスキーの文学を深く紹介説明してあり、大変便利だと思った。まだ読んでいない作品には意慾が、読み終わっている作品にはより深い理解が得られると思った。またドフトエフスキーの文学の理論にも触れていて興味深い。この本を参考にしてドフトエフスキーの作品を読んでいくのも良いと思う。僕はそうしていこうと思った。

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    2020年10月18日
  • ドストエフスキー人物事典

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    ドストエフスキーの全作品の登場人物を語りつくすという野心的な作品。ロシアの文豪という、非常にとっつきにくい作品の解説としても優れていて、入門書に最適なのかもしれない。

    ドストエフスキーがときどき仮死状態になる病気の持ち主だとか、妹に対する愛情から理想的な社会主義を追求していたとか、幻視的な人物像など、なるほど面白いと思う部分が多い。

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    2012年04月11日
  • 宣教師ニコライとその時代

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    幕末1861年、24歳のエリート神学者のニコライは函館に到着した。以後明治最後の年45年に死去するまで50年間、大変な情熱と義務感で日本全国にロシア正教を広める。当時はロシア正教は現在よりずっと身近な宗教だったようである。駿河台のニコライ堂の創設者。
    昨年の大河ドラマ「龍馬伝」で龍馬の甥が酒に酔って町人から金時計を奪ったことが武市半平太に知られ、切腹を命じられるが、龍馬の情けで逃がされる場面があった。この人沢辺(山本)琢馬こそがニコライの日本の弟子第1号。以後共に布教活動にいそしむ。他にも密航前の新島襄、土方歳三ら明治の偉人たち多数と深い交流がある。
    ニコライは大変な知識人だが、日本語読み書き

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    2011年07月29日
  • 宣教師ニコライとその時代

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    東京復活大聖堂と言ってもピンと来ないかもしれない。
    東京・駿河台のランドマーク・ニコライ堂の正式名称だ。

    聖堂にその名前は残っているものの、この聖堂を建立した
    ニコライとはどういう人物だったのか。名前だけが残されて
    少々忘れ去られたような存在だった宣教師ニコライと、彼が
    日本に正教の伝道に訪れた時代の日本とロシアを描く。

    日本にロシア正教を根付かせようと北海道へ上陸を果たし、
    日本語と日本文化を勉強し、聖堂建立の為に一時帰国した
    ロシアで資金集めをし、伝道の為に日本を縦断する。

    副島種臣や後藤新平と交流し、信者からの金の無心に苛立ち、
    ロシアへ留学生を送り込んでも日本帰国後は正教から離れ

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    2017年08月17日

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