花木もみじの作品一覧

シェイドくんが拗らせシスコン義弟になって、学校のみんなに微笑ましく身守られてるのかわいそかわいい。
そして始まるゲーム本編。残りの攻略対象とヒロインちゃん一斉に登場。
転生悪役の運命回避モノではありがちですが、リコリスが普通に良い子すぎてヒロインのリリアムさんは友情和解ルートみたいな獣道爆進してきてる風味よね、これ。
ヴォルフとの婚約関係にもどこか一線を引いていたリコリスが、ついに恋心から目を逸らせなくなってきたなぁ。

出てくるキャラが総ヤンデレなヤベェ世界線の貴族令嬢リコリスになっちゃった系のお話。
基本生き延びるには、家族や婚約予定の相手の少年を更生させねば、みたいなテンプレ踏襲。
幼いうちにわからせ完了できた女性不信クールギレ系ヴォルフ君、良い味方ができて一安心。
新たな攻略対象女たらしキャラのシェイドくんが、まさかのぽっと出の血縁で関わり防げない罠ルートとかね。
むしろ叔父さん一家含めてサイコホラーっぽい展開怖すぎるぅ。
ここまでトントン話が進んでよき。でも2巻くらいまでまとめて読んだ方が楽しい。

本の世界

お騒がせアルトの持ってきた魔法書に入り込んだリコリスたち。自分もこんな風に本の世界でみたいと思いました。
アルトが周りを困らすのがいつもの定番ですが、ヴォルフがアルトを困らす様が面白かったです。

巻末の第三者から見たリコリス&ヴォルフは本当に素敵で、同じ学校にいたら私も２人を応援して見守る会に入会したことでしょう。

大団円

１巻の終わりが学園入学直前だったので、入学式を期待して読んだら５年後に飛んでいました！
ゲームヒロインと他の攻略対象者が出揃った２作目。文句なしに面白かったです。

ゲームヒロインのリリィも良い子だし、最大の危機も一緒に乗り越えてホッとしました。

後半の他者視点では、読みたかったリコリスの学園入学の様子がわかって大満足でした。

文章がしっかりしている

乙女ゲーム悪役令嬢が前世のプレイヤーとしての知識と経験を活かして、悪役からの運命を変える。
昨今よくある題材ながら、この作品は文章力があり読んでいてとても楽しかったです。

攻略対象がヤンデレというのも面白く、この1巻目は子供時代で恋愛要素は薄いですが、次巻からは学園編になるようで期待しています！