作品一覧

  • 人間の権利
    -
    1巻1,980円 (税込)
    アメリカ独立の推進力となった『コモン・センス』の著者ペインが、E・バークによるフランス革命批判に反駁したのが本書『人間の権利』だ。ペインはフランス革命を擁護するだけでなく、祖国イギリスの君主制を徹底批判する。また「生存権」という観点から、貧困問題の解決、福祉政策などの政治改革を主張した。その急進性ゆえ発禁処分となった本書は、政治思想はもちろん、経済思想的にもあらためて注目されている重要古典である。
  • コモン・センス
    3.8
    1巻946円 (税込)
    イギリスと植民地アメリカの関係が悪化するなか、王政、世襲制の非合理性を暴き、国家を冷静な眼差しで捉えたペイン。独立以外の道はなしと喝破した小冊子「コモン・センス」は世論を独立へと決定づけ、アメリカの歴史を、ひいては世界の歴史を動かした。ほかペインの筆の力が冴える「アメリカの危機」「厳粛な思い」「対談」も収録。
  • コモン・センス 完全版 アメリカを生んだ「過激な聖書」
    3.5
    1巻1,699円 (税込)
    1776年の新大陸で、独立戦争の起爆剤となった大ベストセラー『コモン・センス』。アメリカについても戦後日本についても、本書を知らずに語ることはできない。それどころか、本書には面白い特徴が見られる。イギリスに対するアメリカの従属ぶりを批判し「自由のために決起せよ」と叫んだトマス・ペインの議論は、「イギリス」を「アメリカ」に置き換え、「アメリカ」を「日本」に置き換えるだけで、「真の独立のために決起せよ」と叫ぶ日本の反米保守の議論とそっくりなのだ。『コモン・センス』は新大陸の人々に対して「独立アメリカはかくあるべし」というイメージを説いた書だが、そのイメージには「原理主義的な宗教性」「合理主義・啓蒙主義的な虚構性」という二つの大きな柱がある。この二つが結びついた結果、理想と矛盾を孕む国となった……。これまで日本では不完全版でしか読めなかった歴史的名著が、華麗な訳文のもと全面復活!

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ユーザーレビュー

  • コモン・センス

    Posted by ブクログ

     イギリス生まれ、コルセット職人の子の労働者階級出身の知識人のトマス・ペインがアメリカ独立戦争蹶起を促した檄文の出版である。彼自身特別なわけではないものの、当時のムードがよく言語化されているらしい。
     訳者があとがきで提起している「今の日本もそうなっていないか」という問題意識は、その国債発行が1. 土建国家時代の「誰も住んでいない限界集落にぴかぴかの国道が通っている」過剰なインフラ投資、2. 民主党-安倍政権時代の「死体に赤ん坊を食わせる」医療福祉補助金等、純然たる無駄・詐欺に繋がっているならば全くそのとおりである。
    【引用】
    - アメリカの大義は大部分、全人類の大義でもある。 (p. 11

    0
    2025年11月21日
  • コモン・センス

    Posted by ブクログ

    アメリカ独立に向けた根拠、考え、思想が迸っている。イギリスのこき下ろし加減が容赦ない。
    数世代後の世代までの責任を考えた上でのアメリカ独立の機。

    翻って、今のアメリカ政治・大統領や取り巻き、外交を、このコモンセンスとはかけ離れているのか、それか極端に行ったのかと、想像しながら読み進める。
    そしてもちろん、日本の、将来への負債を増すばかりの政治のことも。

    当時の思いと、そこから今を考え込んでしまう本。

    0
    2025年10月04日
  • コモン・センス

    Posted by ブクログ

    植民地アメリカの人々を独立戦争へと駆り立てた冊子の新訳。

    我々からすると、アメリカとは超大国であり、独立戦争は歴史のなかで当然の通過点と思ってしまうが、当時のアメリカ住民からすればまだまだ発展途上の不安定な土地だったのだろう。この本を読むと、そうした感覚が伝わってくる。
    著者トマス・ペインは、そんな彼らを力強く鼓舞し、宗主国のイギリス王室をかなりこき下ろす。ちょっと、彼の身の安全が心配になるレベルで、口汚く断罪している。

    だがしかし、独立を促す説得力はある。独立の必要性、しなかった場合のリスク、なぜそれが今すべきなのか、をしっかり説明している。特に、著者も触れているがイギリスがまさに課税や

    0
    2025年06月23日
  • コモン・センス

    Posted by ブクログ

    聖書ネタを用いながらアメリカ独立の必要性を訴えたパンフレットで,簡潔で明快な文章だと思う。短いながらも,ジョン・ロック等のの思想の実践としていい手本になっている。

    0
    2023年06月06日
  • コモン・センス 完全版 アメリカを生んだ「過激な聖書」

    Posted by ブクログ

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    レキシントンの戦いから八ヶ月以上が過ぎた十七七六年一月の時点においても、独立を積極的に主張するアメリカ人は少数派だったのだ!

    イギリスの態度に不満はある、けれども戦争に訴えてでも独立をめざすのは行き過ぎではないか――多くの人々はこんな葛藤を抱え、態度を決めかねていた。

    『コモン・センス』は、この状況を一変させた。

    もはや流れは決まった。独立戦争の遂行はアメリカの常識となったのだ。13
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    『コモン・センス』はまずもって、「イギリスとの全面対決をためらうアメリカ人にたいし

    0
    2015年09月23日

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