作品一覧

  • 医療の限界
    4.2
    日本人は死生観を失った。リスクのない治療はない。患者は消費者ではない――。医療の現場を崩壊させる、際限のない社会の「安心・安全」要求、科学を理解しない刑事司法のレトリック、コストとクオリティを無視した建前ばかりの行政制度など、さまざまな要因を、具体例とともに思想的見地まで掘り下げて論及する。いったい医療は誰のものか? 日本の医療が直面する重大な選択肢を鋭く問う。

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  • なぜあなたの予測は外れるのか AIが起こすデータサイエンス革命
    -
    1巻1,320円 (税込)
    利益を倍増させる最強の統計学! 大手企業も続々導入するT・AI(時間の人工知能)とは? 在庫削減70%の秘密、ホワイトノイズ(予測誤差)とは、人間の楽観的予測と過剰反応……など、ビジネス統計モデル構築の草分け的著者がその真髄を明かす。 ◎統計的な予測はどれくらい当たるのか◎コンビニ店員はビニール傘の“売れどき”を予測できるか◎ボリューム陳列は本当に利益を生むのか◎在庫を「流れ」で見ないから過剰在庫になる◎T・AIでどれだけ在庫が削減できるか◎無意識に自動反応する対人関係心理◎なぜフィットネスクラブは退会率が高いのか◎「気温が上がると冷やし中華が売れる」は本当か◎なぜ原油価格の暴落を読めなかったのか◎タバコをカートン買いする顧客に惑わされるな◎変化とヒューマンエラー…… 他

ユーザーレビュー

  • 医療の限界

    Posted by ブクログ

    「医療崩壊」の作者が新書に書いてあるもので、「医療崩壊」の本と内容が重なる部分が多い本。

    内容的には、死生観がなくなった現在、医療に対する過度な期待(医療には必ず不確実性やリスクがある)があること、司法が医学的な不確実的なものを法的に裁くことができるのか、医療現場での教育、評価、人事等で改善する点や、実際の現場での取り組み、日本の皆保険制度のメリット・デメリット等を経済思想やアメリカの保険制度等と比較しながら紹介されている。

    説明されれば当たり前なのですが、論理的に説明されないと、自分の住む世界の価値基準(司法や一般会社)等で判断していまうのが人間の性なのかもしれないと感じた。

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    2013年04月01日
  • 医療の限界

    Posted by ブクログ

     理想と現実,なかなか折り合いをつけるのはむづかしい。ただ理想を追い求めていけば幸せが得られるのかというとそうでもない。そうかといって,現状に甘んじて改善をおこたっていては,何の進歩も得られない。この本を読んでそのことを強く感じた。市民からの過酷な要求に晒され,日本の医療が疲弊し崩潰していくことへ警鐘を鳴らす。
     人生なにごとも,思い通りにはいかないもの。自分や家族の生死にかかわることだって当然そう。医療に百パーセントの成功はなく,患者・医者がどんなに努力しても,救うことができない命もある。医学は万能ではないのだ。昔から,さまざま手をつくした上での死という事実を,患者や家族は受けとめてきた。医

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    2011年10月26日
  • 医療の限界

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    僕が普段「これって言われても(言っても)現場がやるのは無理だよなあ」と思っていることが、現場の医師の立場からしてもやっぱり無理で、そのために限界に来ているという。
    「そうだろうなあ」と思いつつ、同情しながら読んだ。

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    2011年05月23日
  • 医療の限界

    Posted by ブクログ

     日本人を律してきた考え方の土台が崩れています。死生観が失われました。生きる覚悟なくなり、不安が心を支配しています。不確実なことをそのまま受け入れる大人の余裕と諦観が失われました。

    慢性的な栄養不足があると、ちょっとした病気で人はすぐに死にます。バングラデシュには、医療援助より、経済援助がはるかに重要だということなのです。

    中世、ペストが大流行したヨーロッパでは、短期間に地域の三分の一もの人が死亡するような状況があった。不可避の死を常に意識し、だからこそより良く生きることが求められたのです。

    日本にも昔から「無常観」という、長い歳月のなかで磨かれた死生観があります。多くの人が生まれ、それ

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    2009年10月04日
  • 医療の限界

    Posted by ブクログ

    「医療崩壊」の新書版。医療問題の本というより思想書として興味深く読んだ。特にオルテガの引用のくだりは、医療現場のみならず、現代日本の病理を如実に示しているようで、慄然とした。

    大衆は、「文明の利点の中に、非常な努力と細心の注意をもってして初めて維持しうる奇跡的な発明と構築を見て取らない」、故に「自分達の役割は、それを生得的な権利であるがごとく、断固として要求することにのみあると信じる」。

    安全も平和も決して当たり前のことではない。自分の知らない所で誰かが汗や血を流し、かろうじて現状が維持されているのだ。そういうことに人々が思いを馳せることができなくなった時、システムは崩壊への道を辿るのだろ

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    2009年12月28日

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