中山茂大の作品一覧
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Posted by ブクログ
ゴールデンカムイの最適併読本
本書は、マンガ「ゴールデンカムイ」の最適な併読本である。ヒグマの恐ろしさを当時の新聞記事から拾う形で伝えてくれており、ゴールデンカムイの描写がリアルであることを裏付けてくれる。 とにかくヒグマは恐ろしい。私は、本書に出てくる当時の新聞の引用で「つかむ」という表現が気になった。例えば次のように使われている。 「三歳くらいの熊がミツの後頭部に一撃を加え、ミツをつかんで引きずって行った」『小樽新聞』昭和十一年八月三十日より要約 「熊は市太郎の背中から猛然とりかかり、その両足をつかんで風車のごとくクルクルと廻しながら、悠々と草むらに姿 を隠した」『北海タイムス』大正六年十一月二十七日より要約 「瞬間クマはパッと飛びかかって母親の髪の毛をつかむとグッと怒れる形相もの凄く力一杯 引っぱった。とたんに髪は頭の皮と共にスポリとかつらのようにぬけた。」開拓秘録―北海道熊物語―附北海道開拓屯田史稿 クマが手で物をつかめるかどうかと言うと、親指の関節の向きが他の指と同じに見えるから、人間のように物をつかめないと思える。だがその場の目撃者には、つかむ、というように見えたのだろう。おそらく、あの鋭く長い爪が突き刺さったら、簡単に抜けないのだ。結果、獲物はズダズダに引き裂かれてしまう。。。。。 ちなみに、「熊」の音読みは「ユウ」である。本書では「巨熊」などの熟語が無視できないほど多く出てくる。騙し読みは読書のストレスになる。最初に音読みを押さえておくと、途中でストレスに負けて黙読を中断しないで済むだろう。
単なるゾンビものではありません
連載の第一話を丸ごと収録しています。漫画のみならず、ハリウッド映画でもすっかりお馴染みのゾンビパニックホラーです。しかしながら他のゾンビ作品とは異なり、ゾンビの集団に襲われる恐怖を描くだけではなく、寧ろ崩壊した社会に生きる人間の姿を読者に突き付けており、頭一つ抜け出した作品と言えます。
極限下の心理を描いています。
今や巷に溢れかえった感すらあるゾンビものではありますが、本作は極限状況下における人間心理の描写に重点を置いた秀作です。