ジジ&ピンチの作品一覧
「ジジ&ピンチ」の「機動戦士ガンダム フラナガン・ブーン戦記」「下獄上ものがたり」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
空前絶後唯一無二のもはや兵器の性能などなんの意味もないサスペンスホラーMS戦。ゴッグvs旧ザクvsザクマリンタイプvs謎のガンダム?(カバーイラストの機体。ここでは正体は伏せるが、というか……結局なんだったのか何一つわからない機体。ただ、数あるガンダムのスピンオフでは、オリジナルのガンダムより強そうな密かに製造されたテスト機ガンダムが次から次にどこからか湧いてきてうんざりもしているので、この謎機体はとてもよかった)
ガンダム史に残したい鬼気迫るすごい描写だった……。その後も精神を削る展開が容赦なく続き、正常な思考の生きてる(←重要)人間がフラナガン・ブーンくらいしかいない……。
北極編ラストエピソードでジェーバーの録画にスポットライトが当たっていたのは、後々起きるなにかの事件の伏線?とも思ったが、宇宙世紀史実でのフラナガン・ブーンのこの後の結末を考えたらこの動画が何か影響することなんて無いよなあ……
それにしてもこの巻のカバーイラスト(&デザイン)はなぜこんなにも静謐で美しいのか……(描かれているものはなかなかヤバいけど)
Posted by ブクログ
従軍記者(重大なネタバレになるため人物詳細は伏せます)が北極海へ向かうユーコンの艦内で撮影したスナップ写真とキャプションで航海日誌のようにストーリーが無声で進んでいく中盤の表現手法にまず感心した。こういうやり方もあるのか。
前半はシャアがマッドアングラー隊に着任するまで。
そのシャアにガルマの死について問い詰めるブーンのシーン(帯で公開されているのとブーンが疑念を持っているのは前巻で描写があるのでネタバレではない)での緊張感たるや。当 当然すっとぼけるシャアの声には脳内で勝手にCV: 池田秀一がついてきます)
そして、先述の静謐な中盤を挟んで後半は一転大きな動きがあり、クセの強い従軍記者と捕虜の面談から謎のMSとの会敵。予測不能の展開はMSバトルありサバイバル要素ありとハラハラドキドキ手に汗握る内容で潜水艦という舞台を形式的なものではなく、本当に体験しているかのように上手く魅せてくれる。本当になんなんだこの敵MSは……
軒並み暗い一面を抱えるレギュラーキャラたちのドロリとした内面描写や会話も実に見事で、好き嫌いが別れるであろう非常にクセの強い画風がぴったりはまっていて、小綺麗な絵柄じゃ多分この緊張感は出せないな。
ストーリーが進めば進むほど引き込まれる作品。
Posted by ブクログ
深海からの脱出戦。
死線を何度も何度も掻い潜り、ついに生き延びたマッドアングラー隊の面々。
もうこれが、物語のクライマックスでいいんじゃないか、と思うほどの熱量でした。ジーク・ジオンの大合唱が、命を振り絞っての叫びの圧がやばい。
ちょっと言葉で表すには、自分の語彙力が足りないのでもどかしいのですが、久々の心震える戦いをみた、という感じです。
鬨の声を、心の底から出る叫びを、脅威と興奮と覚悟で圧倒されてしまいました。
物語上、アムロとガンダムとの戦いが待っているのはわかっていることだけど、これ以上の興奮をくれるのでしょうか。どうも、自分としてはここで盛り上がりすぎた、という気がしています。
さらなる興奮を求めて、続きを待ちます。
Posted by ブクログ
フラガナン・ブーン。一年戦争でグラブロを駆り、ガンダムと水中戦を繰り広げたジオン兵。サンダーボルトでも、オマージュした一戦ありましたねアトラスガンダムとグラブロで。
一介のジオン兵である彼が、一年戦争に何を思い何を志して戦ったのか。
彼の思いは、ガルマの仇討ちに塗りつぶされているものでした。
ガンダムといえば、アムロというNTパイロットとのコンビで「白い悪魔」と呼ばれていたのは有名な話ですが、ジオンから見たガンダムがどれだけ悪魔であるかを見事に印象付けている作品だと思います。ガルマ死亡後、イセリナが仇討ちに出た場面が、もう怖い怖い。ビームジャベリンでガウを切り刻むシーンですが、圧倒的な強さに震えます。モノアイでないのが云々、という台詞があります。デュアルアイゆえに人間に近しく見え、一方でMSなので感情が見えない、というのも恐怖を増すのでしょうね。
物語は、シャアの暗躍でガルマ戦死後、復讐に取り憑かれたブーンがマッドアングラー隊に配属。その訓練中に連邦軍捕虜の反乱にあう、みたいなところで2巻へ続きます。
シャアのザビ家への復讐によって戦士したガルマ。ガルマの復讐に取り憑かれたブーン。捕虜となって虐待を受けた復讐する連邦士官。
復讐の連鎖の物語になっています。連座でもあるような気がする。ブーンの結末は知っているだけに、救いはなさそう。
マッドアングラー隊ということは、カイとミハルのシーンもあるのか。
暗い物語になりそうです。メカニックの女性ジオン兵、ウゾール・フラッカが語り部になるのだろうか。
一年戦争のシャアは復讐という私情のために、何もかも使い捨てにする覚悟なので、不穏さしかないんだよなぁ。忠誠心が復讐に燃料を投下し続けているブーン。
ガルマの眩しさが、故人となって大量の思い出補正がかかってしまっているのが、暗さを際立たせているのです。お坊ちゃんだからこその、理想論者だったりするのだけど、それが魅力なんだろうねガルマの。