作品一覧

  • 明治六大巡幸──「報道される天皇」の誕生
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    1巻1,870円 (税込)
    天皇はここから「ニュース」になった──。生涯にわたって全国各地を行幸し、神話世界を別にすれば日本史上で最初の「旅する天皇」であった明治天皇。とりわけ1872年から1885年にかけ6回にわたって全国各地を回った大規模な巡幸は「明治六大巡幸」と呼ばれ、天皇と民衆の視覚的相互関係におけるエポックメイキングな出来事として研究の対象とされてきた。六大巡幸はまた、「旅する天皇」の誕生であると同時に、「報道される天皇」の誕生でもあった。日本における最初の本格的メディアとして新聞が続々と創刊された同時代性に着目し、両者のかかわりを重層的な視点で描く。新聞と天皇を重ね合わせるところから、近代日本の初発の時期における国民国家の形成において、当時のニューメディアが果たした役割を明らかにする。
  • 感染症と民衆
    3.0
    1巻726円 (税込)
    明治期の日本で大流行し、数十万人の死者を出したコレラ。医師や巡査が襲われるなどの暴動、神仏や民俗行事にすがる「コレラ祭」など、民衆史の観点からその歴史を振り返る。
  • 増補 論壇の戦後史
    -
    1巻1,144円 (税込)
    清水幾太郎、林健太郎、丸山眞男、福田恆存……。彼らが活躍した論壇誌はいかなる問題を、どのように論じてきたか。論壇が存在感を持っていた時代を鮮やかに描く。
  • 幕末明治 新聞ことはじめ ジャーナリズムをつくった人びと
    3.0
    1巻1,600円 (税込)
    幕末から明治初期にかけて、長崎、横浜、江戸で次々に「新聞」という当時のニューメディアが生まれた。活字も取材網もない時代、近代国家に必須な報道・言論の舞台である新聞が登場するまでのドラマを、新聞発行に挑んだ9人の苦闘の生涯をたどって描く。
  • スキャンダルの明治 ――国民を創るためのレッスン
    3.0
    1巻660円 (税込)
    明治十年代―高橋お伝や花井お梅の毒婦物語。明治二、三十年代―まむしの周六こと黒岩涙香の「万朝報」が報じた明治三大スキャンダル。すなわち、「相馬家毒殺騒動」「淫祠蓮門教会」「蓄妾の実例」。しかしそのセンセーショナルな記事の奥に、実は隠された「意図」を読みとることができないだろうか?明治国家という「想像の共同体」を創る制度として、その共通の関心を担う国民を創る制度として、スキャンダル報道は機能していたのではなかったか?「赤新聞」の報道にもうひとつの国民文化の形成を読みとる、スリリングな明治文化史。

ユーザーレビュー

  • 幕末明治 新聞ことはじめ ジャーナリズムをつくった人びと

    Posted by ブクログ

    幕末から明治初期にかけて、日本で始めに新聞を作った、あるいは新聞作成に関わった人々の評伝。1冊で、9人程の人を取り上げているので内容は薄め。明治に入ってすぐ終わるので、万朝報なんか影も形も無い。

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    2021年02月15日
  • 感染症と民衆

    Posted by ブクログ

    明治時代初頭の1879年にコレラが大流行した。当時の「コレラ騒動」を中心に、日本のコレラ体験を綴った一冊。コレラや医療に関して、知識も情報も少なかった当時、風聞やら思い込みやらで、数多くの暴動が起こったようだ。

    さすがに現代では、大掛かりな暴動(当時は医師の殺害も起こっている)が起きるとは考えにくい。しかし、コロナに関連したネットニュースのコメント欄を読んだり、狭いコミュニティの中で医療関係者が差別されている状況をみていると、人間はあんまり進化してないんじゃないかと感じてしまう。

    戦後すぐの引揚船ではコレラの集団感染がおこり、「コレラ船」と呼ばれたそうだが、当時の教訓はコロナ禍が始まるまで

    0
    2021年01月12日
  • 幕末明治 新聞ことはじめ ジャーナリズムをつくった人びと

    Posted by ブクログ

     幕末維新期の日本で新聞の草創に関わった人々の小伝集。ジョセフ・ヒコ(浜田彦蔵)、アルバート・ハンサード、池田長発、柳河春三、岸田吟香、成島柳北、福地桜痴、本木昌造、ジョン・レディ・ブラック。事実報道の重視と多元的な視点という意味でのジャーナリズムの萌芽として『中外新聞』の柳河春三の評価が高い一方、その反権力性が賛美されがちな成島柳北に対しては江戸の文人趣味の範疇を超えられなかったと手厳しい。新聞の印刷形態(手書き、木版、木活字、鉛活字)の違いに常に注意を払っているのは、新聞社の現場出身の著者ならでは視点であろう。

    0
    2017年09月13日
  • スキャンダルの明治 ――国民を創るためのレッスン

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    明治十年代―高橋お伝や花井お梅の毒婦物語。明治二、三十年代―まむしの周六こと黒岩涙香の「万朝報」が報じた明治三大スキャンダル。
    すなわち、「相馬家毒殺騒動」「淫祠蓮門教会」「蓄妾の実例」。
    しかしそのセンセーショナルな記事の奥に、実は隠された「意図」を読みとることができないだろうか?
    明治国家という「想像の共同体」を創る制度として、その共通の関心を担う国民を創る制度として、スキャンダル報道は機能していたのではなかったか?
    「赤新聞」の報道にもうひとつの国民文化の形成を読みとる、スリリングな明治文化史。

    [ 目次 ]
    第1章 江戸の情報空間
    第2章 毒婦たちのいた場所
    第3章 「

    0
    2014年10月27日

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