作品一覧

  • 海の賜物
    -
    1巻660円 (税込)
    気仙沼を襲った大震災。乗り越えるために必要なことは身近にあった――。 気仙沼から東京に出て、外資系の企業で出世した慎二。しかし、慎二の仕事はリストラを言い渡す役割で周囲から“首切り屋”と恐れられていた。 突然の虚無感が慎二を襲い会社を辞めたところにやってきたのは、気仙沼の水産加工会社を経営する親友の悟だった。 水産加工会社で働き始め、慎二は生きがいを取り戻し、順調に進んでいた頃に東日本大震災が起こる。 すべてが終わったと思った翌朝に慎二たちが見た希望とは。

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  • 田中雄一作品集 まちあわせ
    値引きあり
    4.7
    全1巻660円 (税込)
    虫、類人猿、巨獣…異生物と人間が織り成す、生存のドラマ! 雑誌発表時に大反響を呼んだインパクト抜群の傑作SF短編群、ついに単行本化!! 新種の昆虫の人間界への侵略『害虫駆除局』、人間と同じように進化してきた類人猿との共存『プリマーテス』、怪獣が闊歩する超未来『箱庭の巨獣』…。そして表題作『まちあわせ』は、予想不可能な壮大なイメージと感動へと導く究極のラブストーリー! 期待の新人作家、初の作品集。
  • ノモンハン 責任なき戦い
    4.0
    真珠湾攻撃、太平洋戦争開戦の2年前の1939年、満州国とソビエト連邦の国境地帯で発生した「ノモンハン事件」。見渡す限りの草原地帯で、関東軍とソビエト軍が大規模な軍事衝突に発展、双方あわせて4万5000人以上の犠牲を出した。関東軍を率いたのは、弱冠37歳の青年参謀・辻政信と、その上司・服部卓四郎。大本営や昭和天皇が無謀な挑発を厳しく戒めるのをよそに、「寄らば斬る」と大見得を切った辻によって、日本軍は想定外の「戦争」へと突入していった――。事件から80年、いまも装甲車や塹壕が放置され、人骨が散在するノモンハンの現場を徹底調査、さらにアメリカに残る旧軍人らのインタビューテープを発掘して、事件の深層を立体的に浮かび上がらせた同名番組を書籍化。

ユーザーレビュー

  • ノモンハン 責任なき戦い

    Posted by ブクログ

    ノモンハン事件というものをきちんと調べたことがなかったので勉強になった。日本が第二次世界大戦に至るまでの過ちの根源あるいはきっかけがここにあったのではと司馬遼太郎が書こうとして書くのをやめた事件。
    自決を強いられた井置隊長の話とか組織として考えられない。そして昭和天皇の命と思って兵たちは戦い死んでいったのに、実は一参謀の功名のためだったのではって柳楽さんの疑義もよく伝わってくる。そしてそれは陸軍だけではなかったのかもなとも思うし、もしかしたら今も?とも思う。それは日本型の巨大組織の病理なのか、それとも人間のつくる巨大組織には一般に当てはまるものなのだろうか。

    1
    2019年11月01日
  • 田中雄一作品集 まちあわせ

    Posted by ブクログ

    田中雄一氏の作品『田中雄一作品集 まちあわせ(2014) 』を読んでみた。 いやー、この作品は。 どの話も傑作だ。 タイトル作”まちあわせ”が最&高!に泣けた。 良かった作品です!!

    0
    2019年07月22日
  • 田中雄一作品集 まちあわせ

    Posted by ブクログ

    日本は運良く戦後70年の平和を享受している。この安寧がずっと続くものだと思っている。でも、もしかすると、熾烈な生存競争に晒されていたかもしれないのだ。異形の生物の襲来、異星人の侵略、それが同じ人間同士であったとしても。
    『生きる』ということは斯くも過酷で残酷なことなのである。そこには正しいも悪いもなく、生き残ろうとする生命の営みがあるだけなのだ。

    忘れてしまいがちなヒト科の動物の生存本能を刺激されます。異生物はグロテスクに見えるけど、異生物から見ればヒトもグロテスクに見えるんだろうな。あるいは美味しそうに…。

    0
    2015年10月12日
  • ノモンハン 責任なき戦い

    Posted by ブクログ

    太平洋戦争とノモンハン事件の結びつきがよく分かった。つまるところ、敵情の過信と戦力の逐次投入が、権力者によって実施されたことが不幸の始まり。絶対悪がたくさんいると思う一方、そうさせた空気は、当該者だけでは作れないだろう。マスコミなどの論調は、果たして正しかったのか、疑問に思う。
    命令に従い、命を落とした人々は、本当に気の毒に思う。しかもそれが、天皇でなく一部の参謀の自己保身から出た命令なら尚更。そして、近畿財務局の自殺の件に触れていることで、形は変われど現代でも似たようなことが起きてると実感させられた。

    0
    2021年06月18日
  • ノモンハン 責任なき戦い

    Posted by ブクログ

    偏に第一次世界大戦、第二次世界大戦といっても両手で数えきれないほどの戦いがある。その中の一つの戦争、ノモンハン戦争の理由や舞台裏が書かれている本。
    恥ずかしながら聞いたことはあるが、詳しい内容まではこの本を読むまでよく知らなかった。なので、今回知る機会を与えてくれた本書には深く感謝したい。
    辻政信という人物がカギとなって起こした戦争。もしこの戦争の教訓を得ていたら、ガダルカナル島の戦争も真珠湾攻撃もなかったのではないだろうか?家族や村の人たちが知る辻政信と軍関係者が知る辻政信、どちらを信じていいかは戦争書物が焼かれたり、保身を守るために嘘をつく国や軍関係者のためにどちらもわからない。でも、数人

    0
    2020年08月25日

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