作品一覧

  • アンティゴネー

    アンティゴネー

    ビジネス・実用

    -
    1巻330円 (税込)
    「人間の作った規則」よりも「神の定め給うた掟」のほうが大切だと言い張って死を覚悟で兄の埋葬をおこなうアンティゴネー。彼女を岩屋に閉じこめた叔父でテーバイ王のクレオーンは取り返しのつかない悲劇を招く。ソポクレス円熟期の傑作のひとつ。
  • オイディプス

    オイディプス

    ビジネス・実用

    -
    1巻330円 (税込)
    テーバイ王の子オイディプスは、スピンクスを退治してテーバイの王位に即く。初めのうちはきわめて幸福に暮らし、先王の妃イオカステーとの間に二男二女を儲け十数年を経る。ところが突然市に悪疫が流行(はや)り出し、作物は実らず、家畜は倒れ、女は子供を産むことができなくなる。そこで、市の司祭は市民達を引き連れて王に嘆願に来る。先きのスピンクス退治同様、なんらかの方法で今度も市を救ってもらいたいというのである。王自身も前から心配していて、デルポイの神託を伺わせに使いを派遣していた。その報告によれば、「先きに非業の死をとげた先王の仇を打たないかぎり禍(わざわい)はやまない」という。オイディプスはあらゆる手段を尽くしてその犯人を探し出してみせると誓う…自らがその犯人であることを知らずして。
  • オイディプス王

    オイディプス王

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻814円 (税込)
    危機に瀕する都市国家テーバイを救うためオイディプス王は神託を請う。結果は、「先王ライオス殺害の犯人を罰せよ」だった。真相が明らかになるにつれ、みずからの出生の秘密を知ることになる彼を待ち受けていた運命とは? 「エディプス・コンプレックス」のもとになるなど、後世の文学、思想に大きな影響を与え、今も全世界で読み継がれ、上演されつづけるギリシャ悲劇の最高傑作。
  • ギリシア悲劇全集

    ギリシア悲劇全集

    小説・文芸

    -
    1巻3,960円 (税込)
    アイスキュロスの「テーバイを攻める七将」「縛られたプロメテウス」「アガメムノン」など7点、ソポクレスの「アンティゴネー」「オイディプス王」「コロノスのオイディプス」など7点、エウリピデスの「メデイア」「ヒッポリュトス」「トロイアの女たち」「タウリケのイピゲネイア」「エレクトラ」「アウリスのイピゲネイア」「バッコスの狂信女たち」など19点を収録。
  • コロノスのオイディプス

    コロノスのオイディプス

    ビジネス・実用

    -
    1巻330円 (税込)
    みずから両眼をえぐって盲目となったオイディプスは、しばらくはテーバイに止まることを許されたが、のち追放されて、姉娘アンティゴネーに助けられつつ、諸国を流浪し、結局アテナイの郊外コロノスに辿りつく。このコロノスで、オイディプスはその最初に足を止めた所がエウメニデス女神達(復讐の魔女)の聖域であることを知って、神託による自己の終焉の地に来たことを悟る。ソポクレス最晩年の作。
  • ソポクレス全作品集

    ソポクレス全作品集

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,210円 (税込)
    円熟期のギリシア悲劇を名実ともに担ったソポクレスの、現存する作品全7編を収録するソポクレス全集。「オイディプス王」はなかでも最も有名な傑出した作品であるが、最晩年の作と思われている「コロノスのオイディプス」は、これに勝るとも劣らぬ評価を得ているこの詩人の最高傑作である。

ユーザーレビュー

  • オイディプス王

    Posted by ブクログ

    テーバイ国のライオス王は神から「お前は自分の子に殺される」と神託を受ける。怖くなったライオス王は生まれたばかりの息子オイディプスを野獣がうろつく山奥に捨てる。捨てられたオイディプスは羊飼いに助けられて、子のいないコリントス王に献上される。オイディプス、コリントス王子として育てられ成長。ある日、オイディプスは神から「お前は父を殺し、母と交わる」と神託を受ける。オイディプス、おぞましい神託を回避しようと隣国テーバイ(じつは生まれ故郷)へ逃げる。途中、傲慢な老人に会い、侮辱されたので殺した。それが父ライオスだったが、オイディプスは知らない。テーバイに入り、スフィンクスを退治した功から、オイディプスはテーバイ王に即位。実の母の夫となる。妃となった母と交わる。が、オイディプスは知らない▼テーバイ国に疫病が流行。オイディプスは神に救いを求めると、神は言う「ライオス殺害の犯人を見つけて処罰せよ。そいつが災いの源だ」。オイディプス、犯人探しをしているうちに、自分こそが犯人であると気づき絶望。妃(じつは母)は息子オイディプスを捨てた罪、息子と交わった罪に苛まれ発狂、首を吊って自殺。オイディプス、首を吊りぶら下がる母を見て凄まじい叫び声をあげ、金の針で自分の両目を突き刺す。オイディプス「もはや見てはならない。わが恐ろしき苦しみも、呪わしき罪も。この目は見てはならない人を見、知りたいと願った人を見分けられなかった。これからは闇の中で見るがいい」。ソフォクレスSophoklē̃s『オイディプス王』悲劇 BC5世紀★
    ※神々が導くとき、人間はそれから逃れられない。
    ※最大の盲点は「自分自身」
    ※スフィンクス。道行く人になぞなぞを出して、解けない者を食べてしまう化物。オイディプスにスフィンクスが出したなぞなぞ「朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足で歩くものはなんだ」。答えは人間。はいはい赤ちゃん、成人、杖つく老人。
    〇テイレシアス。盲目の老人。予言者。オイディプスが犯人だと指摘。ホメロス「オデュッセイア」などにも登場。
    〇クレオン。母イオカステの弟。オイディプスから”テイレシアスと共謀して王位を奪おうとしている”とあらぬ疑いをかけられる。
    〇イオカステ。オイディプスの母。テーバイ王妃。
    〇アンティゴネ。オイディプスと母イオカステとの間にできた娘。

    ***********

    オイディプスの娘アンティゴネ。兄が戦死した後、兄は国法に反したとして埋葬を禁止される。しかし彼女は埋葬した。家族を埋葬するのは自然の法だ。国法に反していても。ソフォクレスSophoklē̃s『アンティゴネ』
    ※自然法の原型。

    真理の言葉は単純である。ソフォクレス

    +++++++++

    総大将アガメムノン。トロイア戦争から帰ると妻とその愛人に殺される。妻はわが娘を夫アガメムノンに殺されていた。愛人の方も、父がアガメムノンの父に殺されていて恨みがあった▼倒れた者を、さらに蹴りつけようとするのが人間の生まれつきの性である(ミケーネ王)▼少しも羨望せず、友人の成功を喜ぶほど、強気性格をもつ者は稀である▼苦しみの報酬は経験である。アイスキュロス『アガメムノン』悲劇 BC5世紀

    プロメテウスは人間に火を与え、ゼウスの怒りに触れ、罰として岩山に縛り付けられる。ゼウスに従う様子のないプロメテウスは、地中深くに埋められてしまう。アイスキュロス『縛られたプロメテウス』

    真の悲しみは苦しみの支えである。アイスキュロス『断片』

    メデイア。女。夫と子供2人。ある日、夫(イアソン)がコリントス王に気に入られ、王の娘(グラウケー)を嫁にもらうことに。夫はメデイアを捨てる。メデイアは夫の裏切りに自尊心を傷つけられ、夫を憎み、夫への復讐を始める。夫の新妻(グラウケー)に、毒の冠を「贈物」として渡す。冠をつけた新妻(グラウケー)は炎に包まれ、助けようとしたコリントス王もろとも焼死。さらに元夫(イアソン)との子供2人も剣で刺し殺す。駆け付けた元夫(イアソン)の前で、メデイアは子供の遺体を抱え、笑みを浮かべている。エウリピデス『メデイア』悲劇
    ※女は臆病で、戦争に怯える。しかし、夫婦の間の誠が踏みにじられると女は残虐で非情な心となる。

    長い話を切り詰めて、短い言葉で適切に語るのは賢人である。エウリピデス『アイオロス』

    心の底を傾けた深い交わりは禁物。 愛情の紐は解けやすくしておいて、会うも別れるも自由なのがよい。エウリピデス『ヒッポリュトス』

    待っていたことはやって来ず、思いがけないことがやって来る▼すでに過ぎ去った困難を思い出すことは、何と快いことか。プルタルコスの道徳論より▼経験こそが人にとり万事の教師となる▼沈黙は真なる英知の最上の応答なり。エウリピデス

    +++++++++

    リュシストラテ。若い女。アテネの男たちにスパルタとの戦争を止めさせるため、ギリシア全土(スパルタ含む)でセックス・ストライキを提案。戦争をやめないなら、セックスしてあげない。女たちはアクロポリスを占拠、軍資金を差し押さえ籠城。しばらくすると、禁欲に堪えられない男女が続出。そこに敵国スパルタの使者がやってくる。使者は禁欲のあまり男根を勃起させている。アテネの男たちも男根を勃起させている。禁欲はあまりにもつらいため、両者に和平交渉が成立、平和が訪れる。アリストファネスAristophanes『女の平和』喜劇・反戦 BC5世紀 ※ペロポネソス戦争、ビアズリーの絵

    賢者は敵から多くを学ぶ。アリストファネス『鳥類』

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    2026年07月13日
  • オイディプス王

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    戯曲を読むのは、リア王以来の2作目。
    紀元前の作品はいかなるものか、と思いつつ手に取るも、その完成度の高さに驚いた。
    舞台上で演じられる様子を想像しながら読む。

    ソポクレスは、アイスキュロス、エウリピデスとともに古代ギリシャ三代詩人の一人。
    「オイディプス王」は、ギリシャ悲劇を代表する最高傑作と言われているそうな。

    国が疫病や飢饉にみまわれ、伺いをたてたアポロンからのお告げは、先王を殺した犯人を罰せよと。
    オイディプス王は国のために犯人を探すも、予言者や出身国の使者の言葉によって混乱し、真実を知る。

    短いのによくできている。
    劇場で見たら、さぞや心震えることだろう。
    活字ですらそうなのだから。

    様々な作家や作品に影響を与えてきた、というのは伊達じゃない。

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    2026年06月07日
  • オイディプス王

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     エディプスコンプレックスからオイディプス王のあらすじは知っており、それで知っているつもりになっていたが、本翻訳にて原点の物語を受け取り、なんて面白くそして悲しい物語であったのかを十二分に受け取った。結末を知っていたとしても、登場人物たちの葛藤がドラマを生み、ハラハラさせられる。そして皆誰かのためにかくしごとをするが、無情にもその想いは裏切られる。本当に好き。

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    2026年06月06日
  • オイディプス王

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自分で自分の首をじわじわと絞めていく物語に、ドキドキハラハラした。
    初めてこういう本を読んだがとても面白かった。

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    2026年02月25日
  • オイディプス王

    Posted by ブクログ

     この本は、紀元前427年に執筆され、大ディオニューシア祭にて上演された。その時、ソフォクレスは70歳前後だった。読んで、感じたのは、余分なものを全て削ぎ落として、実にスマートな演劇シナリオである。まさに、洗練され、曇りが全くないのだ。言葉の背景を読み取らせる編集法だ。

     神託(デルフォイの信託)で予言された「父を殺し、母と結婚する」という大きなテーマがどっかりと座っている。それは、村上春樹の『海辺のカフカ』の15歳の少年田村カフカは、父親から「お前は父親殺しと母親との交わり(オイディプス王)の宿命を背負っている」という呪いをかけられる。
     しかし、ソフォクレスの「父親殺し」は、やはりスケールが大きい。人間が運命から逃れようとすることが、かえってその運命を成就させてしまうというパラドックスを書いている。『海辺のカフカ』は、そこまで描ききれていない。

     本書では、オイディプスが生きている限り、その予言を知らないとしても、神の予言を変えることができなかった。オイディプスは、「子供の頃に死んだ方がよかった」とつぶやかざるをえなかった。

     アリストテレスは、ギリシャ悲劇の目的はカタルシス(感情の浄化)にあると定義した。観客はオイディプスの悲劇を目の当たりにすることによって、登場人物の恐怖と憐れみの感情を共有し、最終的にはこれらの感情から解放されて精神的な平穏を得る。二つの教訓、母親もしくは子と通じてはいけない。父親は殺してはいけないということだ。それが人間のルールとなる。この過程は、社会全体の倫理観や道徳観を再確認させる機会となり、共同体としてのルールを強める役割も果たす。

     オイディプスの物語は、傲慢(ヒュブリス)に対する警告とした。オイディプスは自らの知恵に過信し、盲目的に真実を追求した結果、悲劇的な結末を迎えた。オイディプスの物語は、自らの無知を認識すること、そして神々や運命に対する謙虚さが重要であるという。

     オイディプスは、スフィインクスの謎(を解くことで、王になったという成功体験があった。その成功体験が、傲慢な自分を作り上げた。テーバイを苦しめるスフィンクスに遭遇すると、「1つの声で、4本足、2本足、3本足になるものとは何?」という謎々を解き、「人間である、赤ん坊の時は4本足、大人になると2本足、老人になると3本目の支えである杖を得る」と答えた。するとスフィンクスは屈辱のあまり岩に身を投げて自死した。

     そして、オイディプスの母であり妻のイオカステは自殺する。イオカステは、夫オイディプスが、実は自分が捨てた実の息子であり、しかもその息子との間に子どもをもうけていたという、恐るべき真実を知った。子供を産むなという信託がありながら、オイディプスを産んだ。そして、殺そうとした。羊飼いの温情によってオイディプスは生き残った。死んだと思った息子が、オイディプスとは。自分の運命の恐ろしさと、それに気づかずに生きてきたことへの深い苦悩をあらわす。

     オイディプスは、自らの目を針で潰し、盲目になった。なぜオイディプスは自死しなかったか?
     彼は、自らが犯した罪の真実から目を背けていたことに対する罰として、視力を奪った。オイディプスは、真実を「見る」ことができなかった過ちを償うため、意図的に視力を奪う選択をした。それは、物理的な盲目と引き換えに、精神的な真実を獲得しようとする行為であった。オイディプスは、盲目の預言者テイレシアスが真実を見抜いていたように、自己もまた盲目になることで真実の証人となろうとしたのである。自死することなく、自らの運命を受け入れて生きるために、盲目になったのだ。

     2400年前の物語にもかかわらず、なんと鮮烈な物語であることか。

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    2025年09月09日

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