作品一覧

  • お弔いの現場人 ルポ 葬儀とその周辺を見にいく
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    前作『父の戒名をつけてみました』で、父の葬儀、遺産「争」続、さらには現代の「弔い」についての考察を執筆した著者。あれから5年。現在は、父から相続した一軒家を、「葬儀会館」として貸し出している。貸している相手は、父の葬儀で出会った、霊柩車の運転手――。元・霊柩車の運転手が葬儀会社を起業、その人柄と経営姿勢に共感し、ビジネスパートナーとなったのだ。派遣僧侶、自宅葬、遺品整理、墓じまい、身よりのない人のお葬式……。変わりゆく葬儀とその周辺の今を、業界の最先端をゆく人びとへの取材・インタビューを軸に描き出す。
  • 父の戒名をつけてみました
    3.3
    1巻1,650円 (税込)
    父の死の連絡がきた「その日」から1年半の、実体験ルポ。生前の父との約束があり、喪主である著者は、ベストセラーとなった島田裕巳著『戒名は、自分で決める』を参考に、父の戒名を自作した。ところが、旦那寺の僧侶に「自分で戒名をつけてみたのですが……」と言いかけた途端、「人のビジネスに手を出すな」と恫喝され、さらには、「墓に入れない」と怒鳴られる。葬儀社の応援もあり、別の僧侶に頼んでなんとか葬式を執り行うが、今度は約2億円(?)の遺産をめぐって「争族」が勃発。4人のきょうだいは二派に割れる。前半は、著者の体験ドキュメント。後半は、体験から派生して、ノンフィクションライターである著者の「取材」へと進んでいく。戒名とは、そして、人の死を弔うとは、どういうことなのか? また、揉めに揉めた「争族」は、相続税納付ぎりぎりの10ヵ月後に決着をみたが、どうすればもう少しスムーズに解決できたのか? 自分なりの答えを探すべく、さまざまな参考文献を読み、僧侶や葬儀社の関係者、弁護士や司法書士に話を聞いていく。突然降りかかる家族の死。「その日」に慌てないために、読んでおきたい一冊。
  • 現代の肖像 間室道子
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    1巻110円 (税込)
    出版・書店業界で知る人ぞ知る存在だった。“出版不況”に巻き込まれ、一度は書店員の道から離れた。期せずして、東京・代官山の新名所「T-SITE」の、「大人のTSUTAYA」と称される書店でブックコンシェルジュの道が開かれる。この10年、本を取り巻く環境はよくも悪くも変化した。そんな時代に、“本の森の門番”として、一途に本と本屋に情熱を傾ける。本の神様に愛された書店員の物語。
  • 現代の肖像 尾木直樹
    -
    1巻110円 (税込)
    硬派な教育問題の論客は、あるときを境に「尾木ママ」と呼ばれるようになった。岩波新書を出しても伝わらなかった教育への理念は、ママの着ぐるみをまとえば百人力だ。移ろいやすいブームを味方につけて発信力が一気に増した尾木ママの、七転び八起き的人生。

ユーザーレビュー

  • 父の戒名をつけてみました

    Posted by ブクログ

    この本を読んで、無宗教で父のお葬式ができてよかったなと思う。誰も文句言わなかったし、何より父が望んでいたことだし。戒名だっていらんと思ってたことも間違ってなかった。
    役所の手続きの大変さは、激しく同感。

    0
    2015年09月13日
  • 父の戒名をつけてみました

    Posted by ブクログ

    年をとると、親族の死に際することが増えてくる。
    葬式には、独特の慣習やルールがあってややこしい。
    そこにお金がからんでくると、ややこしいとばかり言ってられなくなる。
    にしても、なんやかやと取っていくなぁ。
    戒名とか、タダでもいいじゃないか。
    さらさらっと決めて、書いてほしい。
    一体「なに代」なんだ。あれ。

    0
    2014年03月09日
  • 父の戒名をつけてみました

    Posted by ブクログ

    読むほどに葬式業界のひどさを感じ、嫌な気持ちになります。
    お坊さんとコミュニケーションをとるにあたりイニシアティブを取ることは本当に難しいのだなと感じました。
    葬儀という厳かな仏事に対し、あれこれ素人が口を出すことが失礼であり、お坊さんに逆らうことは預かっていただいているご先祖様たちに迷惑をかけることである。

    そういうことが実感できました。
    本の中身の良し悪しは別として、葬式を考えること自体が嫌になりました。

    ためになったのは、葬儀屋は頼りになるので、生前から良い葬儀屋を探しておくことが大事だと分かったことです。

    0
    2015年01月30日
  • 父の戒名をつけてみました

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    TBSラジオ「session22」に朝山さんが出演されていたのを聴いて興味をもちました。
    前半はタイトル通り、朝山さんご自身がお父様の戒名を考えたところでおきた檀那寺とのトラブル(寺の傲慢すぎる態度にビックリ)の描写が主ですが、その後は地域コミュニティとの付き合い方や兄弟間の相続問題、葬儀の現場(?)で働く様々な方々の話なども出てきて「身内の死」を経ての様々な体験談+現場の方の声のようになっています。
    ハウツー本ではないので役立ち度はそんな高くない気がしますが、「こういうこともあるのね」と知っておくのには、とてもサクサクと読めてよかったです。

    0
    2014年05月16日
  • 父の戒名をつけてみました

    Posted by ブクログ

     なるほど。戒名云々というよりは、家族のつながりと、そこに関わる人々(お寺、葬儀屋)との関係性といえばいいんだろうか。
     ノンフィクションというには、田舎を毛嫌いする(される)理由がイマイチ明確ではないので欠席裁判ぽい気がしてしまう。当事者としては辛いのだろうな。

     なくなったお父様のそれでも田舎を出なかったこと、お兄さんを子供のままとしたこと……というのが後からじわじわ来る。
     思うことをきちんと伝えないと、伝わらないし、伝えようとしても伝わらないこともあるよなぁ……と思いました。

     葬儀について云々を読むならば別な書籍がよいと思うけれど、(言い方は失礼だけけれど)葬儀にまつわる読み

    0
    2014年04月17日

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