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父の死の連絡がきた「その日」から1年半の、実体験ルポ。生前の父との約束があり、喪主である著者は、ベストセラーとなった島田裕巳著『戒名は、自分で決める』を参考に、父の戒名を自作した。ところが、旦那寺の僧侶に「自分で戒名をつけてみたのですが……」と言いかけた途端、「人のビジネスに手を出すな」と恫喝され、さらには、「墓に入れない」と怒鳴られる。葬儀社の応援もあり、別の僧侶に頼んでなんとか葬式を執り行うが、今度は約2億円(?)の遺産をめぐって「争族」が勃発。4人のきょうだいは二派に割れる。前半は、著者の体験ドキュメント。後半は、体験から派生して、ノンフィクションライターである著者の「取材」へと進んでいく。戒名とは、そして、人の死を弔うとは、どういうことなのか? また、揉めに揉めた「争族」は、相続税納付ぎりぎりの10ヵ月後に決着をみたが、どうすればもう少しスムーズに解決できたのか? 自分なりの答えを探すべく、さまざまな参考文献を読み、僧侶や葬儀社の関係者、弁護士や司法書士に話を聞いていく。突然降りかかる家族の死。「その日」に慌てないために、読んでおきたい一冊。
...続きを読むPosted by ブクログ 2014年03月09日
年をとると、親族の死に際することが増えてくる。
葬式には、独特の慣習やルールがあってややこしい。
そこにお金がからんでくると、ややこしいとばかり言ってられなくなる。
にしても、なんやかやと取っていくなぁ。
戒名とか、タダでもいいじゃないか。
さらさらっと決めて、書いてほしい。
一体「なに代」なんだ。...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月30日
読むほどに葬式業界のひどさを感じ、嫌な気持ちになります。
お坊さんとコミュニケーションをとるにあたりイニシアティブを取ることは本当に難しいのだなと感じました。
葬儀という厳かな仏事に対し、あれこれ素人が口を出すことが失礼であり、お坊さんに逆らうことは預かっていただいているご先祖様たちに迷惑をかけるこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月17日
なるほど。戒名云々というよりは、家族のつながりと、そこに関わる人々(お寺、葬儀屋)との関係性といえばいいんだろうか。
ノンフィクションというには、田舎を毛嫌いする(される)理由がイマイチ明確ではないので欠席裁判ぽい気がしてしまう。当事者としては辛いのだろうな。
なくなったお父様のそれでも田...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年05月16日
TBSラジオ「session22」に朝山さんが出演されていたのを聴いて興味をもちました。
前半はタイトル通り、朝山さんご自身がお父様の戒名を考えたところでおきた檀那寺とのトラブル(寺の傲慢すぎる態度にビックリ)の描写が主ですが、その後は地域コミュニティとの付き合い方や兄弟間の相続問題、葬儀の現場(?...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月17日
ノンフィクション、というよりエッセイなのかなというテイストですが。
著者の方はライターさんだということですが、正直読後感じたのはあんまり文章がお上手でない印象。ご本人も「ゆるい」ライターと本文中でご自分を表現されてましたが「わかってらっしゃる」と思いました。
メインの「争族」(うまい言葉考えまし...続きを読む
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